井上篤夫

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井上篤夫(いのうえ あつお、1947年[1] - )は、日本作家翻訳家。アメリカ、英国を中心に、時の人物を深く掘り下げた評伝を数多く執筆。翻訳の分野でも活躍している。

人物・来歴[編集]

  • 1947年(昭和22年)岐阜県岐阜市に生まれる[1]地元の小学校、中学校、高等学校を卒業[要出典]早稲田大学在学中から、週刊誌記者を始めた[1]
  • 1976年、集英社「週刊プレイボーイ」のアメリカ建国200年企画「VIPインタビュー」で、1か月間にわたり全米各地を取材した[1]ビートルズジョージ・ハリスン、元米大統領ジミー・カーターの息子などをインタビュー[1]。その後も英国のベストセラー作家ジェフリー・アーチャー、女優のブルック・シールズ、元世界ヘビー級チャンピオン、モハメド・アリ、米の元陸上競技のスーパースター、10のオリンピックメダリストのカール・ルイスなどをインタビュー[1]
  • 1982年11月、渡英、ストロベリー・フィールドリバプール、ビートルズ・メンバーの生地など、ビートルズの「足跡」を訪ねる[1]
  • 1987年、マイクロソフト社のビル・ゲイツ会長、CNNのテッド・ターナー会長などをインタビュー[1]
  • 1990年から4年間、ボストンに滞在して執筆活動をした。『ボストンに友人あり』を出版[1]
  • 1998年、マリリン・モンローゆかりの人々13名を取材した[1]
  • 2004年、『志高く 孫正義正伝』を出版[1]
  • 2007年、ニューメキシコでネイティヴ・アメリカンの生き方に触れ[要出典]、ナンシー・ウッドの『今日という日は贈りもの』を訳す。
  • 2008年渡英、ハリウッドと大統領との密接な関係を描くにあたって(『ポリティカル・セックスアピール―米大統領とハリウッド』)ロンドン大学のマーク・ウィーラー氏と対話を重ねた[要出典]
  • 2009年、ミシェル・オバマの育った町、シカゴ各地を取材[1]
  • 2010年、『志高く 孫正義正伝 完全版』(改訂・文庫化)配信サイト「アップストア」のダウンロード数が最初に1万を超えたのは、『志高く 孫正義正伝』(実業之日本社)の1万3千本[要出典]
  • 2011年、日本で初めてのフランク・キャプラ監督の評伝[要出典]『素晴らしき哉、フランク・キャプラ』を著す。
  • 2011年、NHK-BS「永遠のヒロイン」で放映されたヴィヴィアン・リー、マレーネ・ディートリッヒ、キャサリン・ヘプバーン、イングリッド・バーグマンの4大女優の番組内容に加筆した『永遠のヒロイン~ハリウッド大女優たちの愛と素顔』を著す[1]
  • 2012年、マリリン・モンロー没後50年、遺稿集『マリリン・モンロー 魂のかけら』を訳・解説する[1]
  • 2017年、 『とことん 孫正義物語』(フレーベル館)が刊行される。
  • 2021年〜孫正義育英財団の評議員を務める。

賞歴[編集]

著書[編集]

  • 『若きアメリカ企業の勝利者―12人からの直言 』(1987年 KKベストセラーズ)
  • 『ボストンに友情あり 』(1995年 河出書房新社)
  • 『追憶マリリン・モンロー 20世紀最後の証言』(1998年 集英社)
  • 『追憶マリリン・モンロー』(2001年 集英社文庫)
  • 『英語の花束』(2004年 実業之日本社)
  • 『志高く 孫正義正伝』(2004年 実業之日本社)
    • 『志高く 孫正義正伝 完全版』(2007年 実業之日本社)
    • 『志高く 孫正義正伝 完全版』(2010年 実業之日本社文庫)文庫化
    • 『志高く 孫正義正伝 新版』(2015年 実業之日本社文庫)
    • 『志高く 孫正義正伝 決定版』単行本(2021年 実業之日本社)
  • 『孫正義 世界一をめざせ!』(2005年 実業之日本社)
  • 『究極のマリリン・モンロー』(2006年 ソフトバンククリエイティブ)
  • 『あなたが夢をかなえる言葉』(2006年 イーストプレス)
  • 『アメリカの原点、ボストンをゆく』(2007年 ソフトバンククリエイティブ)
  • 『ポリティカル・セックスアピール-米大統領とハリウッド』(2008年 新潮新書)
  • 『事を成す 孫正義の新30年ビジョン』(2010年 実業之日本社)
  • 『素晴らしき哉、フランク・キャプラ』(2011年 集英社新書)
  • 『永遠のヒロイン~ハリウッド大女優たちの愛と素顔』(2011年 NHK出版 井上篤夫+NHK取材班)
  • 『私のマリリン・モンロー』(2016年 Kindle Singles)
  • 『とことん 孫正義物語』(2017年 フレーベル館)
  • 『孫正義 事業家の精神』(2019年 日経BP)
  • 『フルベッキ伝』[2][3](2022年 国書刊行会)

主な訳書[編集]

  • リーン・ホール『涙と微笑みと』(1977年 集英社文庫コバルトシリーズ)
  • K.A.ジャバー『青春のロングシュート スーパースターへの道』(1985年 旺文社文庫
  • ボブ・ウッドワード『ベルーシ殺人事件―ハリウッドスターたちとドラッグの証言』(1985年 集英社
    • ベルーシ最期の事件―ハリウッドスターたちとドラッグの証言』(1989年 集英社文庫)文庫化
  • キャサリン・コーフィールド『エキセントリック・ピープル―英国奇人変人列伝』(1987年 文藝春秋
  • ウィリアム・ナーグラー/アン・アンドロフ『ビルとアンの愛の法則』(1991年 TBSブリタニカ / 1998年 講談社+α文庫)
  • デヴィッド・シラー編『ZEN心のクスリ』(1995年 TBSブリタニカ
  • ナンシー・ウッド『今日という日は贈りもの 心が生まれ変わる12のアプローチ』(1997年 講談社 / 2007年 角川文庫
  • ナンシー・ウッド『シャーマンの環』(1998年 講談社)
  • モリス・エンゲルバーグ/マーヴ・シュナイダー『ジョー・ディマジオ モンローを愛し続けたヤンキースのヒーロー』(2003年 ネコ・パブリッシング)
  • グレン・ドロムグール『いぬのちえ』(2004年 ぺんぎん書房)
  • マーク・セラシーニ『シンデレラマン』(2005年 竹書房文庫)
  • ボニー・ジョーンズ・レイノルズ/ドーン・E.ヘイマン『どうぶつと話したい』(2006年 ランダムハウス講談社)
  • 『ネイティヴ・アメリカンの教え』(エドワード・カーティス写真、2007年 ランダムハウス講談社)
  • デヴィッド・コルバート『ミシェル・オバマ ~愛が生んだ奇跡~』(2009年 アートデイズ)訳・解説
  • 『マリリン・モンロー 魂のかけら 残された自筆メモ・詩・手紙』スタンリー・バックサル/ベルナール・コマーン編(2012年 青幻舎)訳・解説
  • 『Aiming High』 - A Biography of Masayoshi Son [iBooks Edition] (YouTeacher社) — 『志高く 孫正義正伝 完全版』英語版電子書籍。
  • サム・ワーヘナー 『マタ・ハリ伝 100年目の真実』(2017年 えにし書房

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n プロフィール”. 井上篤夫の眼. 2017年4月2日閲覧。
  2. ^ 朝日新聞」の書評
  3. ^ 「読売新聞」の書評。2022年11月27日

外部リンク[編集]