ビアージョ・ダントーニオ

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ビアージョ・ダントーニオ
Biagio d'Antonio
ダントーニオの聖母像
誕生日 1446年
出生地 フィレンツェ
死没年 1516年6月1日
死没地 フィレンツェ
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ビアージョ・ダントーニオ・トゥッチ( Biagio d'Antonio Tucci、1446年 - 1516年6月1日)は、ルネサンス期のイタリアの画家である。フィレンツェやローマなどの教会の壁画や調度品の装飾画を描いたことなどで知られている。

略歴[編集]

フィレンツェで生まれた。誰から絵を学んだかは知られていないが、そのスタイルは当時人気のあったフィレンツェの画家、フィリッポ・リッピ(1406-1469)やアンドレア・デル・ヴェロッキオ(1435-1488)、ドメニコ・ギルランダイオ(1448-1494)の影響が見られ、彼らと共に働いた。1472年以前に、ヤコポ・デル・セライオ(Jacopo del Sellaio:: 1441/42–1493)とも家具の装飾画の仕事を共同でしている。

1476年以前にフィレンツェとロマーニャのファエンツァの両方に工房を開き、ファエンツァでは1504年まで教会の祭壇画などを描く仕事をした。

1481年から1482年の期間にコジモ・ロッセッリの指揮下で、バチカンのシスティーナ礼拝堂のフレスコ画を描いた。1482年に、ピエトロ・ペルジーノ(1443-1523)とともにフィレンツェのヴェッキオ宮殿での装飾画の注文を受けたが、これは実現しなかった

フィレンツェで没した。

作品[編集]

参考文献[編集]

  • Bartoli, Roberta. "Biagio d'Antonio (Tucci)". Grove Art Online. Oxford University Press.
  • Bartoli, Roberta. Biagio d'Antonio. Milan: Electa, 1999.
  • Bryan, Michael (1889). Walter Armstrong; Robert Edmund Graves (eds.). Dictionary of Painters and Engravers, Biographical and Critical. Vol. II L-Z. London: George Bell and Sons. p. 590.