国防軍

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国防軍(こくぼうぐん)とは、軍隊の名称の一つ。しばしば「Defence Force」や「National Defense Force」などの英語名称を持つ組織の訳語として用いられ、前者は「防衛軍」と訳される場合もある。

ただし、「国防軍」を称するからといって、当該軍隊が戦略守勢(専守防衛)に徹していることを意味するものではない。以下は実例。

また、ドイツ連邦共和国(旧西ドイツおよび現ドイツ)が保持するドイツ連邦軍は英語名称は「Federal Defence Forces of Germany」であり、直訳すると「ドイツ連邦国防軍」または「ドイツ連邦防衛軍」となる。

日本自由民主党が2012年(平成24年)4月27日に決定した日本国憲法改正草案では「自衛隊を国防軍にする」と明記された[1]ほか、12月に施行された第46回衆議院議員総選挙の政権公約においても国防軍と位置づけると明記している[2]安倍晋三は「自衛隊の名は自分を守る利己的な軍隊だとの印象がある」と述べている[3]

各国の国防軍[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ アパルトヘイトが終わりネルソン・マンデラが大統領になった1994年、South African National Defence Force(南アフリカ国防軍)に改称した。
  2. ^ ただし、イスラエルがレバノンにおいて交戦相手としているのはレバノン政府軍ではなく、レバノン南部に居座るイスラエルに敵対的なイスラム過激派組織(当初はPLO、現在はヒズボラ)である。

出典[編集]

  1. ^ 日本国憲法改正草案” (PDF). 自由民主党. 2012年12月2日閲覧。
  2. ^ 自由民主党政策パンフレット” (PDF). 自由民主党. 2012年12月2日閲覧。
  3. ^ 2013年2月15日、自民党憲法改正推進本部会合にて

関連項目[編集]