ブロック174
ブロック 174
- 用途：偵察機
- 製造者：SNCASO
- 初飛行：1939年1月5日
- 生産数：50機
ブロック 174 (Bloch MB.174)はフランスで最も優れた軍用機のひとつであるが、登場が遅すぎたため、戦争のなりゆきに影響を及ぼすことはなかった。 1940年5月までに、わずか50機が生産されただけである。しかし、フランスの敗北前の数週間に、この優雅な双発機は、ドイツの戦闘機に匹敵することを証明した。 最初の作戦飛行でブロック 174の操縦桿を握ったのは、フランス民間航空の先駆者、アントワーヌ・ド・サン＝テグジュペリ大尉で、1940年3月29日のことである。 試作機はすでに前年の1939年1月5日に飛行しており、優れた性能を示していた。 偵察機型に加えて、ブロック 175とブロック 176の２つの爆撃機型があった。いずれも戦闘に参加しなかったが、非常に評判が良かったため、戦後になってからも、雷撃機型が制作されたほどである。
性能諸元[編集]
- 全長：12.22 m
- 全幅：17.90 m
- 全高：3.58 m
- 重量：7,150kg
- エンジン：グノーム・ローン14 空冷星型14気筒 1,140hpx 2
- 最大速度：530 km/h (高度5,200mで)
- 上昇限度 : 11,000m
- 航続距離：1,650km
- 武装：7.5mm機銃×7,爆弾400kg
- 乗員：3名
出典[編集]
- 木村秀政『万有ガイド・シリーズ 4⃣ 航空機 第二次大戦 Ⅰ』