岡山県自然保護センター

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岡山県自然保護センター
Okayama Prefectural Nature Conservation Center
地図
施設情報
専門分野 自然
事業主体 岡山県
管理運営 公益財団法人岡山県環境保全事業団
(指定管理者)[1]
開館 1991年11月1日[2]
所在地 709-0524
岡山県和気郡和気町田賀730
位置 北緯34度51分9.7秒 東経134度2分59.1秒 / 北緯34.852694度 東経134.049750度 / 34.852694; 134.049750座標: 北緯34度51分9.7秒 東経134度2分59.1秒 / 北緯34.852694度 東経134.049750度 / 34.852694; 134.049750
アクセス JR熊山駅、JR和気駅からそれぞれタクシーで約30分[3]
山陽自動車道山陽IC和気ICからそれぞれ約35分[3]
施設内:自転車不可、ペット不可[3]
外部リンク opnacc.eco.coocan.jp
プロジェクト:GLAM
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岡山県自然保護センター(おかやまけんしぜんほごセンター)とは、岡山県和気町(わけちょう)に造られた自然保護・自然学習施設である。

概要[編集]

吉井川中流県立自然公園の中に開設された。約100ヘクタールの敷地に、センター棟、タンチョウ飼育施設、日本屈指の規模の人工湿原などの自然観察のための各種のフィールド施設が整備され、四季を通じて多種多様な生き物が観察できる。日本の特別天然記念物であるタンチョウ(丹頂鶴)を飼育し、タンチョウの飼育頭数は日本一である[注釈 1]。タンチョウの野生復帰をも視野に入れ、放鳥訓練などを行い、日本屈指の保護・増殖技術を有している。

施設[編集]

画像外部リンク
岡山県自然保護センターのセンター棟
公益社団法人 岡山県観光連盟 公表[4]
自然保護センターの主な見どころマップ
岡山県自然環境課 公表[5]

この地域の気候は温暖で平均気温13.4℃であり、年間降水量は少なめで1,200ミリとなっている[6]。 自然保護センターは、1991年11月1日[2]、岡山県の旧佐伯町(さえきちょう)(現・和気町)に設置された自然保護・自然学習施設である[7]。場所は、吉井川中流県立自然公園の一角の、山に囲まれた盆地状の地形[8] にある里山である[9]。センター棟のある平坦地の標高は200メートル、取り囲む山の最高点は鳥ケ佐古山の312メートルである[8]。約100ヘクタール[5] の敷地内に大きな池が二つあり、敷地の多くがアカマツ林となっている[8]

自然保護センターは丹頂鶴(タンチョウ)の飼育が知られるが、それ以外にも様々な自然観察・自然体験が行える。 また、市民に向けて自然観察会などの普及啓発を行い、自然保護に関する指導者やボランティアなどの人材育成、自然に関する調査研究など[注釈 2]も行う[5]

センター棟[編集]

センター棟は、自然観察等の情報提供の場である[15]。 自然に関する研修、研究、情報の収集・提供などの役割を有し、岡山県内の自然や、自然観察の方法、動植物などの生き物の情報などを、ビデオやマルチスライド、パソコンなどの映像や標本などで紹介している[5][16]。建物は「展示室」、「実習室」や「研修室」、「図書室」、「収蔵庫」などで構成される[16]

タンチョウ飼育施設[編集]

画像外部リンク
タンチョウの飼育施設
公益社団法人 岡山県観光連盟 2009年12月25日公表[17]
タンチョウの番いと飼育施設
公益社団法人 岡山県観光連盟 2009年12月25日公表[17]
自然保護センターの若いタンチョウのペア
(2013年9月撮影)

共同通信 2013年11月13日公表[18]

タンチョウ飼育施設には、日本の特別天然記念物であるタンチョウ(丹頂鶴、Grus japonensis)を育て保護する目的がある[19]。1991年の自然保護センター設立時からタンチョウを飼育し[2]、単独のタンチョウ飼育施設としては日本一の飼育頭数となっており、ピーク時には50羽程度を飼育する[注釈 1][5][7]。自然保護センターはタンチョウの野生復帰をも視野に入れ、放鳥などの訓練を行う[23]。また、北海道系統のタンチョウの分散保護の役割も担う[20]。岡山県自然環境課は自然保護センターについて、タンチョウ飼育に先駆的な技術を有し、自然保護センターの研究成果は研究者の間で高く評価され[22]、センターが有するタンチョウ保護・増殖技術は「全国屈指」と紹介している[5]

