山本常夫 (映画監督)

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山本 常夫(やまもと つねお、1947年12月16日 - )は、日本ドキュメンタリー映画監督[1]

人物[編集]

監督作品に、1986年公開の映画『大日向村の46年 満州移民・その後の人々』がある[1]東京都出身[1]

小泉修吉監督の1979年の映画『老いる 5人の記録』で助監督を務めた[1]

大日向村の46年
監督 山本常夫
製作 小泉修吉
ナレーター 村松康雄
撮影 山口誠
澤幡正範
編集 (構成)若槻健一、小泉修吉、山本常夫
VE隅田一明
製作会社 グループ現代
公開 1986年5月16日
上映時間 155分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
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『大日向村の46年』[編集]

かつて満蒙開拓移民が盛んな時代に、多数の移民を満州(後の吉林省)に送り出し、分村を成立させた長野県南佐久郡大日向村(後の佐久穂町大字大日向)をテーマとして1985年に製作され[2]1986年に完成、公開された映画『大日向村の46年 満州移民・その後の人々』は、グループ現代が製作し、山本常夫が監督したドキュメンタリー映画[3]

VTRで制作され[2]キネコにより16mmフィルムに変換された[3]

第一部「分村移民の軌跡」は、一度は失われていたものと考えられていたものの、関係者によって再発見された1940年の映画『大日向村』[4]の映像の一部を紹介しながら、当時の移民送り出しに関わった関係者や、移民した人々へのインタビューを重ね、第二部「語る-過去と現在をつなぐもの」では、移民たちの満州における経験が語られる[3]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d 山本常夫”. キネマ旬報社. 2018年9月6日閲覧。
  2. ^ a b 田中益三「『大日向村』という現象:満州と文学」『日本文學誌要』第38号、1987年12月25日、78頁。  NAID 120006499922
  3. ^ a b c 大日向村の46年 満州移民・その後の人々”. キネマ旬報社. 2018年9月6日閲覧。
  4. ^ “35年ぶり 映画「大日向村」 旧満州に分村 舞台の佐久穂で24日上映”. 信濃毎日新聞: p. 30. (2018年9月5日). https://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20180905/KT180903FTI090040000.php 2018年9月5日閲覧。 

外部リンク[編集]