ノート:架空戦記

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1990年代の雰囲気[編集]

長々と加筆して履歴が多くなってしまい申し訳ありません。一般的な評価と違って志茂田景樹と霧島那智をかなり分量をとって詳述してしまったのですが。1990年代の架空戦記ブームにおいて志茂田と霧島の果たした役割は決して小さくないと思います。

当時、志茂田が架空戦記作家の中では飛び抜けて一般的な知名度があったのは間違いなく、彼がブームの初期の牽引車の役割を果たしたと考えられます。データが手許にないので本文には書きませんがあの時期に一番売れていたのは実は志茂田だったという話です。もう一人の超人気作家の荒巻が「紺碧の艦隊」だけだったのに対して、志茂田は実に様々なテーマに挑戦しており、一般読者の開拓という点で功績は見逃せません。なお、私は志茂田の作品は読むに耐えず、1/3も読めずに放棄してます。

霧島については、その出版点数の飛びぬけた多さはある種の功績と言って良いです。主宰である若桜木の営業力の強さもありますが(彼は作家の営業活動の重要性について力説しています)、ネット等での作品の評判は決して良いとは言えなかったのですが様々な出版社が彼の作品を出し続けた事実は事実です。いくつかの作品についてやや詳しく粗筋を書きましたが、ある種の架空戦記の典型例として書いておくべきと思います。特に『大殲滅!機動部隊ハワイ大海戦』のストーリー展開はオチがいちいち利いており、霧島架空戦記世界の構造を知る見本とも言えるものです。作品は10年近く前のものであり、今後再販されることもなく入手は困難でしょう。架空戦記は霧島以外にも実はこんな作品がかなり多かったのです。佐藤大輔や谷甲州ばかりが架空戦記ではありません。あの時期の作品群を考えると佐藤や谷こそ例外的な存在だったかもしれません。

霧島作品についてはブームの初期に私も書店で買ったのですが、喫茶店に寄ってコーヒーを飲みながら読んでいたら頭に来て、「こんなのは許せない」とマジで怒って道端のゴミ箱に捨てたのを今でも懐かしく覚えています。買った本を全部読まずにその場でゴミ箱に捨てたのは初めての経験です。その後も霧島作品は書店に大量に並び続け、それを見る度に佐藤大輔や谷甲州こそが正統な架空戦記であると信じて疑っていなかった私は義憤にかられ苦々しい思いで見つめていました。若かったのです。

そんな頑なな私の心境に変化が生じたのは唐沢俊一の本を読むようになってからです。架空戦記でも霧島作品のようなものがあっても良いのではないかと思い始めました。とあるゲーム雑誌の架空戦記のコーナーに霧島作品の粗筋が(揶揄気味に)書かれていました。霧島作品は粗筋を読むと実に面白い。その史実を軽々と超越した自由奔放なストーリー展開には佐藤大輔や谷甲州にはない、何とも言えない強烈な味があります。その後も、霧島作品だけでなく志茂田作品をはじめ現在では「トンデモ架空戦記」と呼ばれる作品の書評や粗筋を読む機会が多く、どれも粗筋は実に面白い。これもまた架空戦記なのだと確信しました。ちなみに、実際に本を買うと残念ながら半端な歴史軍事マニアの私には最後まで読み通すことができなかったことは書き添えておきます。

若桜木虔については、ニフティのとあるフォーラムで某編集者とネットバトルを繰り広げるのを目撃して面白い人だと感じました。その後、若桜木虔とその一門がインターネットに活動の場を移して、彼らの周辺で色々なことが起きたのを目にしました。

松井永人についてやや詳しく書きすぎかなとも思いますが、架空戦記作家がホームレスに転落したという事実は、架空戦記作家をとりまく厳しい現実の事例として書いておいてよいと思います。「ホームレス作家」は結構売れており、当時はメディアでも取り上げられて有名な事実です。

