後期陽性電位

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後期陽性電位(こうきようせいでんい)は、事象関連電位の成分の一つで、刺激呈示後約400 ms以降に現れる陽性波である。

概要[編集]

英語では「late positive potential 」と表記され、その頭文字をとって「LPP」と略される。

当初は、注意と関連するP300成分と考えられていたが、感情刺激に対して特異的に生じ、画像刺激の感情価や覚醒度によってその振幅が増大することから、感情に関連して現れる波形と考えられている。さらに、感情と関連することから、動機づけとの関連も指摘されている。

近年[いつ?]では、感情制御との関連も検討がされている。感情を制御 (感情を抑える) することで、LPPの振幅も低下することが示されている。

脚注[編集]