ライアン・ヤーブロー

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ライアン・ヤーブロー
Ryan Yarbrough
ロサンゼルス・ドジャース #56
タンパベイ・レイズ時代
(2018年4月15日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 テキサス州オースティン
生年月日 (1991-12-31) 1991年12月31日(32歳)
身長
体重
6' 5" =約195.6 cm
205 lb =約93 kg
選手情報
投球・打席 左投右打
ポジション 投手
プロ入り 2014年 MLBドラフト4巡目
初出場 2018年3月31日
年俸 $3,000,000 (2023年)
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

ライアン・クリスチャン・ヤーブローRyan Christian Yarbrough, 1991年12月31日 - )は、アメリカ合衆国テキサス州オースティン出身のプロ野球選手投手)。左投右打。MLBロサンゼルス・ドジャース所属。愛称はヤービトロンYarbitron[1]

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

2013年MLBドラフト20巡目(全体602位)でミルウォーキー・ブルワーズから指名されたが、この時は契約しなかった。

プロ入りとマリナーズ傘下時代[編集]

2014年MLBドラフト4巡目(全体111位)でシアトル・マリナーズから指名され[2]、プロ入り。契約後、傘下のアパラチアンリーグのルーキー級プラスキ・マリナーズでプロデビュー。A-級エバレット・アクアソックスでプレーし、2球団合計で14試合(先発10試合)に登板して0勝1敗1セーブ、防御率1.27、58奪三振を記録した。

2015年はルーキー級アリゾナリーグ・マリナーズ、A級クリントン・ランバーキングス英語版、A+級ベーカーズフィールド・ブレイズ英語版でプレーし、3球団合計で22試合に先発登板して4勝8敗、防御率4.10、88奪三振を記録した。

2016年はAA級ジャクソン・ジェネラルズでプレーし、25試合に先発登板して12勝4敗、防御率2.95、99奪三振を記録した。

レイズ時代[編集]

2017年1月11日にドリュー・スマイリーとのトレードで、マレックス・スミス[注 1]カルロス・バルガス英語版と共にタンパベイ・レイズへ移籍した[4]

この年は傘下のAAA級ダーラム・ブルズでプレーし、26試合に先発登板して13勝6敗、防御率3.43、159奪三振を記録した。オフの11月20日にルール・ファイブ・ドラフトでの流出を防ぐために40人枠入りした[5]

2018年は開幕25人枠入りし[6]、3月31日のボストン・レッドソックス戦でメジャーデビュー[7]。そのまま長いイニングも投げられる左のリリーフとしてメジャーに定着した。また、リリーフとしてだけでなく、本来リリーフの投手が先発するいわゆるブルペン・デーの「オープナー」としても起用されている。7月31日のロサンゼルス・エンゼルス戦では二桁勝利となる10勝目を挙げた[8]。最終的に38試合(先発6試合)に登板して16勝6敗、防御率3.91、128奪三振を記録した。

2019年7月4日のボルチモア・オリオールズではオープナーのライン・スタネックが2回を抑えた後、3回から登板し、8回終了時まで完全試合を続けていたが、9回先頭のハンサー・アルベルトに安打を打たれて大記録を逃した[9]。この年は28試合(先発14試合)に登板して11勝6敗、防御率4.13などを記録した。

2020年は11試合(先発9試合)に登板したが、1勝4敗と負け越した。

2021年の年俸として自身は単年310万ドルを求めたが、球団から提示された年俸は単年230万ドルであった。これを受けて2月13日に調停回避のための公聴会が開かれ、結果は球団側に軍配が上がり、単年230万ドルで契約更改した[10]。シーズンでは5月7日にCOVID-19ワクチンの副作用で特例故障者リスト入りした[11]

2022年は20試合(先発9試合)に登板し、防御率4.50で3勝8敗という成績であった。オフの11月15日にDFAとなり[12]、同月18日にノンテンダーFAとなった[13]

ロイヤルズ時代[編集]

傘下AAA級オマハ・ストームチェイサーズ時代

2022年12月13日にカンザスシティ・ロイヤルズと300万ドルで1年契約を結んだ[14]

2023年5月7日のオークランド・アスレチックス戦ではライアン・ノダの放った打球が顔面を直撃し、負傷降板を余儀なくされた[15]。翌日から15日間の故障者リスト入りとなり、のちに右目の周囲に複数の不全骨折が認められため、同月17日に60日間の故障者リストに移行された[16] 。7月9日のクリーブランド・ガーディアンズ戦にて復帰を果たした[17]

ドジャース時代[編集]

2023年8月1日にマイナーリーグのデビン・マンとデリン・フィゲロアとライアン・ヤーブローの2対1のトレードでロサンゼルス・ドジャースに移籍した[18]

2024年3月20日に開幕ロースター入りした[19]

投球スタイル[編集]

カッターチェンジアップツーシームカーブなど多彩な球種を投げる[20]

詳細情報[編集]

年度別投手成績[編集]





















































