川田弥一郎

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(かわだ やいちろう、1948年10月2日[1] -)は、日本の小説家。本名は田上鑛一郎

三重県松阪市出身。名古屋大学医学部卒業。1992年『白く長い廊下』で第38回江戸川乱歩賞を受賞し、乱歩賞受賞作品の中で初めての医療系ミステリー小説となった。医療系ミステリーの執筆については、医学部という学歴と医師という職歴が影響しているといえる。

江戸の検屍官』シリーズは高瀬理恵の作画で漫画化されている(小学館ビッグコミック』不定期掲載)。

著作[編集]

  • 白く長い廊下 (講談社、1993年 のち文庫)
  • 白い狂気の島 (講談社、1993年 のち文庫)
  • 最後の審判 (講談社ノベルス、1993年)
  • 赤い病院の惨劇 (祥伝社、1994年)
  • 赤い闇 女医者おげん謎解き控 (祥伝社、1994年 「闇医おげん謎解き秘帖」文庫)
  • 死の人工呼吸 (講談社、1994年 のち文庫)
  • 逆転検屍 女医・権葉悠海子の事件簿 (トクマノベルス、1995年)
  • 惨劇のアテナイ (講談社、1995年)
  • 戦慄の脳宇宙 (角川書店、1995年)
  • ローマを殺した刺客 (徳間書店、1995年)
  • 青い水族館の惨劇 (祥伝社、1996年)
  • 江戸の検屍官 北町奉行所同心北沢彦太郎謎解き秘帖 (祥伝社、1997年 のち文庫)
  • 銀簪の翳り (読売新聞社、1997年 のち中公文庫)
  • 平安京の検屍官 検非違使・坂上元継の謎解き帖 (祥伝社、1998年)
  • 宋の検屍官 中国法医学事件簿 (祥伝社、1999年)
  • 江戸の検屍官 闇女 (講談社、2000年 のち文庫)
  • 黒い嵐の惨劇 気象予報士の罠 (祥伝社、2000年)
  • 江戸の検屍官 女地獄 (ハルキ文庫、2001年)
  • モダン東京の検屍官 銀座カフェ女給連続怪死事件 (双葉社、2001年)

脚注[編集]

  1. ^ デジタル版 日本人名大辞典+Plus