小埼沼

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小埼沼(2015年2月)

小埼沼(おさきぬま)は、埼玉県行田市の南東部(埼玉地区)にかつて所在していたとされるである。

概要[編集]

万葉歌碑

小埼沼は尾崎沼小崎沼とも称される、大字埼玉の東部に所在していたと伝わる沼である。今日では林の中に「武藏小埼沼」と彫られた石碑が所在している[1]。 この石碑は1753年宝暦3年)に忍城主阿部正允により建てられたものである[2]万葉集には小埼沼について歌われているものが2首存在し、同地は1961年昭和36年)9月1日に「万葉遺跡・小埼沼」として埼玉県指定記念物に指定されている。また、伝承による埼玉の津および小埼沼は羽生市大字尾崎とする説やさいたま市岩槻区大字尾ケ崎とする説(共に武蔵国埼玉郡)も存在している。明治期の記録である『武蔵国郡村誌』には「片葉の及び菖蒲等を生せり」との記述がみられ、これは小埼沼に伝わる伝承に由来するものである。現在の所在地周辺は水田などの農地となっており、その中に林と池の形で所在するという環境から2012年度(平成24年度)に行田市による自然環境調査の対象地となった。

所在地[編集]

交通アクセス[編集]

周辺[編集]

風景[編集]

脚注・参考資料[編集]

脚注
  1. ^ 「所在地」 - Goo地図 ホームページ
  2. ^ 「角川日本地名大辞典」編纂委員会『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』角川書店、1980年7月8日、401頁。ISBN 4040011104 
参考資料

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

座標: 北緯36度7分13.5秒 東経139度30分5.9秒 / 北緯36.120417度 東経139.501639度 / 36.120417; 139.501639