バフィン (ホッキョクグマ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
バフィン
生物ホッキョクグマ
性別メス
生誕1991年12月9日
 スウェーデン
飼い主浜松市動物園(1993年 - 2011年)
大阪市天王寺動物園(2011年 - 2016年)
浜松市動物園(2016年 - )
モモ
外見

バフィン: Баффин)は、ホッキョクグマのメスの個体である[1][2]

来歴[編集]

1991年(平成3年)12月9日、スウェーデンコールモーデン動物園英語版スウェーデン語版に生まれる[3][4][1]。1993年(平成5年)4月10日、静岡県の浜松市動物園に来園する[3][4]。2011年(平成23年)3月2日、日本動物園水族館協会によるホッキョクグマの繁殖プロジェクトに基づく動物の貸借契約であるブリーディングローンで、ゴーゴの花嫁候補として浜松市動物園から大阪市天王寺動物園に来園する[5][6][1][4][2][7]。同年8月、ゴーゴとの別居が開始される[8]

2012年(平成24年)1月16日、ゴーゴとの同居が再開される[8]。2013年(平成25年)3月、ゴーゴとの交尾行動が初めて確認される[2]。2014年(平成26年)11月25日の午後4時頃に、ゴーゴとの間にメスのホッキョクグマが生まれ、モモ(百々、: Момо)と名付けられる[4][9][10][2][11][12]。天王寺動物園では16年ぶりのホッキョクグマの誕生であった[13]。2016年(平成28年)6月13日、モモとともに浜松市動物園に帰園する[14]

出産[編集]

浜松市動物園時代には、2001年(平成13年)11月、2004年(平成16年)10月および2005年(平成17年)12月に出産を経験している[3][15]。しかしながら、育児をしなかったり出産直後に踏みつけたりして死なせており、成育に至っていなかった[15][9]。モモが誕生した当時、バフィンは22歳であり、ゴーゴは9歳であった[16]

モモの誕生から6か月が経過した2015年(平成27年)5月、モモが成育したものと見なされ、日本のホッキョクグマの頭数に計上され、バフィンは、当時の日本国内におけるホッキョクグマとしては、最高齢で繁殖に成功した事例となった[2][16][15]

脚注[編集]

  1. ^ a b c “「バフィン」帰郷へ 繁殖で大阪に「お嫁入り」 愛娘の「モモ」と浜松で余生 /静岡”. 毎日新聞. (2016年5月3日). https://mainichi.jp/articles/20160503/ddl/k22/040/338000c 2020年7月25日閲覧。 
  2. ^ a b c d e “天王寺動物園のホッキョクグマ「モモ」が生後半年 国内最高齢で繁殖成功”. あべの経済新聞. (2015年5月27日). https://abeno.keizai.biz/headline/1737/ 2020年7月25日閲覧。 
  3. ^ a b c グラフZOO - バフィンさん ようこそ天王寺動物園へ!”. 大阪市天王寺動物園 (2011年4月). 2020年7月25日閲覧。
  4. ^ a b c d 「バフィンとモモがやってきます!」”. 浜松市動物園 (2016年4月23日). 2017年3月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年7月25日閲覧。
  5. ^ ZOO DIARY”. 大阪市天王寺動物園 (2011年4月). 2020年7月25日閲覧。
  6. ^ NEW FACE”. 大阪市天王寺動物園 (2011年4月). 2020年7月25日閲覧。
  7. ^ “トレンド特急便 「ゴーゴ」帰ってきたよ”. 大阪日日新聞. (2019年1月23日). https://www.nnn.co.jp/dainichi/rensai/trend/190123/20190123047.html 2020年7月25日閲覧。 
  8. ^ a b “ホッキョクグマ:2世誕生に期待…5カ月ぶり同居再開”. 毎日新聞. (2011年1月16日). オリジナルの2012年2月6日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20120206195344/http://mainichi.jp/select/wadai/news/20120117k0000m040037000c.html 2020年7月25日閲覧。 
  9. ^ a b ホッキョクグマ・モモの成長記録”. 大阪市天王寺動物園 (2015年7月). 2020年7月25日閲覧。
  10. ^ “Медведицу Шилку «выдали замуж» в Интернете”. Комсомольская Правда. (2017年2月17日). https://www.hab.kp.ru/daily/26644/3663654/ 2020年7月25日閲覧。 
  11. ^ “13歳の年の差カップル誕生秘話…ホッキョクグマ繁殖物語【都会で生きる動物たち】第2部(上)”. 産経新聞. (2015年8月8日). https://www.sankei.com/article/20150808-7RSGFUO32JL25NMJ65TXMLGUWE/2/ 2020年7月25日閲覧。 
  12. ^ “クマ母娘バフィンとモモ、元気でね 大阪・天王寺動物園”. 朝日新聞. (2016年6月4日). https://www.asahi.com/articles/ASJ6351Q6J63PTIL01D.html 2020年7月25日閲覧。 
  13. ^ “天王寺動物園、ホッキョクグマの赤ちゃん誕生-同園で16年ぶり”. あべの経済新聞. (2014年11月26日). https://abeno.keizai.biz/headline/1550/ 2020年7月25日閲覧。 
  14. ^ グラフZOO - バフィンとモモの思い出”. 大阪市天王寺動物園 (2016年6月). 2020年7月25日閲覧。
  15. ^ a b c “人間なら60歳?最高齢のお母さんデビュー【都会で生きる動物たち】第2部(下)”. 産経新聞. (2015年8月10日). https://www.sankei.com/article/20150810-3M25KVLCUNKD3O7ORTXPW52EUQ/ 2020年7月25日閲覧。 
  16. ^ a b “「年の差婚」ホッキョクグマの赤ちゃん誕生 天王寺動物園で16年ぶり…少しずつ愛深めた9歳ゴーゴと22歳バフィン”. 産経新聞. (2014年11月26日). https://www.sankei.com/west/news/141126/wst1411260056-n1.html 2020年7月25日閲覧。