タンチョウ飼育施設 (Crane breeding center) は、タンチョウ飼育ケージと、天井の無い放飼場や3か所の野外放飼場、及び管理棟とで構成されている[8]。タンチョウ飼育ケージはフェンスやネットで24に部屋割りされ[18]、それぞれのスペースには池と流れと植え込みが配置されている[8]。天井の無い放飼場や野外放飼場はタンチョウを訓練させるためで、飛翔訓練やその帰のために用いられる[8]

フィールド施設[編集]

自然保護センターには、自然観察のための各種のフィールド施設が整備され、多種多様な生き物が観察できる[16]。 フィールド施設は、「湿生植物園」、「虫の原っぱ」や「昆虫の森」、「自然観察の森」や「野鳥の森」、「野草園」や「水生植物園」などに区分けされ、これらは総延長約6キロメートルの遊歩道で連絡されている[16]。またモデルコースも用意され、最長のコースは所要時間3-5時間程度となっている[16]

湿生植物園[編集]

「湿生植物園」は、人工的に造成されたエリアである。ゴルフ場開発で消失した湿地の植物の一部を保管しておき、造園の際に移植した[16][24]。人工的に作った湿地としては日本屈指の規模となっており[25]、約0.8haの面積を有する[26]木道を歩いて湿原の植物と昆虫とが観察でき[19]ハッチョウトンボイトトンボの仲間[16]サギソウトキソウサワギキョウキセルアザミクサレダマ(草連玉)、モウセンゴケ食虫植物)他の生き物が観察される[15][19][25]

湿生植物園は西の谷と東の谷とがあり、その湿原植生の造成工事は両谷で違うものになった[27]。 西の谷は、湿原植生を造れる水質であったため、この地域に予想される湿原植生を発達させる方針となり[28]、東の谷は、湿原植生を発達させにくい水質であったため、この地域には生育していない湿原植物の植栽や、貴重種などの保護を行う方針となった[注釈 3][28]。造成に携わった岡山理科大学学長・教授波田善夫(植物生態学)は、「元々湿原が発達していない場所に作られたものとしては、本邦初の事例と思われる」と述べている[26]

湿生植物園は、人が管理する湿地であるため、建設当初は、多数のサギソウが1茎3花になったり、野生状態より花が大きいなど、富栄養化が懸念される事態や水量の不足など、多くのアクシデントが発生したという[29]。2001年にはトキソウが増え、ハッチョウトンボが減ったと現状報告がなされている[29]

多様な自然観察の場[編集]

「虫の原っぱ」は、里山環境の中にある原っぱであり、草原の昆虫や小魚、水生昆虫が観察できるエリアである[16]。様々な昆虫が生息できるように草丈の異なる草原や池が配置された[19]。このエリアにはキチョウオニヤンマメダカ他の生き物が観察できる[15]。 「昆虫の森」は、森林性昆虫のエリアとされ[16]、昆虫が生息できるような森を造ったり、樹液の出る木を植えており、主にクワガタムシカブトムシ他の生き物が観察できる[15]

また、森には数多くの野鳥も集まる[19]。「自然観察の森」や「野鳥の森」は、森林の成り立ちや変遷への理解(自然学習)と、野鳥が観察できるエリアとされ[16]、「野鳥観察の森」ではコゲラカケス他の生き物が観察できる[15]

「野草園」や「水生植物園」は、野草水生植物を育てるエリアとされる[16]。センター棟の北側にある「野草園」では田んぼとその周辺の生き物が観察でき、センター棟の南側にある「水生植物園」ではカキツバタショウブ[16] が植えられ、スジエビモツゴクサガメ他が観察できる[15][19]。エントランス広場からセンター棟への間にある「水鳥観察小屋」はカワセミカイツブリ[25]カモ類他が見られる場所である[15]

タンチョウ飼育[編集]

画像外部リンク
タンチョウコスチューム。(「自然保護センター20年のあゆみ」展示)
公益財団法人岡山県環境保全事業団 2012年10月5日公表[30]
タンチョウコスチューム着用
公益社団法人岡山県環境保全事業団 2012年10月5日公表[30]

自然保護センターは設立以来、一貫してタンチョウ飼育に取り組む。

飼育の歴史[編集]

