名古屋のみなさん、サン・キュー

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名古屋のみなさん、サン・キュー(なごやのみなさんさんきゅー)は、大相撲平成29年7月場所千秋楽の優勝インタビューでの白鵬の発言である。

背景[編集]

大相撲平成29年7月場所千秋楽、横綱白鵬が、横綱日馬富士を破り14勝1敗で、2場所連続39度目の優勝を飾った。13日目には通算勝利数で魁皇を抜き歴代単独1位に立った場所で花を添えた。

主な経過[編集]

白鵬は優勝インタビューを「名古屋のみなさん、サン・キュー!」と切り出した。「11日目で負けてしまいまして、その流れが後から良かったので。もう一番あるよと言い聞かせながら、気楽に土俵に上がりました。名古屋場所が今回60回記念大会と言うこともありまして、実は、昭和33年ここの初場所で初代若乃花が優勝しました。この若乃花さんと私、実は縁がありまして。ちょうど今から26年前に、世界の相撲のルーツということでモンゴルを訪ねられたんですね。私の父と対談しまして。その頃私は6歳で、若乃花関からお菓子をいただいたんです。それがなんと、うまい棒だったという。その記念すべき名古屋で大記録を達成できて、縁を感じております。」と振り返った。

次の目標も口にした。「魁皇関の1047勝というのがありましたけど、同じ横綱として千代の富士関の1045勝というのは、名古屋場所で目標と掲げた。その両方を達成できて、本当に、みなさんにお見せすることができて幸せだなと思ってます。ゆっくり明日からふるさとに帰って休みたいと思うんですけど、今頭にあるのは幕内1000勝目指して頑張りたいと思います。名古屋のみなさん、熱い15日間をありがとうございました」と力強く話した[1]

評価[編集]

ニッポン放送は、この発言について、「その強さ以上に際立ったのが優勝インタビューでした。」「『大記録を達成できて、縁を感じております。名古屋の皆さん、熱い15日間をありがとうございました』と締めくくる記憶に残るあいさつです。」などと評した。

また、白鵬については、「このところ白鵬は積極的に話題を提供。報道陣が喜ぶような含蓄のあるトークを展開することが多い。話題を率先して、発信。相撲人気をさらに盛り上げようと努力がうかがえます。」と評した[2]

関連項目[編集]

出典[編集]

外部リンク[編集]