ワキサカコウジ

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ワキサカ コウジ(Wakisaka Kouji)は、日本イラストレーターコラムニスト東京都板橋区出身。男性。

人物[編集]

東京都立北園高等学校在学中は映画研究会に属し、大学在学中はイラストレーションの他、映像作品などを制作し「ぴあフィルムフェスティバル」の一般公募で一次選考を通過するなどした。

武蔵野美術大学造形学部基礎デザイン科卒業[1]。卒業後、短期間ではあるが歌手・岩崎宏美の付き人をした。その縁により岩崎宏美のCDアルバムのアートディレクターを務めた事もある。また、CHAGE and ASKA (チャゲ アンド アスカ)のCHAGE と、岩崎宏美の年賀状を毎年デザインしている[2]

以後はイラストレーターとして独立。日本国外での仕事に限り Foundation World,Inc.(NY)がマネージメントを行っている。

活動初期の1990年代前半には、従来の画材を使用した壁画や看板制作等を多く請け負っていたが、1990年代後半よりCGを使用した制作にシフト。懐かしい"近未来感"を感じさせる画風が一定の評価を受け、その後は雑誌や広告などの幅広い媒体にイラストレーションを提供するようになる。

2000年代前半には、日本各地のファッションビルやニューヨークのデパート『Bloomingdale's』の広告を手掛ける[1]。2004年より雑誌『週刊文春』にて中村うさぎのエッセイで挿絵を担当[3]

2008年より自身のブログ『wackylog』を開始。イラストの作風とは印象が異なる、ウィットに富んだ文章に注目が集まる。その事がきっかけとなり、後に雑誌『an・an』にて、コラム『ワキサカコウジのシャレオツアー』の連載開始。以後コラムニストとしても活動。また近年ではトークイベント等へも出演するなど、活動の幅を広げている

イラストレーターを目指す次世代からも支持が高く、『イラストを描く人のためのデジタル制作術』 (玄光社MOOK) [4]や『Mdn』(インプレス)などで、作品の制作過程が紹介されている。

主な作品[編集]

雑誌連載[編集]

  • 週刊文春/中村うさぎ 「さすらいの女王」挿絵[3]
  • MEN'S CLUB/「from MIRAN」挿絵
  • Gainer/「良い結婚・悪い結婚」挿絵
  • an・an/「ワキサカコウジのシャレオツアー」コラム執筆
  • フリコピ・スクンビット(タイ)/「こんつわバンコック」コラム執筆

雑誌掲載[編集]

『週刊文春』『an・an』『MORE』『ゼクシィ』『non-no』『CLASSY』『TARZAN』『BRUTUS』『Casa BRUTUS』『CAZ』『DIME』『MORE』『JJ』『ViVi』『WITH』『BAILA』『LUIRE』『Hot Pepper』『GINGER』その他多数

表紙イラスト[編集]

広告(デパート)[編集]

  • 広島/シャレオ (ポスター)
  • 新宿/フラッグス(1999年〜2004年 メインビジュアル、グッズ等)
  • 長崎/アミュ(2001年、2003年 メインビジュアル、CM) 
  • 北海道/マルサ(2003年 クリスマスキャンペーン)
  • ニューヨーク/Bloomingdale's(2004年 秋冬ビジュアル)

広告(商品等)[編集]

  • LARK(タバコ キャンペーン広告)
  • モッズヘア(シャンプー パッケージ)
  • NTT Docomo (キャンペーン広告)
  • au (キャンペーン広告)
  • 日立コミュニケーションズ (web広告)
  • 財団法人東京都保険医療公社 (ポスター、グッズ)
  • Levi's(Levi's香港/Tシャツグラフィック)

CDジャケット[編集]

その他[編集]

  • 斉藤和義 (LIVE TOUR 2006 〜俺たちのロックンロール〜) ツアーグッズ
  • 倖田來未 (KODA KUMI LIVE TOUR 2010 〜UNIVERSE〜) ツアーグッズ
  • ポストイットpersonal collection イラスト
  • PUREAM(KUMICKYプロデュースカラーコンタクトレンズ) キャラクターイラスト

展覧会[編集]

  • 1998年 - 「Grand Bazar」個展(VAL・青山)
  • 2001年 - 「outline」個展(ギャラリーエフ・千駄ヶ谷)
  • 2001年 - 「inline」個展(frames・代官山)
  • 2008年 - 「20 Panels」個展(ギャラリーエフ・千駄ヶ谷)
その他、グループ展参加多数

脚注[編集]

  1. ^ a b プロフィール | ワキサカコウジ | イラストレーションファイルWeb”. Illustration File Web. 2020年12月21日閲覧。
  2. ^ 早めがいいね”. wackylog. 2020年12月21日閲覧。
  3. ^ a b 週刊文春”. wackylog. 2020年12月21日閲覧。
  4. ^ イラストを描く人のためのデジタル制作術 « イラストレーション | 玄光社”. www.genkosha.co.jp. 2020年12月21日閲覧。

外部リンク[編集]