1991年11月1日の自然保護センター開所に合わせて、手狭になった後楽園より9羽のタンチョウをセンターに移動させ、飼育が始まる[2]。増殖に取り組み、10年間に人工ふ化で20羽、自然ふ化で25羽繁殖させた[31]1992年5月、人工受精で「ケンタ」が誕生する[注釈 4][2]1993年4月20日、ケンタ、チヅルの2羽が帰巣目的の飛翔訓練の最中に、センターを飛び出し付近に“外泊”する[34]。これをきっかけに、主任研究員の井口萬喜男(いのくちまきお)[注釈 5]は他の飼育施設から意見を聴き、そして、野生復帰を視野に入れ、タンチョウを野外に放鳥しての調査(野外行動調査)[注釈 6]1994年から行い[20][34][40]1998年以後には1年間の放鳥調査も行う[注釈 7][42]。飼育技術に目覚ましい成果を上げ、岡山県は「センターの研究成果は研究者の間で高く評価」されていると紹介[20]2002年に岡山県が「タンチョウ将来構想」を発表し、野生復帰させる生息地(の候補)を策定したが[20]、それに伴い、その候補地での野外飼育を目指した行動調査を行う[40]

コスチューム飼育[編集]

自然保護センターは日本で2例目のタンチョウ雛への「コスチューム飼育」を2001年から実践した[21][22]。コスチューム飼育などについて、岡山県は「先駆的な飼育技術」と紹介している[20]。タンチョウのコスチューム飼育とは、ヒナに接する飼育係が親鳥を模した格好をし、ヒナを人工飼育することである[注釈 8][21]。職員はコスチューム姿で、ヒナの歩行訓練を日の出から日没まで毎日行うこともある[21]

北海道系と大陸系[編集]

自然保護センターは、タンチョウの種の保存の観点から、北海道系の生息域外保全措置、並びに各地へのジーンバンクとしての役割を担うため、日本固有とされている北海道系と中国大陸系の飼育数を維持し、両系統の種の保存に資することを目的としており、北海道系と大陸系の二系統のタンチョウを飼育し、更に、系統によるタンチョウの性質の違いを調べている[20]。また、北海道系と中国大陸系の合いの子も飼育されており[45]、この特質などの違いを調べてもいる[注釈 9][20]

タンチョウの少子高齢[編集]

自然保護センター内には天敵がいないため、タンチョウの群れの平均年齢が18歳となり、人間に例えると団塊の世代に相当しており、また最高齢が36歳になるなど高齢化が進展し、その結果、センターの収容限界に近づいたため、ヒナの繁殖を諦めて頭数の調整を行っていることが、2013年に報道された[18]。関係者は「将来、岡山にタンチョウがいなくなる危険がある」と語っている[注釈 10][18]

生き物[編集]

自然保護センターの里山はアカマツ林が中心で[47]アカマツクロマツ[6]広葉樹雑木林)で占められる[8]。センター建設当初の植林は、ポット苗による常緑樹植栽であり、主に九州産のシイシラカシアラカシを中心に、部分的にコナラヒサカキヤブムラサキを植樹していた[47]。しかし、センター周辺の地域では、シイやシラカシの自然分布は無いため、やがてそれらは枯死して減り、代わりにアカマツが点々と侵入している。これについて波田善夫(岡山理科大学・学長)は、「まばらなアカマツの生育する林相になる」と予想している[47][47][注釈 11]

岡山県のタンチョウ飼育施設[編集]

後楽園のタンチョウの鶴舎

岡山県の後楽園では丹頂鶴の飼育が江戸時代から行われる[22]第二次世界大戦の前後に一時途絶えるが、戦後復活した。更に21世紀初頭、岡山県に野生のタンチョウを復活させ、タンチョウの里にする取り組みが行われる[22]

岡山県のタンチョウ飼育施設は、後楽園や自然保護センター以外にも、きびじつるの里総社市)、蒜山タンチョウの里真庭市)、赤坂タンチョウセンター(赤磐市[注釈 12]に分散している[22][46]。岡山県はタンチョウ全飼育数が62羽である(2013年3月現在)[22]

注釈[編集]

