利田神社

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利田神社
所在地 東京都品川区東品川1-7-17
主祭神 市杵島姫命
創建 寛永3年(1626年
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利田神社(かがたじんじゃ)は、東京都品川区神社

概要[編集]

1626年寛永3年)に創建された。洲崎目黒川河口の品川湊砂州)に沢庵宗彭弁才天を勧請したのが起源である。当時は「洲崎弁天」と呼ばれ、修験道当山派修験者堂宇を管理していた[1]

明治時代神仏分離政策に伴い、弁才天に相当する日本古来の神「市杵島姫命」に祭神を変更し、「利田神社」と称する神社になった。「利田」とは、江戸時代品川宿名主だった「利田氏」に由来する[1]

鯨塚[編集]

鯨塚

当社の境内には、「鯨塚」と呼ばれる墓がある。1798年寛政10年)に品川沖に迷い込み、仕留められたを埋葬した場所である。当時は江戸市中が大騒ぎとなり、鯨を一目見んと野次馬が殺到したという。江戸幕府11代将軍徳川家斉も、この鯨を浜御殿(現浜離宮恩賜庭園)まで曳かせて供覧したという[1][2]

俳人谷素外もこの鯨の騒動を詠んでいる[1]

江戸に鳴る 冥加やたかし なつ鯨

交通アクセス[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d 平野栄次 著『品川区史跡散歩 (東京史跡ガイド9)』学生社、1993年、39-40p
  2. ^ 利田神社・鯨塚しながわ観光協会

参考文献[編集]

  • 平野栄次 著『品川区史跡散歩 (東京史跡ガイド9)』学生社、1993年