大いなる男たち

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大いなる男たち 
The Undefeated   
監督 アンドリュー・V・マクラグレン
脚本 ジェームズ・リー・バレット
原作 スタンリー・L・ハフ
製作 ロバート・L・ジャックス
出演者 ジョン・ウェイン
ロック・ハドソン
音楽 ヒューゴ・モンテネグロ
撮影 ウィリアム・クローシア
編集 ロバート・L・シンプソン
配給 20世紀フォックス
公開 アメリカ合衆国の旗 1969年11月27日
日本の旗 1969年10月25日
上映時間 119分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
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大いなる男たち』(おおいなるおとこたち、The Undefeated)は、1969年アメリカ合衆国の映画。スタンリー・L・ホー(ハフ)の原作に基づき、アンドリュー・V・マクラグレンが監督した。クレジットには記されていないが、主演のジョン・ウェインも監督として参加している。ジョン・ウェインの俳優生活40年の記念作であり、南北戦争で戦った北軍と南軍の男たちが、反目しながらも助け合う姿を描いた軽快な西部劇である。

南北戦争後、投降を拒否してメキシコへと向かった南軍のジョセフ・シェルビー将軍率いる一団が、「不敗」(the undefeated)の兵士と呼ばれたエピソードに大まかに基づいている。

あらすじ[編集]

南北戦争が終結して数ヶ月。北軍の大佐だったトーマスは、先住民の青年ブルー・ボーイを養子にして牧場を経営していた。メキシコ皇帝に馬を売る話がまとまり、トーマスはかつての部下たちと共に3000頭の馬群を率いて旅立った。メキシコでは革命の混乱が続き、皇帝軍と革命軍(フアレス派)の双方が馬を必要としていたのだ。

旅の途中でトーマスたちは、同じくメキシコを目指す隊列を目にした。それは、南軍のラングドン大佐と部下たちが、活躍の場を求めて皇帝軍の砦に向かう姿であり、女子供も幌馬車で同行していた。ラングドン隊が盗賊に狙われている事に気づいたトーマスは、かつての敵軍に憎まれ口を叩きながらも、力を貸して危機を救った。

救援に感謝したラングドン大佐は、草原で開いた独立記念日のパーティーにトーマスたちを招待した。だが、北軍と南軍の兵士たちは、殴り合う以外に交流の方法を知らなかった。大騒ぎの中で、ラングドンの娘シャーロットと見つめ合うブルー・ボーイ。二人の間にはすでに相思の恋心が芽生えていた。

ラングドン隊と別れたトーマスたちは、道中で全滅した皇帝軍(支援のフランス軍)の遺体を発見した。ブルー・ボーイがラングドン隊に危急を伝えに走ったが、ラングドン隊は行軍を続け、目的地の砦で皇帝軍の盛大な出迎えを受けた。しかし、砦を占領していたのは、実は皇帝軍を装う革命軍だった。

革命軍の真の狙いは、トーマスが運んでいる3000頭の馬だった。部下と家族を人質に取られたラングドン大佐は、恥を忍んでトーマスに助けを求めた。事情を知ったトーマスたちは、立ち塞がる皇帝軍(支援のフランス軍)を蹴散らし、全ての馬を砦に運び込んで南軍の一行を救出した。

キャスト[編集]

役名 俳優 日本語吹替
TBS
ジョン・ヘンリー・トーマス ジョン・ウェイン 小林昭二
ジェームズ・ラングドン大佐 ロック・ハドソン 中丸忠雄
ブルー・ボーイ ロマン・ガブリエル 津嘉山正種
アン・ラングドン  マリアン・マッカーゴ 沢田敏子
マーガレット・ラングドン リー・メリーウェザー 藤夏子
シャーロット・ラングドン  メリッサ・ニューマン 
バッハ・ウィルクス ジャン=マイケル・ヴィンセント 若本紀昭
アンダーソン大尉 エドワード・フォークナー 糸博
リトル・ジョージ マーリン・オルセン 飯塚昭三
ロハス将軍 トニー・アギラー 石井敏郎
不明
その他
筈見純
杉田俊也
演出 田島荘三
翻訳
効果
調整 杉原日出弥
制作 トランスグローバル
解説
初回放送 1974年9月30日
月曜ロードショー

※日本語吹替は上記の他、1970年に制作されたJAL機内上映版も存在する[1]

スタッフ[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

出典[編集]

  1. ^ 行きはベルモンド帰りは三船」『キネマ旬報 1970年10月下旬号』、キネマ旬報社。 

外部リンク[編集]