  1. ^ a b 2002年3月は33羽[20]。2005年には49羽[21]。2013年3月現在、42羽である[22]
  2. ^ 自然保護センターは様々な調査研究を行い、センター内での研究活動に留まらず、センター外での調査研究も行っている[10]。また、害獣外来種)の調査も行う。岡山県内の野生アライグマの生息調査や[11][12]、センター内のため池に棲み付いたヌートリアの調査などである[13][14]
  3. ^ 湿生植物園は西の谷と東の谷とがあり、その湿原植生の造成工事は両谷で違うものになった[28]。西の谷は、湿原植生成立の限界付近の数値を示す水質であるものの、人の管理により湿原植生が成立するため、この地域に予想される湿原植生を発達させる方針となり[28]、東の谷は、水質が湿原植生が発達するにはやや高い電気伝導度を示したため、この地域には生育していない湿原植物の植栽や、貴重種などの保護も行う方針となった[28]。元の地形は基盤整備がなされた水田であったが、それを造成し、マサ土を搬入して湿原面を形成した[28]。湿原に水が行き渡るように流路も計算され、一部の木道も水を行き渡らせる堤防となった[28]。開発地から移植するために掘り取ってきた湿原植生は数か月保管の後、小さな株に分け、田植えのように植えられた[28]。植物をまばらに移植し、群落としての再現は、移植された植物の自然の発達に任せることになった[28]。この方法で、結果として湿原植生の形成に成功したが[29]、波田は造成から10年経過した2001年に「今から振り返ってみると、この水田は湿原を開墾して作られたものであったに違いない」と述べており、もともとは湿原だったことを推測している[27]
  4. ^ 2004年人工ふ化のケンタは人工授精でもあり、タンチョウの人工授精は世界的にも珍しく、日本で2例目であった[8][32]。なお、日本初の成功例は1980年の多摩動物公園である[33]
  5. ^ 井口萬喜男(井口万喜男、いのくちまきお)は、岡山県自然保護センターの主任研究員。当初は後楽園で造園の仕事をしていたが、自然保護センターでのタンチョウの飼育を任され、後に“鶴のお父さん”と呼ばれる活躍をみせる[32][35]。タンチョウ飼育の話を『翔べ タンチョウたち』、『タンチョウの里』として著し、タンチョウに関する調査報告[10] や講演[36][37] を行う。岡山放送FNN系列)は、タンチョウを野生復帰させようとする井口や自然保護センターの様子を10年間取材し続け、2002年にドキュメンタリー『近くて遠い空 -タンチョウと飼育員の3600日-』としてまとめ、制作した[32][38]
  6. ^ 2010年現在も、高梁川の中洲を自然保護センターの実験場として利用し、タンチョウの行動調査を行う[39]。行動調査の実験場所は複数あり、岡山県内の旭川吉井川でも調査は行われる[8]。また、中州(河川)だけではなく、「吉備路風土記の丘」のような陸上でも調査は行われる[8]
  7. ^ ケンタとチヅルの行動調査などが行われた。ケンタとチヅルは、人工ふ化により人を刷り込まれてしまい、人が好きになり、タンチョウ同士では険悪な仲となっており、2羽を仲良くするため、風切羽を切りそろえ、1996年2月11日倉敷市高梁川(たかはしがわ)の中州に放鳥する実験を行った[8][41]井口萬喜男(いのくちまきお)ら研究員は何日か観察を続け、トンビが餌のアジの横取りをしようとした時に、2羽で反撃したことをきっかけに、2羽は求愛のダンスを躍った[41]。このケンタとチヅルの件で、飼育員はできるだけタンチョウに近づかないことや、給餌の際にタンチョウの前で飼育員が顔を隠し、変装して、人間に「刷り込み」が起きないよう配慮することとなった[41]。その後、ケンタとチヅルは井口が一計を案じ、井口が恋敵役をして2羽の「鳴き合い」を導いた[41]。ところが、この成功が報道されると、餌を与える見学者が訪れるようになり、ケンタの人に対する刷り込みがぶり返してしまい、チヅルを追い払うため夫婦仲が悪くなった[41]。そのため、2羽をネット越しに対面させながら飼育し、2か月かかってつがいに戻した[8]。ケンタとチヅルの件について、井口は、「人工ふ化で、完全に人間に刷り込んだ個体同士が結婚(ペアを形成)した例は他にはなく、今後も有りえないのではないか」と記している[41]
  8. ^ 担当の職員は成鳥のタンチョウの頭の形に似せたくちばしを手に持ち、全身をタンチョウと同じように白と黒の衣装で覆い、人間の顔や姿を見せない[21]。タンチョウに扮した職員は話さず、コミュニケーションは身振り手振りによって行う[21]。この飼育方法は、生まれたばかりのヒナが動くものを親と思い込む「刷り込み」を軽減するために考えられた[21]。人工ふ化などによって生まれたヒナが、人を親と思い込んだり、人に対して求愛行動をとったりすることを防いでいる[21]。一度、人を刷り込まれたタンチョウ同士の繁殖は難しく[21][43]、世界的に見ても人工ふ化同士のペアでヒナが誕生した例は少数といわれる[21][41]。タンチョウに餌を与える場合は、テレビ番組のレポーターでもコスチュームを着用させることもある[44]
  9. ^ 岡山県のタンチョウには、日本固有種の北海道産と中国大陸産の交雑がいる[34]。岡山県は第二次世界大戦の前後に一時タンチョウの飼育をしていなかったが、岡山に留学したことがある中国科学院院長・郭沫若がそれを惜しみ、1956年(昭和31年)、岡山県に中国産のタンチョウ2羽を寄贈し飼育が始まる[20][46]。この際、2羽ともメスであったため、北海道産のタンチョウと交雑し[34]、その後、子孫を増やした[45]。なお、西日本では稀に中国大陸からタンチョウが単独飛行して渡ってくるのも見られている[20]
  10. ^ 飼育施設には24の部屋(飼育スペース)があり、各々180平方メートルの大きさに設定されているが、この収容が限界に達し、飼育頭数を減らそうにも、生態系への影響があり野外(自然)に放鳥できず、新たなスペースの確保は予算などの制約で困難という状態になった[18]
  11. ^ 自然保護センターに、ポット苗で移植した、高さ数メートルの常緑カシ類の斜面が豪雨で崩落したことがあり、を調査すると直根が発達せず、表層30センチメートルのみに根が発達していた。このことから、岡山理科大学学長の波田善夫は、斜面には「種をまくか、三年までの幼い苗を植栽すべき」と論じた[48]
  12. ^ 1998年に3羽[20]。2013年現在休止中[22]

