宇都宮直子

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宇都宮 直子(うつのみや なおこ、1958年 - )は、日本のノンフィクションライター。

経歴[編集]

神奈川県横浜市生まれ。現在も神奈川県在住。もともと家族親戚に、新聞記者、雑誌編集者などが多く、小学校時代から作家の仕事に憧れを持っていた。

大学卒業後、OL生活を経て結婚。その後、妹知子に1990年、ダウン症の娘、茉莉子が生まれ、その子のことを書いたノンフィクション『神様がくれた赤ん坊』(1979年公開の前田陽一監督の同名の日本映画とは無関係である)で作家デビューした。この作品は、1998年刊行の『神様がくれた赤ん坊 茉莉子は小学1年生』とそれ以降の小学3年になってからの日常についての加筆を加えて、2000年講談社文庫に収録されている。

その後、医療、人間像、ペット、スポーツに関するノンフィクションの分野で活躍している。スポーツ関連では、スポーツ雑誌「Number」にフィギュアスケート関連のコラムを多数執筆している。

著書[編集]

  • 『神様がくれた赤ん坊』講談社 1991年、講談社文庫 1995年
  • 『神様がくれた赤ん坊 茉莉子は小学一年生』講談社 1998年
    • 改題『神様がくれた赤ん坊 茉莉子の赤いランドセル』講談社文庫 2000年。
  • 『人間らしい死を迎えるために』講談社 1998年、講談社文庫 1998年
  • 『ペットと日本人』文春新書 1999年
  • 『だから猫と暮らしたい』旬報社 1997年、講談社文庫 2001年
  • 『絶望するには早すぎる』筑摩書房・ちくまプリマーブックス 2002年
  • 『猫と私の「老い支度」』講談社 2004年
    • 増訂版『猫を看取る-シュガー、16年をありがとう』中公文庫 2012年。
  • 『「死」を子どもに教える』中公新書ラクレ 2005年
  • 『浅田真央、15歳』文藝春秋 2006年
  • 『浅田真央、16歳』文藝春秋 2007年
  • 『浅田真央、17歳』文藝春秋 2008年
    • 『浅田真央 age15-17』文春文庫 2009年。上記3冊の改訂版
  • 『浅田真央、18歳』文藝春秋 2009年
  • 『浅田真央、20歳(はたち)への階段』文藝春秋 2011年
    • 浅田真央 age18-20』文春文庫 2013年。上記2冊の改訂版
  • 『フィギュアスケートに懸ける人々-なぜ、いつから、日本は強くなったの』小学館101新書 2010年
  • 『別れの何が悲しいのですかと、三國連太郎は言った』中央公論新社 2013年
  • 『日本フィギュアスケートの軌跡 伊藤みどりから羽生結弦まで』中央公論新社 2017年
  • 羽生結弦が生まれるまで 日本男子フィギュアスケート挑戦の歴史』集英社 2018年
  • 『スケートは人生だ!』三賢社 2019年
  • 『羽生結弦を生んだ男 都築章一郎の道程』集英社新書 2020年
  • 『三國連太郎、彷徨う魂へ』文藝春秋 2020年