ブナピー

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ブナピー
商品「ブナピー」
パッケージ表面の右下にプリントされているのが、キャラクターとしての「ブナピー」
パッケージを取り除いた状態

ブナピーは、日本ホクト株式会社が開発した白いブナシメジ通称:ホワイトぶなしめじ)の商品名であり、登録商標品種和名ホクトシロ1ゴウキンホクト白1号菌[1][2][3]外国語表記としては "Bunapi"、"Bunapi-shimeji"、"Bunapie" などが見られる。

ブナピーを擬人化した同名のキャラクター(#)についても本項で解説する。

概要[編集]

2000年平成12年)、ホクト株式会社は長野県長野市にあるバイオテクノロジー開発施設にて[4]、自社の開発既成品種である「ホクト8号菌」(1998年3月13日、品種登録[5])と「ホクト12号菌」(2002年9月30日、品種登録[6])を用い[2]紫外線照射した双方の交配させて、その菌株の中から選抜したのち、増殖を行いながら特性の調査を継続し、特性の安定性を目指した[2]結果、新品種の開発に成功すると、2002年(平成14年)4月をもって栽培を開始し、同年7月10日に「ブナピー」との商品名で日本国内にて発売した。

白色で見た目にも美しいブナシメジの新品種は市場で好評を博し、以後、ホクトの主力商品および代名詞的商品となった。同年9月に登場した可愛いCMキャラクターも知名度と人気の獲得に効果的であった。

当品種は「ホクトシロ1ゴウキンホクト白1号菌[1][2]」という和名[3]農林水産省品種登録申請され、2005年(平成17年)6月22日付けで認められている(登録番号第13294号)[2]

プルンとした歯ごたえ、つるんとした喉ごしの新食感を持つキノコといわれている[7]

記念日[編集]

のちにホクトは、ブナピーの発売日にちなんで7月10日記念日ブナピーの日」(cf. 日本の記念日一覧)と設定した[8]日本記念日協会に申請して認定を受けた)[9]

ブナピー(キャラクター)[編集]

キャラクターとしての「ブナピー」は、商品の「ブナピー」を擬人化したものであるが、ホクトの取り扱い商品を擬人化して2002年(平成14年)9月を皮切りに広告広報展開し、テレビCMを中心に人気を博すようになったマスコットキャラクター群(CMキャラクター群)である「きのこ組[10]に属する中心的1キャラクターである(■実像については右列の画像のパッケージと公式ウェブサイトを参照のこと)[11]

全身純白の体をした小柄な女の子で、花びらの形をしたオレンジ色の髪飾りを付けている[11]天然ボケ系で乙女チック、夢見がちで純粋な娘[11]。誕生日は「ブナピーの日」と同じく7月10日[8]

脚注[編集]

  1. ^ a b きのこ類 - 登録品種一覧”. 農林水産省 品種登録ホームページ(公式ウェブサイト)[1]. 農林水産省. 2013年1月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年7月10日閲覧。
  2. ^ a b c d e ホクト白1号菌(きのこ類) - 品種登録データベース - 農林水産省”. Weblio辞書. ウェブリオ株式会社. 2012年7月10日閲覧。
  3. ^ a b 分類学上の和名は片仮名表記。農林水産省の品種としての和名は主に交ぜ書き。
  4. ^ ブナシメジの新品種開発”. (公式ウェブサイト). ホクト株式会社. 2012年7月10日閲覧。
  5. ^ ホクト8号菌(きのこ類) - 品種登録データベース - 農林水産省”. Weblio辞書. ウェブリオ株式会社. 2012年7月10日閲覧。
  6. ^ ホクト12号菌(きのこ類) - 品種登録データベース - 農林水産省”. Weblio辞書. ウェブリオ株式会社. 2012年7月10日閲覧。
  7. ^ 講談社 編『からだにやさしい旬の食材 野菜の本』講談社、2013年5月13日、212頁。ISBN 978-4-06-218342-0 
  8. ^ a b 7月10日は、ブナピーの日”. (公式ウェブサイト). ホクト株式会社. 2012年7月10日閲覧。
  9. ^ 記念日検索”. 今日の記念日(公式ウェブサイト). 日本記念日協会. 2012年7月10日閲覧。
  10. ^ きのこ組キャラクター”. (公式ウェブサイト). ホクト株式会社. 2012年7月10日閲覧。
  11. ^ a b c ブナピー - きのこ組キャラクター”. (公式ウェブサイト). ホクト株式会社. 2012年7月10日閲覧。

関連項目[編集]