大江戸ファイト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
大江戸ファイト
ジャンル 対戦型格闘ゲーム
対応機種 アーケード
開発元 ATOP
発売元 カネコ[1]
人数 1~2人
稼働時期 1994年7月下旬[1]
システム基板 AX[1]
テンプレートを表示

大江戸ファイト』(おおえどファイト、海外名:Blood Warrior)は、1994年7月下旬にカネコより発売された業務用対戦型格闘ゲームである[1]。 本作は『富士山バスター』の続編にあたり、前作の江戸時代風の世界観と怪しいキャラクターを前面に押し出しながらも、実写取り込みや残虐な演出といった『モータルコンバット』に似た要素が導入されており、瀕死の敵にとどめを刺すこともできる[1][2]。設定切り替えによって残虐表現をモザイクで隠すこともできる。

本作に登場する9人[1]のうち、霞(くノ一)と一休(地蔵)以外はすべて前作『富士山バスター』から引き続き登場しており、前作では職業名や種族名で呼ばれていたキャラクターは、本作では個人名で呼ばれている。

また、前作でボスキャラクターを務めた弁慶五右衛門は、本作ではプレイヤーキャラクターに昇格した。4人のボスがいた前作とは違い、ボスキャラクターは存在せず、全キャラクターに勝った時点でエンディングとなる。キャラクターカラーは2種類のみで、同キャラクターを選ばない限り2Pカラーは見られない。また、登場人物のモデルJAC所属のタレントで、ゲームステージは日光江戸村で収録された。

開発スタッフの中には『ゲーム批評』でコラムを執筆していたがっぷ獅子丸がいた。

登場キャラクター[編集]

金四郎
前作の
前作の忍者
獅子丸
前作の歌舞伎
三平
前作の河童
秀月
前作の将軍
五右衛門
弁慶
一休
新規追加されたキャラクターの地蔵
新規追加されたキャラクターのくノ一

評価[編集]

パソコンゲーム雑誌の編集者である前田尋之の公式サイト「電脳世界のひみつ基地」においてライターの稲波は、独特の味付けに加え、日本の2D対戦型格闘ゲームのような操作感覚と、『モータルコンバット』のような残虐性や実写取り込みが合わさったことによって、異色の格闘ゲームとなったと述べている[2]。 また、稲波は、本作が店頭で稼働していた時期は短かったものの瞬間的な人気があり、プレイヤーに大きな印象を残したと振り返っている[2]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f “システム基板「AX」第一弾 3本勝負で格闘 金子製作所「大江戸ファイト」”. ゲームマシン (アミューズメント通信社) (478): p. 21. (1994年8月15日). https://onitama.tv/gamemachine/pdf/19940815p.pdf 2020年3月30日閲覧。 
  2. ^ a b c 稲波 (2019年2月4日). “大江戸ファイト”. 電脳世界のひみつ基地. 2020年3月30日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]