ミツバノバイカオウレン

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ミツバノバイカオウレン
新潟県飯豊山 2012年7月
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
: キンポウゲ目 Ranunculales
: キンポウゲ科 Ranunculaceae
: オウレン属 Coptis
: ミツバノバイカオウレン
C. trifoliolata
学名
Coptis trifoliolata (Makino) Makino
和名
ミツバノバイカオウレン(三葉の梅花黄蓮)

ミツバノバイカオウレン(三葉の梅花黄蓮、学名:Coptis trifoliolata)はキンポウゲ科オウレン属多年草。別名、コシジオウレン(越路黄蓮)。

特徴[編集]

常緑の多年草。根出葉は3出複葉で、小葉は倒卵状クサビ形になり、上半分に鋸歯があり、質はかたくてやや厚い。

花期は5-8月。高さ7-15cmになる褐色を帯びた花茎を出し、ふつう1個のを上向きにつける。花の径は12-15mm、白い花弁にみえるのは萼片で5枚あり、楕円形。花弁は蜜を分泌し、黄色で萼片より小さい。果実は舟状の袋果で輪状に開出し、袋果の長さ6-8mmになる。

同属のミツバオウレンは茎が緑色で小葉が3枚あり、バイカオウレンは茎が褐色で小葉が5枚あり、区別がつく。

分布と生育環境[編集]

日本固有種で、本州の中部地方から東北地方の日本海側に分布し、亜高山帯から高山帯の針葉樹林の林床や林縁に生育する。

ギャラリー[編集]

参考文献[編集]