兎塚エイジ

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兎塚 エイジ(うさつか えいじ、1976年 - )は、日本イラストレーター大阪府出身。

略歴[編集]

大阪産業大学を卒業後、ビジュアルアーツに入社し、サワガニのペンネームで活動するかたわら、兎塚名義でイラストレーターとして活躍する。ヤマグチノボルライトノベル作品『ゼロの使い魔』(MF文庫J)の挿絵で人気となり、同社に勤務しながら主に小説の挿絵を描いた。

初期の兎塚のプロフィールではビジュアルアーツの社員であることは伏せられ、ビジュアルアーツにもイラストレーターとして仕事をしていることは伏せられていた[1]。しかし、サワガニが兎塚であることが露見し[2]、2008年に発表された広報誌『visualstyle Vol.7』[3]上において、メインの原画として参加するビジュアルアーツのブランド・manaのアダルトゲームANGEL MAGISTER』からは兎塚名義で活動することになったことが発表された。

画風[編集]

柔らかい絵のタッチと暖かい色彩が特徴。

兎塚エイジ名義[編集]

ライトノベルイラスト[編集]

日本
台湾
  • 龍騎兵的防禦工事(著:非瓴/第3回浮文字新人賞 ライトノベル部門金賞受賞作、2011年6月)

その他イラスト[編集]

サワガニ名義[編集]

いずれもビジュアルアーツ系列ブランドのPCゲーム

脚注[編集]

  1. ^ ビジュアルアーツの社内規定では副業は禁止されており、本来ならば解雇の対象となる。
  2. ^ サワガニが兎塚であることが明らかになった経緯について、『DENGEKI HIME』2009年2月号の『ANGEL MAGISTER』紹介記事にて、兎塚本人と同作ゲームデザイン担当の丘野塔也がインタビューに答えており、それによると、ビジュアルアーツ所属のシナリオライター、がWikipediaの当記事を読んだところ、経歴がサワガニと同一だったため露見したという。
  3. ^ visualstyle Vol.7
  4. ^ ゼロの使い魔 :作品情報”. アニメハック. 2020年6月17日閲覧。
  5. ^ 追放魔術師のその後 新天地で始めるスローライフ”. lanove.kodansha.co.jp. 2023年10月19日閲覧。
  6. ^ Holyseal 〜聖封〜内の特設ページより
  7. ^ 本田智美というキャラ

参考文献[編集]

  • 宮本直毅『エロゲー文化研究概論』2013年、総合科学出版、233頁。

外部リンク[編集]