奥村康

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

奥村 康(おくむら こう/やすし、1942年6月5日[1] - )は、日本の免疫学者、順天堂大学特任教授、ヤクルト・バイオサイエンス研究財団評議員[2][3]

自著において自らを「サプレッサーT細胞の発見者」としているが、同細胞については発見者とされる東京理科大学生命科学研究所所長の多田富雄を参照のこと[4]。またサプレッサーT細胞は1990年代以降のヒトゲノム解析プロジェクトの結果、その存在が否定され、坂口志文によって発見された制御性T細胞に取って代わられている[5]

経歴[編集]

島根県出身[1]。1969年千葉大学医学部卒、73年同大学院医学研究科修了、医学博士。スタンフォード大学リサーチフェロー、元東京大学医学部講師、順天堂大学医学部教授、同大学医学部長。2012年定年、名誉教授、特任教授。1977年ベルツ賞、高松宮賞、1994年安田医学奨励賞、ISI引用最高栄誉賞、日本医師会医学賞などを受賞。 テレビ東京主治医が見つかる診療所』「名医たちの健康法大公開スペシャル第3弾!」(2013年6月17日放送)での本人の弁によると、「元々私は外科医を目指していた。(中略)中山恒明先生という食道がんの手術を初めて世界で成功させた先生に本当に憧れて食道がんの外科医になりたい」と思っていたが、千葉大学院医学研究科時代に免疫学に出会ったが、改めて中山恒明先生を訪ねていくと「もうお前は来なくていい、そっち(免疫学)の方でやれ、外科はやらなくていい」と告げられたと述べている。

簡単にできるNK細胞活性化方法として、メディア等でR-1乳酸菌を摂取することを推奨している。[6]

人物[編集]

著書[編集]

編著[編集]

翻訳[編集]

  • ゲルト・リュディガー・ブルメスター,アントニオ・ペッツート『カラー図解臨床に役立つ免疫学』橋本博史共監訳 メディカル・サイエンス・インターナショナル 2006

参考[編集]

脚注[編集]