脚注[編集]

  1. ^ 指定管理者候補の選定結果(岡山県自然保護センター) 2009年11月13日更新/自然環境課 - 岡山県ホームページ
  2. ^ a b c d e 井口2003、p.4
  3. ^ a b c アクセスマップ・団体案内 | 岡山県自然保護センター - 岡山県環境保全事業団
  4. ^ 岡山県自然保護センター - 岡山県観光総合サイト 晴れらんまん。おかやま旅ネット 公益社団法人岡山県観光連盟
  5. ^ a b c d e f 岡山県自然保護センター 2009年6月23日更新/自然環境課 - 岡山県ホームページ
  6. ^ a b Okayama Prefectural Nature Conservation Center 岡山県自然保護センター(英語)
  7. ^ a b 自然保護センター概要 | 岡山県自然保護センター - 岡山県環境保全事業団
  8. ^ a b c d e f g h i j k l 岡山県自然保護センターのタンチョウ (PDF) 井口萬喜男など、岡山県自然保護センター研究報告第7号(1999年12月発行)89-136頁、Bull. Okayama Pref. Nature Conservation Center(7):89-136,1999
  9. ^ a b c d e f g センター内の動植物 | 岡山県自然保護センター - 岡山県環境保全事業団
  10. ^ a b 研究報告 | 岡山県自然保護センター 岡山県環境保全事業団
  11. ^ 岡山県におけるアライグマの痕跡調査 - 岡山県自然保護センター (PDF) 岡山県自然保護センター研究報告 Bull. Okayama Pref. Nature Conservation Center( 18):89─94, 2011
  12. ^ 岡山県におけるアライグマの生息情報 - 岡山県自然保護センター (PDF) 岡山県自然保護センター研究報告 Bull. Okayama Pref. Nature Conservation Center( 19):9─ 12, 2012
  13. ^ ヌートリアが引き起した池生態系の攪乱と捕獲の効果 日本生態学会第56回全国大会 (2009年3月,盛岡) 講演要旨
  14. ^ 岡山県自然保護センターにおけるヌートリアの捕獲 - 岡山県自然保護センター (PDF) 岡山県自然保護センター研究報告 Bull. Okayama Pref. Nature Conservation Center( 17):1─8, 2010
  15. ^ a b c d e f g 和気町観光ガイド - 岡山県自然保護センター 岡山県和気町公式サイト
  16. ^ a b c d e f g h i j k l 施設利用案内 | 岡山県自然保護センター | 岡山県環境保全事業団
  17. ^ a b 心温まる夫婦愛…タンチョウ(パート2) - 岡山県観光総合サイト 晴れらんまん。おかやま旅ネット(右遠皇子)掲載:2009年12月25日(金)11:15 - 公益社団法人 岡山県観光連盟
  18. ^ a b c d e タンチョウ、少子高齢化 長生きで飼育場所「満員」 2013/11/13 12:07 日本経済新聞。タンチョウも「少子高齢化」 飼育数最多の岡山 2013.11.13 15:27 - MSN産経ニュース。Crane breeding center crowded as birds age | The Japan Times Nov 13, 2013(英語)
  19. ^ a b c d e f 自然保護センターの主な見どころマップ岡山県庁
  20. ^ a b c d e f g h i j k 岡山県におけるタンチョウ将来構想 -「タンチョウの里おかやま」を目指して- (PDF) 平成14年3月 岡山県
