ランディ・カバジェロ

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ランディ・カバジェロ
基本情報
本名 ランディ・マイケルズ・カバジェロ
通称 El Matador(闘牛士)
階級 スーパーバンタム級
身長 168cm
リーチ 173cm
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
誕生日 (1990-09-27) 1990年9月27日(33歳)
出身地 カリフォルニア州コーチェラ
スタイル オーソドックス
プロボクシング戦績
総試合数 25
勝ち 24
KO勝ち 14
敗け 1
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ランディ・カバジェロ(Randy Caballero、1990年9月27日 - )は、アメリカ合衆国男性プロボクサーカリフォルニア州コーチェラ出身。元IBF世界バンタム級王者。

経歴[編集]

アマチュア時代[編集]

8歳でアマチュアデビューした。

2006年トルコイスタンブールで行われたカデット世界選手権大会にライトフライ級(48kg)で出場し、準決勝で敗退した[1]

2008年、全米選手権にフライ級(51kg)で出場し、優勝した[2]

2009年、ナショナルゴールデングローブにバンタム級(54kg)で出場し、準々決勝でヘスス・マグダレノに敗退した[3]

北京オリンピック出場は年齢制限から断念。ロンドンオリンピックを目指したが試合中に拳を負傷し、1年の休養の後プロに転向することを決めた。

アマチュア時代の戦績は177戦167勝10敗。

プロ時代[編集]

2010年3月25日、カリフォルニア州ロサンゼルス郡コマースでゴンサロ・ニコラスとデビュー戦を行い、初回49秒KO勝ちを収めデビュー戦を白星で飾った。

2011年4月1日、インディオにあるファンタジー・スプリングス・リゾート・カジノでフェリックス・ペレスと対戦し2回2分42秒TKO勝ち。

2011年7月1日、ファンタジー・スプリングスカジノでWBCインターコンチネンタルスーパーバンタム級ユース王座決定戦をアレクシズ・サンティアゴと行い8回3-0(2者が80-70、79-73)の判定勝ちで王座獲得に成功した。

2011年12月2日、アルツロ・サンティアゴと対戦し3回と6回にホールディングで相手が減点されたことで有利に試合展開し8回3-0(3者とも80-70)の判定勝ち。完封で初防衛に成功した。

2012年3月16日、NABO北米バンタム級王座決定戦をホセ・ルイス・アライーザと行い10回3-0(2者が98-92、97-93)の判定勝ちで王座獲得に成功した。

2012年8月24日、マヌエル・ローマンと対戦し2回にダウンを奪うなど有利に試合を運び10回3-0(2者が96-93、97-92)の判定勝ちで初防衛に成功した。

2013年7月20日、ミゲール・ロブレスと対戦し7回ボディフックでダウンを奪いそのままカウントアウトで試合終了。7回2分9秒KO勝ちで2度目の防衛に成功した。

2014年4月4日、日本のリングに初登場。神戸市神戸サンボーホールで元日本バンタム級王者大場浩平IBF世界バンタム級挑戦者決定戦で対戦。8回TKO勝利を収め、ポール・バトラーへの指名挑戦権を獲得した[4]

2014年7月22日、ポール・バトラーの王座返上に伴うIBF世界バンタム級王座決定戦の入札がIBF本部で行われ、IBF世界バンタム級1位のランディ・カバジェロを擁するゴールデンボーイ・プロモーションズは12万7000ドル(約1300万円)を提示したが、元IBF世界バンタム級王者でIBF世界バンタム級3位のスチュアート・ホールを擁するデニス・ホブソン・プロモーションズが26万1750ドル(約2670万円)を提示した為、ホール陣営に興行権の落札を許した。ファイトマネーは50%ずつ配分され、両者の報酬は13万875ドル(約1335万円)になるとのこと[5]

2014年10月25日、モナコモンテカルロのサル・デ・エトワールでポール・バトラーの王座返上に伴い空位になった世界バンタム級王座決定戦をIBF世界バンタム級3位のスチュアート・ホールとIBF行い、12回3-0(2者が116-111、118-110)の判定勝ちを収め王座獲得に成功した[6]

2015年2月27日、インディオでアルベルト・ゲバラと初防衛戦を行う予定だったが、カバジェロが足首を負傷して延期となった[7][8]。かかとに出来た良性腫瘍の摘出手術を受けた[9]

2015年11月21日、ラスベガスマンダレイ・ベイ・イベント・センターで暫定王者のリー・ハスキンスと王座統一戦を行い王座統一による初防衛を目指していたが、前日計量でカバジェロがバンタム級リミットを5.5ポンド体重超過し、再計量も拒否したため王座剥奪(ハスキンスは正規王者に昇格)され、試合が中止になった[10]

2016年2月5日、1年4ヶ月ぶりの復帰戦。ファンタジー・スプリングス・カジノでルーベン・ガルシアとフェザー級10回戦を行いガルシア陣営の7回終了時棄権により復帰戦を白星で制した[11]

2017年9月16日、ラスベガスのT-モバイル・アリーナにてゲンナジー・ゴロフキンVSサウル・アルバレスの前座でディエゴ・デ・ラ・ホーヤと対戦し、プロ初黒星となる10回判定負けを喫した[12]

戦績[編集]

