小島俊明

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小島 俊明(こじま としはる、1934年4月27日[1] - )は、日本のフランス文学者、詩人翻訳家日本文芸家協会会員

略歴[編集]

岐阜県各務原市生まれ。早稲田大学第一文学部フランス文学専修卒、同大学院文学修士。東京家政学院大学教授、2005年定年、名誉教授。早稲田大学政治経済学部非常勤講師(定年まで30年間)。 フランスの20世紀詩などを翻訳紹介、自身も詩を書いた。

著書[編集]

  • 『女子大生のフランス語』(第三書房) 1968(以降13版重版):フランス語教科書
  • 『高貴なるデーモン フランス現代詩の旗手たち』(出帆社) 1976
  • 『おとなのための星の王子さま サン=テックスを読みましたか』(近代文芸社) 1995、のち改題『おとなのための星の王子さま』(ちくま学芸文庫) 2002、のち改題『星の王子さまのプレゼント』(中公文庫) 2006
  • 『初めてのプラハ』(文芸年鑑) 2008
  • 『つながりを求めて シャルトルの翡翠』(水声社) 2016
  • 『ひとりで、考える - 哲学する習慣を』(岩波ジュニア新書) 2019

詩集・句集[編集]

  • 詩集『薔薇の体験』(思潮社) 1962
  • 詩集『棘と舌』(昭森社) 1965:H賞候補
  • 詩集『シネ・クァ・ノンの孤独』(吾八ぷれす) 1977
  • 詩集『葉ずれの歌』(序文・小島信夫、詩学社) 1988:花椿賞候補
  • 詩集『アシジの雲雀』(序文・小島信夫、思潮社) 1998
  • 組詩『セバスチャン・バッハの朝』(光明社) 2004
  • 『花桐 小島俊明句集』(献辞・飯田龍太ふらんす堂) 2007
  • 『Le paulownia en fleurs』(Editions Cléa, 献辞・Yves Bonnefoy (イヴ ボンヌフォア)) 2010:自身のフランス語訳俳句

共著[編集]

翻訳[編集]

  • 『試練・悪魔祓い』(アンリ・ミショー、思潮社) 1964
  • 『血の汗・そのほか』(ピエール・ジャン・ジューヴ国文社、ピポー叢書) 1964
  • 『パサージュ アンリ・ミショー芸術論集』(思潮社、現代の芸術双書) 1965、のち改訂 1975
  • 『コルシカの夏』(マリー=アンヌ・デマレ、集英社、ワールドベストセラーズ) 1967、のち集英社文庫 1978
  • 『ジャン・ジュネ全集 第3巻 詩篇』(ジャン・ジュネ平井啓之共訳、新潮社) 1967
  • 『肉の影』(ピエール・クロソウスキー桃源社、世界異端の文学) 1967
  • 『パコを憶えているか』(シャルル・エクスブライヤ早川書房) 1967
  • 『アンリ・ミショー詩集』(アンリ・ミショー、訳編、思潮社、現代の芸術双書) 1969
  • 『愛の自然学 - 性本能について』(レミ・ド・グールモン社会思想社現代教養文庫) 1969
  • 『かくも不吉な欲望』(ピエール・クロソウスキー、現代思潮社) 1969
  • 『月曜物語 抄』(アルフォンス・ドーデ、正進社名作文庫) 1970
  • 『妻帯司祭』(バルベイ・ドールヴィリ、出帆社) 1974
  • 『パウリーナ』(ピエール・ジャン・ジューヴ、出帆社) 1974
  • ボードレールの生涯 ある魂の物語』(フランソワ・ポルシェ、二見書房) 1975
  • 『愛の博物誌 美しくも残酷な生き物の性本能』(レミ・ド・グールモン、出帆社) 1976
  • 『狂気の銅版画家 メリヨン』(ピエール・ジャン・ジューブ、新開社) 1976:1000部限定
  • 『ポケット 世界の名詩』(共訳、篠田一士監修、平凡社) 1982
  • バフォメット』(ピエール・クロソウスキー、ペヨトル工房) 1985
  • アシジのフランシスコを読む』(ルイ・アントワーヌ、聖母の騎士社、聖母文庫) 1994
  • 『パウリーナ1880年』(ピエール・ジャン・ジューヴ、沖積舎) 1994
  • 『星の王子さま 新訳』(サンテグジュペリ、中央公論新社) 2005、のち文庫 2006、のち電子書籍 2010
  • 『対訳フランス語で読もう「星の王子さま」』(サンテグジュペリ、訳注、第三書房) 2006
  • 『黒いユーモア選集』(アンドレ・ブルドン、共訳、河出書房新社) 2007、のち文庫 2015
  • 『対訳英語で読もう「星の王子さま」』(サンテグジュペリ原作、リチャード・ハワード英訳、和訳・注解、第三書房) 2010
  • 『星の王子さま 澤登翠朗読CDブック』(サンテグジュペリ原作、第三書房) 2013

論文[編集]

  • 学士論文『ボードレールにおける詩の誕生』 1958
  • 修士論文『ヴァレリーの詩学』 1959
  • <小島俊明

脚注[編集]

  1. ^ 『文藝年鑑』2008