ラリー・コリンズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ラリー・コリンズLarry Collins1929年[1]9月8日 - 2005年6月20日[2])は、アメリカ合衆国ジャーナリスト作家

略歴[編集]

アメリカ・コネティカット州生まれ[2]エール大学卒業後、1954年に兵士として渡仏し、パリ郊外の連合国欧州最高司令部(SHAPE)に勤務する[2]。兵役を終えた後はUPI通信や「ニューズウィーク」誌の記者として、パリ、ローマカイロおよびベイルートを取材した[2]

SHAPEで出会ったパリ・マッチ誌の記者、ドミニク・ラピエールと共著でノンフィクションを執筆[2]。1964年にドイツ軍占領下のパリを舞台にした『パリは燃えているか?』を出版、イスラエル建国を描いた『おおエルサレム』など、綿密な取材に基づいた著作は世界的に評価され、1966年には『パリは燃えているか』が映画化された[2]。他の共著に、スペインの伝説的闘牛士エル・コルドベスの伝記『さもなくば喪服を』やインド独立を描いた『今夜、自由を』などがある[2]

著書(訳書)[編集]

  • パリは燃えているか?』(ドミニク・ラピエール共著、志摩隆訳、早川書房、ハヤカワ・ノンフィクション) 1966
    • 各・上・下で、のちハヤカワ文庫 改版2016、新装版・Hayakawa nonfiction masterpieces
  • 『おおエルサレム!』(ドミニク・ラピエール共著、村松剛訳、早川書房、Hayakawa nonfiction) 1974、のち文庫
  • 『今夜、自由を : インド・パキスタンの独立』(ドミニク・ラピエール共著、杉辺利英訳、早川書房、Hayakawa nonfiction) 1977
  • 『第五の騎手』(ドミニク・ラピエール共著、三輪秀彦訳、早川書房、Hayakawa novels) 1980、のち文庫
  • 『さもなくば喪服を』(ドミニク・ラピエール共著、志摩隆訳、早川書房、ハヤカワ文庫NF) 1981
    • 新装版『さもなくば喪服を : 闘牛士エル・コルドベスの肖像』Hayakawa nonfiction masterpieces
  • 『怒りの核ミサイル』上・下(田中昌太郎訳、早川書房、ハヤカワ文庫NV) 1991
  • 『ブラック・イーグルズ』(渡会和子訳、小学館) 1997

脚注・参考文献[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 『パリは燃えているか?』著者紹介
  2. ^ a b c d e f g イミダス・話題の人情報