  • アマチュアボクシング:177戦 167勝 10敗
  • プロボクシング:25戦 24勝 (14KO) 1敗
日付 勝敗 時間 内容 対戦相手 国籍 備考
1 2010年3月25日 勝利 1R 0:49 KO ゴンサロ・ニコラス アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 プロデビュー戦
2 2010年5月8日 勝利 1R 0:43 KO エドウィン・ロサド アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
3 2010年6月3日 勝利 1R 0:56 TKO トラビス・ベットウェル アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
4 2010年7月2日 勝利 1R 2:00 KO ハイロ・デルガド アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
5 2010年10月15日 勝利 4R 判定3-0 ミサエル・ヌニェス メキシコの旗 メキシコ
6 2010年12月11日 勝利 4R 判定3-0 ロバート・ギーエン アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
7 2011年1月14日 勝利 4R 判定3-0 マヌエル・オルテガ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
8 2011年3月4日 勝利 6R 判定3-0 ウーゴ・ラモス アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
9 2011年4月1日 勝利 2R 2:42 TKO フェリックス・ペレス プエルトリコの旗 プエルトリコ
10 2011年5月6日 勝利 6R 0:38 KO フランシス・ルイス ドミニカ共和国の旗 ドミニカ共和国
11 2011年6月3日 勝利 4R 2:06 TKO セルヒオ・クリストバル メキシコの旗 メキシコ
12 2011年7月1日 勝利 8R 判定3-0 アレクシス・サンティアゴ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 WBCインターコンチネンタルスーパーバンタム級ユース王座決定戦
13 2011年12月2日 勝利 8R 判定3-0 アルツロ・サンティアゴ プエルトリコの旗 プエルトリコ WBCインターコンチネンタルユース王座防衛1
14 2012年3月16日 勝利 10R 判定3-0 ホセ・ルイス・アライサ メキシコの旗 メキシコ NABO北米バンタム級王座決定戦
15 2012年6月23日 勝利 5R 1:50 TKO ジャマル・パラム アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
16 2012年8月24日 勝利 10R 判定3-0 マヌエル・ローマン メキシコの旗 メキシコ NABO防衛1
17 2012年11月24日 勝利 3R 終了 TKO リゴベルト・カシージャス メキシコの旗 メキシコ
18 2013年1月11日 勝利 4R 0:39 TKO ルイス・マルドナド メキシコの旗 メキシコ
19 2013年7月20日 勝利 7R 2:09 KO ミゲール・ロブレス プエルトリコの旗 プエルトリコ NABO防衛2
20 2013年11月26日 勝利 7R 2:52 TKO ジェシー・クルス アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
21 2014年4月4日 勝利 8R 1:54 TKO 大場浩平真正 日本の旗 日本 IBF世界バンタム級挑戦者決定戦
22 2014年10月25日 勝利 12R 判定3-0 スチュアート・ホール イギリスの旗 イギリス IBF世界バンタム級王座決定戦
23 2016年2月5日 勝利 7R 終了 TKO ルーベン・ガルシア メキシコの旗 メキシコ
24 2017年3月23日 勝利 10R 判定3-0 ヘスス・ルイス・ガルシア メキシコの旗 メキシコ NABF北米スーパーバンタム級王座決定戦
25 2017年9月16日 敗北 10R 判定0-3 ディエゴ・デ・ラ・ホーヤ メキシコの旗 メキシコ NABF王座陥落
NABO北米スーパーバンタム級王座決定戦
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獲得タイトル[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 5.World Cadet Championships - Istanbul, Turkey - August 3-13 2006”. Amateur.Boxing.Strefa.pl. 2014年5月18日閲覧。
  2. ^ US National Championships - Colorado Springs - March 9-14 2008”. Amateur.Boxing.Strefa.pl. 2014年5月18日閲覧。
  3. ^ 82.US National Golden Gloves - Salt Lake City - May 4-9 2009”. Amateur.Boxing.Strefa.pl. 2014年5月18日閲覧。
  4. ^ 大場浩平TKO負けに悔し涙「強かった」 日刊スポーツ 2014年4月4日
  5. ^ カバジェロvsホール IBFバンタムは英国側が落札 Boxing News(ボクシングニュース) 2014年7月23日
  6. ^ カバジェロIBFバンタム級戴冠、バドラー防衛 Boxing News(ボクシングニュース) 2014年10月26日
  7. ^ Randy Caballero Injured, First Defense To Be Postponed”. BoxingScene.com (2015年2月10日). 2015年2月11日閲覧。
  8. ^ IBFバンタム級王者カバジェロ負傷、V1戦は延期に Boxing News(ボクシングニュース) 2015年2月11日
  9. ^ Caballero to have foot surgery”. ESPN.com (2015年3月2日). 2015年3月3日閲覧。
  10. ^ カバジェロ計量失格、ハスキンス正規王者昇格 Boxing News(ボクシングニュース) 2015年11月21日
  11. ^ ドネアが母国で凱旋初防衛戦、カバジェロが復帰 Boxing News(ボクシングニュース) 2016年2月6日
  12. ^ Canelo vs Golovkin results: Diego De La Hoya dominates Randy Caballero”. Bad Left Hook (2017年9月16日). 2017年11月18日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

空位
前タイトル保持者
ポール・バトラー
IBF世界バンタム級王者

2014年10月25日 - 2015年11月20日(剥奪)

空位
次タイトル獲得者
リー・ハスキンス