ノート:標準体重

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日本で用いられてきた標準体重[編集]

ブローカ式(身長(cm) - 100)を京大の桂英輔氏が日本人向けに改良し、0.9 をかけた桂変法は、簡便であるが、身長が低い人の栄養指導に適用するとカロリー不足になる等の問題があり、身長150cm以下では 0.9をかけずに用いたり、身長(cm)から50を引いて2で割る加藤法が提唱されたりした。

近年、成人ではBMIが22となる体重(22に身長(m)の二乗をかけて得られる値)を理想とするのが一般的であるが、BMIが普及するまでは下記のような複数の標準体重が用いられてきた。

  • 松木の身長別標準体重表(1972) 米国メトロポリタン生命保険会社が発表した体格毎に最も長命が期待される理想体重を元慶応大の松木駿らが日本人向けに修正。[1]
  • 箕輪らの標準体重(1962) 元群馬大の箕輪基一らによる、身長毎の体重分布の中央値を標準としたもの。[2]
  • 厚生省の「肥満とやせの判定表・図」(1986)「国民栄養の現状」調査のときに得られた身長毎の平均体重。[3]
  • 明治生命の標準体重表(1985) 明治生命の塚本氏が被保険者の生命予後から求めた日本人の理想体重。身長が低い女性などで、BMIが22となる値のほうが軽くなる傾向が目立つ。

脚注[編集]

  1. ^ 松木駿:肥満の判定基準,日本医師会雑誌,98(9):916-919,1972.
  2. ^ 箕輪基一ほか:成人の標準体重に関する研究、日医新報、No.1988、1962
  3. ^ 厚生省保健医療局健康増進栄養課編:肥満とやせの判定表・図,第一出版株式会社