ベレッタAPX

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ベレッタAPX
概要
種類 自動拳銃
製造国 イタリアの旗 イタリア
設計・製造 ベレッタ
性能
口径 9mm
.40
銃身長 108mm(4.25in)
使用弾薬 9x19mmパラベラム弾
.40S&W弾
9x21mm IMI弾
装弾数 21、17、15、10発
(9mmパラベラム弾)
18、15発
(.40S&W弾、9x21mm IMI弾)
作動方式 ショートリコイルティルトバレル
シングルアクション
全長 192 mm (7.6 in)
重量 760 g (1.68 lb)
(9mmパラベラム弾)
780 g (1.72 lb)
(.40S&W弾)
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ベレッタAPXイタリアベレッタ社が開発した自動拳銃である。

概要[編集]

ベレッタ社が、2015年2月アラブ首長国連邦アブダビで行われた兵器見本市 IDEX 2015 において発表した。APXは「Advanced Pistol X」の頭文字でモジュール式により口径とフレームサイズを変更できる。

撃発方式はストライカー式、フレームはポリマーでスライドにステンレス鋼を使用、ピカティニー・レールを装備している。作動方式は、ショートリコイルのティルトバレル式を採用している。

人間工学に基づく設計がされ、グリップ(銃把)のバックストラップは交換可能、安全装置はファイアリングピンブロックシステムとトリガーセーフーティの二つ、スライドストップとマガジンキャッチは左右両側で操作可能(アンビデクストラウス)になっている。

日本では陸上自衛隊における9mm拳銃ミネベアミツミSIG SAUER P220)の後継候補の一つとして数丁を取得し審査が行われていたが、性能および価格面の差によりH&K VP9に敗退し正式に調達されなかった[1][2]

派生型[編集]

APXセンチュリオン
フレーム、スライド、銃身が短い型
APXコンパクト
サブコンパクト型
APXキャリー
コンシールド(秘匿携行)用で銃身は3in、弾倉は単列式(シングルカラム式)で6発と8発(延長弾倉)になっている[3]

採用国[編集]

ポーランドの旗 ポーランド
ポーランド警察が9mmパラベラム弾モデルを採用[4]

参考文献[編集]

  • 月刊「GUN」 2020年4月号

脚注[編集]

  1. ^ 新小銃・新拳銃の決定について”. 防衛省 (2019年12月6日). 2019年12月8日閲覧。
  2. ^ 新たな重要装備品等の選定結果について”. 防衛省・自衛隊. 2020年7月6日閲覧。
  3. ^ 月刊「GUN」 2020年4月号26ページ
  4. ^ ポーランド警察警察が「ベレッタAPX」ピストルx4,666挺購入”. ミリブロNews. 2020年3月8日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]