企業総合賠償責任保険

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企業総合賠償責任保険(きぎょうそうごうばいしょうせきにんほけん)とは、企業が抱えるリスクを総合的にカバーし、事業形態に応じて、施設所有管理者賠償責任保険昇降機賠償責任保険請負業者賠償責任保険生産物賠償責任保険などの各保険の補償範囲をカバーし、また、個別ニーズに対応したオプションを付帯可能としたオーダーメイドの賠償責任保険である。企業総合賠償責任保険は、米国のI.S.OInsurance ServiceOffice)の標準約款を日本に導入したものとなっている。

企業総合賠償責任保険は、その英文名(Comprehensive General Liability insurance)の頭文字を用いて、CGLと一般に言われる。日本語を正文とする和文CGLと、英語を正文とする英文CGLがあるが、両者の内容は若干異なり、後者の補償範囲の方が広い(例えば、洪水・風雨等による損害が標準で免責となっていない。また、補償の対象となる物的損害の定義が広く、他人の財物損壊を伴わない場合の間接損害を含む。)。当然、両者の保険料水準は異なり、企業はニーズと補償内容を比較検討し、いずれかを選択できる。

この保険は上記のとおりオーダーメイドだが、別途、保険会社各社は中小企業向けのパターンメイド商品を販売している。

主なオプション[編集]

  • 受託財物担保特約(受託者賠償責任保険と同じ)
  • 人格権侵害担保特約
  • 借家人賠償責任担保特約
  • 非所有自動車担保特約