山手線ものがたり

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山手線ものがたり』(やまのてせんものがたり)は、池田邦彦による日本漫画作品。『週刊漫画ゴラク』(日本文芸社)で連載されていた短編シリーズ漫画。

昭和30年代、東京を含めた南関東はもとより、日本屈指の通勤路線である山手線。東京の都心をぐるりと回る環状線各駅に彩られた、名もなき人たちの物語をとある兄妹がサポートする、各駅全29話(当時、存在せず2020年開業の高輪ゲートウェイ駅を除く)。

登場人物[編集]

主要人物[編集]

山野照美(やまの てるみ)
本作の主人公で、某都立高校に通う3年生。兄がらみもありよく山手線を利用する17歳。
降りた駅で行きずりの人と出会うと、手助けしたり(逆に助けを求められることもあり)するなどしてかかわることが多い。行きずりの人がらみで沿線の駅における知識がたかっていく。
山野剛志(やまの たけし)
照美の兄。国鉄に就職していて、山手線の運転士をしている。照美とともに漫画の案内人的存在。
妹の照美に頼みごとをする、逆に照美に相談されるなどして物語にかかわることが多い。実は鉄道のうんちくに詳しく、鉄道好きが高じて運転士となった。(漫画の時代背景)当時、西日暮里駅はなかったが、彼が近くで集団就職列車とすれ違うたびに、彼らを元気づけるために飛ばしたことがあった。

その他[編集]

山野・父(やまの ちち)
照美の父。戦争従軍経験あるが、事情だけに話すことを拒否している。
山野・母(やまの はは)
照美の母。山野家では一番のしっかり者。弟の新事業を「道楽商売」と反発していたが、結局は応援する。
コースケ
照美の叔父(母の弟)。職業は秋葉原の大きな電気店で主任をしている。趣味は競馬と漫画フィギュア。
趣味が高じて、秋葉原に漫画フィギュアの店を開業。

書誌情報[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]