フルトン対フィラデルフィア市事件

フルトン対フィラデルフィア市事件
合衆国最高裁判所
弁論:2020年11月4日 判決:2021年6月17日
事件名:	Sharonell Fulton, et al., Petitioners v. City of Philadelphia, Pennsylvania, et al.
裁判記録番号:	19-123
前史	Fulton v. City of Philadelphia, 320 =F. Supp. 3d 661 (E.D. Pa. 2018) Affirmed, 922 F.3d 140 (3d Cir. 2019) Cert. granted, 140 S. Ct. 1104 (2020)
裁判要旨
同性カップルを里親として認定することにカトリック社会福祉団が同意しない限り、フィラデルフィア市が里親斡旋制度をカトリック社会福祉団に利用させないことは、合衆国憲法修正第1条の信教の自由条項に反している。
意見
多数意見	ロバーツ 賛同者:ブライヤー、ソトマイヨール、ケイガン、カバノー、バレット
同意意見	バレット 賛同者:カバノー、ブライヤー (最初の節を除く全体)
同意意見	アリート (判決) 賛同者:トーマス、ゴーサッチ
同意意見	ゴーサッチ (判決) 賛同者:トーマス、アリート

フルトン対フィラデルフィア市事件（Fulton v. City of Philadelphia）は、アメリカ合衆国憲法修正第1条規定された信教の自由条項と国教樹立禁止条項をめぐって争われた、合衆国最高裁判所の訴訟。 この訴訟では、結婚した同性カップルが里親になることを、宗教的な理由で拒否した機関が、ペンシルベニア州フィラデルフィア市によって排除された事件を扱っている。2021年6月17日に最高裁は、同性カップルへの方針を理由にフィラデルフィア市が宗教機関を排除したことは、信教の自由条項に反しているという判決を満場一致で下した。

関連項目

• アメリカ合衆国連邦最高裁判所判例の一覧