  21. ^ a b c d e f g h i j 広報そうじゃ 2005年8月号 - 特集 きびじつるの里 丹頂の成長を願って 総社市
  22. ^ a b c d e f g h タンチョウ 2013年3月21日更新 自然環境課 - 岡山県ホームページ
  23. ^ 井口2003、p.12
  24. ^ 岡山県自然保護センター湿生植物園 1. 基盤地形の造成と植生移植の方法 (PDF) 岡山県自然保護センター研究報告 Bull. Okayama Pref. Nature Conservation Center(3):41-56,1995
  25. ^ a b c 特集 歩いて、のぞいて、里山を大冒険 自然遊びの達人になろう! (p.6-7) (PDF) 『環境』No.328 2007-6-7発行、岡山県環境保全事業団
  26. ^ a b 湿原のお話 - 岡山県自然保護センターの湿生植物園 2001年11月4日頃、『Y.HADA'S Home Page』(岡山理科大学学長・教授・波田善夫
  27. ^ a b 湿原を移植するに至った背景と移植技術 2001年11月4日頃、『Y.HADA'S Home Page』(岡山理科大学学長・教授・波田善夫
  28. ^ a b c d e f g h i 岡山県自然保護センターにおける湿原造成の実際 2001年11月4日頃、『Y.HADA'S Home Page』(岡山理科大学学長・教授・波田善夫
  29. ^ a b c 最近の湿生植物園 2001年11月4日頃、『Y.HADA'S Home Page』(岡山理科大学学長・教授・波田善夫
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  31. ^ 井口2003、p.220
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  61. ^ a b 希少な花次々開花 和気・県自然保護センター 2013/5/3 9:44 - 山陽新聞ニュース
  62. ^ 和気でヒシモドキ開花 薄ピンクの花が水面彩る 2013/8/3 11:36 - 山陽新聞ニュース
  63. ^ 湿原の希少種かれん 和気、ビッチュウフウロ 2013/8/31 9:00 - 山陽新聞ニュース
  64. ^ 和気でオグラセンノウの花見頃 湿原彩る紅色の“花火 ” 2013/7/11 15:00 - 山陽新聞ニュース
  65. ^ 清涼感漂うミズアオイ見頃 和気・県自然保護センター 2013/10/17 9:41 - 山陽新聞ニュース
  66. ^ 湿地に星空、アケボノソウ咲く 岡山県自然保護センター - 山陽新聞ニュース 2013年10月25日
  67. ^ きのこ - 岡山県自然保護センター | 岡山県環境保全事業団
  68. ^ 厳選!全国25施設自然ふれあいガイドブック 42-43頁 (PDF) 平成18年3月発行、(社)日本環境教育フォーラム 編集、環境省自然環境局自然ふれあい推進室 発行 - (自然大好きクラブ<NATS> - 環境省
  69. ^ アカマツを利用した菌根性きのこの栽培 (PDF) 藤原直哉、岡山県農林水産総合センター森林研究所、研報26:29-43(2010)

参考文献[編集]

  • 井口 萬喜男(井口 万喜男:いのくちまきお) (2003). タンチョウの里. 吉備人出版. ISBN 978-4860690304. https://books.google.co.jp/books?id=4xItUnY0PsAC&printsec=frontcover&hl=ja&source=gbs_ge_summary_r&cad=0#v=onepage&q&f=false 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]