W
H
I
P
2018 TB 38 6 0 0 0 16 6 0 0 .727 628 147.1 140 18 50 6 8 128 1 0 70 64 3.91 1.29
2019 28 14 0 0 0 11 6 0 0 .647 563 141.2 121 15 20 2 9 117 0 1 69 65 4.13 1.00
2020 11 9 0 0 0 1 4 0 0 .200 234 55.2 54 5 12 1 7 44 2 0 22 22 3.56 1.19
2021 30 21 1 0 0 9 7 0 0 .563 653 155.0 163 25 27 2 9 117 1 1 96 88 5.11 1.23
2022 20 9 0 0 0 3 8 0 0 .273 355 80.0 88 12 22 0 11 61 3 0 44 40 4.50 1.38
2023 KC 14 7 0 0 0 4 5 0 1 .444 212 51.0 52 5 9 0 6 29 1 0 24 24 4.24 1.20
LAD 11 2 0 0 0 4 2 2 0 .667 165 38.2 44 8 5 0 2 38 0 0 21 21 4.89 1.27
'23計 25 9 0 0 0 8 7 2 1 .533 377 89.2 96 13 14 0 8 67 1 0 45 45 4.52 1.23
MLB:6年 152 68 1 0 0 48 38 2 1 .558 2810 669.1 662 88 145 11 52 534 8 2 346 324 4.36 1.21
  • 2023年度シーズン終了時

年度別守備成績[編集]



投手(P)












2018 TB 38 6 16 0 2 1.000
2019 28 6 13 0 1 1.000
2020 11 2 8 0 0 1.000
2021 30 6 18 0 0 1.000
2022 20 2 9 2 1 .846
2023 KC 14 1 8 0 0 1.000
LAD 11 5 5 0 1 1.000
'23計 25 6 13 0 1 1.000
MLB 152 28 77 2 5 .981
  • 2023年度シーズン終了時

背番号[編集]

  • 48(2018年 - )

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 同日、ルイス・ゴハラトーマス・バロウズ英語版とのトレードで、シェイ・シモンズと共にアトランタ・ブレーブスから一旦マリナーズへ移籍している[3]

出典[編集]

  1. ^ Bill Chastain (2018年8月9日). “Rays' nicknames for Players' Weekend” (英語). MLB.com. 2018年8月22日閲覧。
  2. ^ Adam Lewis (2014年6月6日). “Mariners dip into pitcher ranks in fourth round” (英語). MLB.com. 2018年8月22日閲覧。
  3. ^ Bill Chastain (2017年1月11日). “Rays trade Smyly for Smith, 2 Minor Leaguers” (英語). MLB.com. 2018年8月22日閲覧。
  4. ^ Greg Johns (2017年1月11日). “Mariners swing 2 trades to land Smyly” (英語). MLB.com. 2018年8月22日閲覧。
  5. ^ Bill Chastain (2017年11月20日). “Honeywell, Bauers added to 40-man roster” (英語). MLB.com. 2018年8月22日閲覧。
  6. ^ Marc Topkin (2018年3月25日). “Rays to drop Hudson, Jennings; put Chirinos, Kittredge and Yarbrough on team” (英語). TBO.com. 2018年8月22日閲覧。
  7. ^ Boston Red Sox at Tampa Bay Rays Box Score, March 31, 2018” (英語). Baseball-Reference.com. 2018年8月22日閲覧。
  8. ^ Rays beat Angels 10-6 despite Trout's 30th homer
  9. ^ レイズ、史上初の完全試合逃す”. サンケイスポーツ (2019年7月15日). 2020年5月30日閲覧。
  10. ^ Rays Win Arbitration Case With Ryan Yarbrough” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年2月14日閲覧。
  11. ^ Justice delos Santos (2021年5月7日). “Notes: McHugh's versatility; Yarbrough to IL” (英語). MLB.com. 2021年5月8日閲覧。
  12. ^ Rays add five players to 40-man roster” (英語). MLB.com. 2022年11月16日閲覧。
  13. ^ American League Non-Tenders: 11/18/22” (英語). MLB Trade Rumors (2022年11月19日). 2022年12月14日閲覧。
  14. ^ Royals sign left-handed pitcher Ryan Yarbrough to one-year deal” (英語). MLB.com (2022年12月13日). 2022年12月14日閲覧。
  15. ^ “ロイヤルズ左腕ヤーブロー負傷降板、顔面に171キロのピッチャー返し 指揮官「恐ろしかった」”. 日刊スポーツ. (2023年5月8日). https://www.nikkansports.com/m/baseball/mlb/news/amp/202305080000440.html 2023年9月18日閲覧。 
  16. ^ “Royals’ Ryan Yarbrough: Shifts to 60-day IL” (英語). cbssports.com. (2023年5月17日). https://www.cbssports.com/fantasy/baseball/news/royals-ryan-yarbrough-shifts-to-60-day-il/ 2023年5月28日閲覧。 
  17. ^ Royals' Ryan Yarbrough: Activated for Sunday start” (英語). cbssports.com (2023年7月9日). 2023年9月18日閲覧。
  18. ^ Rogers, Anne (2023年8月1日). “Dodgers add LHP Yarbrough to bolster staff” (英語). MLB.com. 2023年9月18日閲覧。
  19. ^ Dodgers announce Seoul Series 26-man roster” (英語). MLB.com (2024年3月20日). 2024年3月21日閲覧。
  20. ^ Ryan Yarbrough Pitching Stat Details”. Baseball Cube. 2018年8月22日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]