ノート:音便

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撥音便(その他音便)の発音の記載について[編集]

撥音便は-i-が脱落し、語幹子音が鼻音化することで起こっている。なおこの際、結合する語尾の頭子音は有声化する。飛びて tob-i-te→tobte→tobde→tomde→とんで tonde  という記述は間違っていませんでしょうか。この変化では,bがmに変化したことをうまく説明できません。通説では,古い時代ガ・ダ・バ行は鼻音を伴っていて(これは東北地方にのこっているし,いわゆるガ行鼻濁音もこれに由来するもの),仮にこの音を(~b)と表記すると,(飛んで)to~bite→(to~bte)→tomde→to:de or tondeと説明されます。あと,ガ行音をng(かぎ付きのn)で表記する必要も無いと思います。--Haruharu 2007年9月7日 (金) 17:22 (UTC)[返信]

同感です。全体的に問題が多いと思います。kapte, omopte などの再構(?)はやや荒唐無稽ですし、isoŋ-te, isoŋ-de などは明らかに誤りですね。
そもそもこうした解説の場合、無闇にローマ字化してもメリットはあまりなく、むしろカナを使って変化を追ったほうが直観的かつ合理的に記述できる場合が多く、好ましいと思います。
ひまを見て大幅に改稿してみたいと思っておりますが、ご意見などあればお聞かせください。 ぎゅうひ 2008年7月11日 (金) 09:54 (UTC)[返信]

話題追加に伴い、章立てしました。--T.Houga会話2021年5月12日 (水) 05:42 (UTC)[返信]

音便の使用状況について[編集]

現在、この記事では「現代では使われない歴史上の例には † を、標準語では使われない方言上の例には ‡ を添え」ています(冒頭より引用)。 この記号とウ音便について意見があります。 現在、形容詞の連用形のウ音便は、ワ行五段動詞(文語ハ行四段動詞)の連用形と同様、関西地方の方言として‡が付されている一方、ワ行五段動詞の連用形(「請う」の類)については記号が付されていません。

  • まず、形容詞の連用形ですが、広辞苑第七版[1]の付録によれば、形容詞の丁寧な形として「正式な表現としては「大きゅうございます」のような形があった」としており、また、文化庁の公開している「これからの敬語」によれば、「これまで久しく問題となっていた形容詞の結び方――たとえば,「大きいです」「小さいです」などは,平明・簡素な形として認めてよい。」としています(この部分は、前述の付録にも引用されています)。この「これからの敬語」は、文部省(当時)が設置した国語審議会において昭和27年(1952年)に決定されたものであることから、少なくともこの時点までは「平素・簡明」でない形が存在していたことが示唆され、この正式な形が「ございます」形であることが前述の付録から言えようと思われます。
また、常用国語便覧[2]において、形容詞の連用形は「かっ」「く」のみの記載ですが、表の横で、ウ音便について、「形容詞の連用形が「ございます・存じます」に続く場合、活用語尾が「う」に変わる。」と説明しています。(なお、動詞の音便も同様に表外で示されており、このウ音便が特殊であるという風に読むことはできない。)
これらより、形容詞の連用形が方言ではなく共通語として、短くない期間「正式な形」としての地位を占めていたことが読み取れます。
また、現在でも「おめでとう(ございます)」「ありがとう(ございます)」などの形で(話し言葉にも)ウ音便が残っています。
しかし、現在では「大きいです」の類が広く使われるようになっており、「ございます」形が少なくなっていることも事実です。
  • 一方、「請う」の類のウ音便について、例外的な変化であるためか、「常用国語便覧[2]」では、口語文法の動詞の音便について、ウ音便は示されていません(イ音便、促音便、撥音便の記載はあります。また、当然ながら文語文法には記載があります。)個人的な捉え方ではありますが、現在では固く響き、書き言葉として使われることが主であって、話し言葉にはほとんど登場しないように思います。また、「厭う(いとう)」については、「厭うて」よりも「厭って」の方がもはや多く使われているように感じます。

(ここまでの脚注を示す。

  1. ^  新村出,「広辞苑」(第七版),岩波書店,2018年,ISBN 9784000801317
  2. ^ a b  加藤道理,「常用国語便覧」,浜島書店,2012年発行,2014年印刷,ISBN 978-4-8343-1000-9

以上)

これらの点を考慮すると、

  1. 「ございます」形も「請う」の類も正式な共通語として、記号を付さずに示す。(用例がどちらも少なくなっていることを記述してもよい。)
  2. どちらも正式な形とするが、使用例が限定的であることを表わす新たな記号を付して示す。
  3. どちらも歴史的な例として扱い、ともに†を付す。

のいずれかとするのが妥当ではないかと思われます。 (また、いずれの場合でも「厭いて」には†を付すべきでしょう。)

私としては、1を基に、用例が限られたり、機会が減少したりしつつあることを記載することが良いのではないかと思います。

長くなりましたが、これらの内容へのご意見や、1~3のうちどれが適切かなどについて、ご意見を賜りたく思います。よろしくお願いいたします。--T.Houga会話2021年5月12日 (水) 07:34 (UTC)[返信]