ポーキー・ピッグ

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ポーキー・ピッグ
ルーニー・テューンズ/メリー・メロディーズのキャラクター
「Yankee Doodle Daffy」でのポーキー・ピッグ
初登場 ポーキーの母親参観 (1935年3月2日 (89年前) (1935-03-02)
作者 フリッツ・フレーリング
ジョー・ドハティ (1935–1937)
コンティ・クテリ (1935–1937)[1]
メル・ブランク (1937–1989)
ジェフ・バーグマン (1990–1993, 2002–2004, 2006)
ノエル・ブランク (1990-1991, 2010)
ロブ・ポールセン (1990, 1993)
ボブ・バーゲン (1990–present)
ジョー・アラスカイ (1990, 1992, 2000)
グレッグ・バルソン (1992–1995, 1998)
エリック・ゴールドバーグ (1996)
ビリー・ウェスト (1999, 2003–2004)
エリック・バウザ (2021–present)
Developed by テックス・アヴェリー
ボブ・クランペット
チャック・ジョーンズ
フランク・タシュリン
詳細情報
種族 ブタ (家畜)
性別 男性
親戚 ピンキー (甥)
シセロ (甥)
ペタ (長女)
プリシラ (次女)
ピンクスター (どれに該当するかは不明)
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ポーキー・ピッグPorky Pig)は、ワーナー・ブラザースの作品『ルーニー・テューンズ』及び『メリー・メロディーズ』に登場する架空の豚。物語を終わる際、「こ・こ・こ・これでおしまい!(Th-Th-Th-That's All Folks!)」と言う。現存するルーニー・テューンズのキャラクターの中で最も古いキャラクター。

概要[編集]

ポーキー・ピッグは、1935年3月2日に公開された短編映画『ポーキーの母親参観(I Haven't Got a Hat)』(フリッツ・フレレング監督作)でスクリーンデビューを果たした。ポーキーという名前は、フレレング氏が子供の頃、同級生だった2人の兄弟『ポーキー』と『ピギー』に由来する[注 1]。このキャラクターは最初、テックス・アヴェリーによって作られ、ポーキーは、1930年代後半に10本程度の短編作品に出演。だが監督らは、このキャラクターを把握せず、外見と性格が異なるのがわかる。1939年にはボブ・クランペットが本当のポーキーを描いた。一部の短編作品ではポーキーがハンターを担当することもあった(特に名曲の喧しい夕べ(A Corny Concerto)と『Porky in Wackyland』[注 2])。

純粋で温厚な性格で他のキャラに比べ、常識人で几帳面なキャラとして描かれており、特にダフィー絡みでは真面目な優等生キャラとして登場している。それ故に周囲に騙されたりからかわれることが多く、仕返ししようとして逆に振り回されては酷い目に遭うことが多い。

ルーニー・テューンズの低迷期を抜け出した最初のキャラクターであり当時のスターであるが、ダフィー・ダックが登場してからスターの座を奪われた。しかしその後もダフィーと共演することが多く、敵対関係でも相棒役でも彼に振り回さることがあるが回によっては美味しいところも持っていたり、いつもの仕返しをして逆転する回もある。『新 ルーニー・テューンズ』では容姿が初期のデブキャラに戻っていた。『ルーニー・テューンズ・カートゥーンズ』でもダフィーの悪ふざけや無茶苦茶な行動に怒って張り合うことが多いがこちらでは意外と最後は和解する結末が多く、いつもは自己中心的なダフィーも他の作品に比べ、ポーキーを親友として大切にしている節を見せている。

テレビ・映画[編集]

1964年には『ポーキー・ピッグ・ショー』にテレビ初出演、1971年には『ポーキー&フレンズ』でも出演。

1990年代のテレビアニメ『スピルバーグのアニメ タイニー・トゥーン』では、同じ豚キャラのハムトンの先生として登場。

また1988年には、『ロジャー・ラビット』のラストでカメオ出演しており、ディズニーシリーズで同じく締めをやっていたティンカー・ベルと共に本編の締め役として登場した。

1996年(日本では1997年)の映画『スペース・ジャム』でも『Tune Squad』のチームメンバーとして登場し、バッグスが用意した秘密のドリンク(ただの水)を最初に飲み、試合の後半ではいつになく強気な表情を見せ、シルベスターフォグホーン・レグホーンと組み、ダンクを決める活躍を見せたも潰しにかかったモンスターズによってペチャンコにされた。試合後はマイケル達に今の時間を伝え、ラストはバッグスに締め役を取られ、今度は自分が言おうとしたらダフィーに邪魔されてしまう。2003年(日本では2004年)『ルーニー・テューンズ:バック・イン・アクション』では序盤とラストに登場し、スピーディー・ゴンザレスと並んでカメオ出演しており、序盤では自分の吃りについて愚痴を言っており、ラストはいつもの締めをしようとするも吃り過ぎて上手くいかず、締める前にスタッフが帰っていたので視聴者に「は、早く帰りな」と剥れながら言った。

ベビー・ルーニー・テューンズ』では、幼児姿のポーキーとして登場しており、『ダック・ドジャース』では、カデットとして登場している。

スペース・プレイヤーズ』でも登場し、ラップを披露する。また同作に登場する『DCワールド』では、スーパーマンの格好をするダフィーのカメラマンを演じた。

人物像[編集]

  • 豚を擬人化したキャラクター。
  • 常に青のジャケット、赤の蝶ネクタイを身に付けている。
  • ダフィー・ダックなどのキャラにいつも振り回され多くの被害の受けている(金庫を落とす等)。
  • ペットを飼っていることが多い(無名の犬やシルベルター)。
  • 温厚な性格だが、怒る時も多々ある。

声優[編集]

オリジナル版
日本語版

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 同作の音声解説より、ジェリー・ベック。この作品は"Looney Tunes Golden Collection: Volume 3"に収録されている(日本国内では再生不可)。
  2. ^ 後に幻のドードーを探せ(Dough for the Do-Do)としてカラーリメイクされた。

出典[編集]

  1. ^ Who Was Count Cutelli?”. cartoonresearch.com. 2019年9月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年11月8日閲覧。 “Cutelli claimed he did some work on the early version of Porky Pig, which would have had to have been augmenting some of the original work done by Joe Dougherty, who had an actual stuttering problem but couldn’t control it. As a result, some recording sessions took hours and added to the costs, so Cutelli could have been brought in for some additional lines. Dougherty only voiced the character for two years from March 1935 to March 1937. He was replaced by Mel Blanc, who could provide a more consistent stutter. Cutelli, of course, claimed that he was the one who voiced the original "That’s All Folks" tag at the end of Looney Tunes cartoons.”
  2. ^ "スーパー・ダック" Superior Duck (1996)”. IMDb.com. 2017年8月2日閲覧。

関連項目[編集]