松井の数奇な運命を含めて、「霧島那智は小説よりも本人たちの方が面白い」は当時ネットでよく言われた総合的な評価です。わたしもそう思います。

長々と書きましたが、今回の加筆の趣旨ということで、よろしくお願いします。--味っ子 2006年9月11日 (月) 04:35 (UTC)[返信]

味っ子さんが書かれた項目を含めて独自研究ないし出典を要する項目が多く、困っております。私も1990年代半ばまでの仮想戦記読者の一人として、粗製濫造作品の山と「もっと面白いものは無いのか?」という不満、その中で少しずつ増えていった「まともな」仮想戦記という流れ、雰囲気は体験しているのですが、霧島那智の中の人が語った業界事情、当時の書評については十分に集められておりません。出典の明示、適当な発言の引用等について是非ご協力をお願いします。批判的な軍事評論家ならば最近軍事物を出版してくれたおかげで井上氏の物が引用できるのですがね。MURAJI氏も何か公式に出版物を出していると言いたいことを色々書いてくれているので出せるのですが、そうしたものを何が御存知でしょうか?
さて、非対称戦争を知らない、左翼思想に理解がないということで著しく偏った編集をされる方がいます。左翼的傾向が強い方でしたらJSF氏のブログで論戦した林信悟氏や自己のブログで平和思想を説いている橋本純氏、漫画ですが宮崎駿氏がいますし個人的な思想をあからさまにしていな方も多いです。むしろ横山氏や佐藤氏が例外なのだと思います。非対称戦争に関しては地味ながら長期連載されていた日本朝鮮戦争を忘れる訳には行かないでしょう。リアリティはともかくテロ、重要施設襲撃、難民問題等大概の要素は揃ってます。
もうひとつは既に少し触れてますが、戦史研究者が架空戦記に肯定的である場合もあるということです。横山恵一氏はコーエーの取締役でもあり、半藤氏や秦氏と鼎談本も出してます。佐藤氏や林氏は軍事評論や国際情勢の分析といった仕事の業績も相応の数があります。一昔遡ればウォーゲーム雑誌に寄稿していた方は多いです。批判本の作者はゲーマーあがりが結構いますが個人的経験から言うとゲーマーの場合はリアリティにケチをつけるのが主であって柔軟に受け入れてましたね。福田誠氏や(架空の作品はないですが)赤木殻氏もデザイナー出身でしかも佐藤氏と同じ会社にいました。福田氏は太平洋戦争海戦ガイド等歴史評論的性格を持つ本や評論記事も書いている筈です。あと、ちょっとこの項目の範疇を超えますが歴史小説と歴史研究のはざまについて戦史研究者の加渡川幸太郎氏が一筆書いたことがあります。その雑誌も持ってまして非常に有用な視点なので歴史小説か場合によってはこちらの項目で紹介するつもりです。取り急ぎですが。( iwami 2007年10月7日 (日) 20:45 (UTC) )[返信]

最近の流れ[編集]

このジャンルについてはまったくの門外漢ですので、的外れなことを言っているのであれば申し訳ないのですが、最近、「宣戦布告」「戦国自衛隊1549」「ローレライ」「亡国のイージス」といったあたりの作品の映画化が相次いでいます。が、架空戦記の歴史に関する記述は2000年で止まっていて、あのあたりは「架空戦記」だと思っていた素人の私は「あれ?」と思ってしまいました。もしや今名前を挙げたあたりの作品はそもそも「架空戦記」ではないのでしょうか。そうだとするならば的外れな意見なのですが、もし「架空戦記」であるというのならば、2000年以降の流れとして記述してもよいのではないかと思いました。北朝鮮問題に関する議論の活発化によって、日本人の国防に関する意識が変わってきたこととの関連も大きいと思われますので、そのあたりもからめるとおもしろい記事になるのではないかと。--しゃっふる。 2006年12月6日 (水) 15:19 (UTC)[返信]

麻生幾氏や村上龍氏(半島を出でよ)の作品は近未来戦記という意味で仮想戦記の変種と個人的には思います(出版文化とかで別系統から来てはいますが)。つまり1920年代に日米戦を予想したバイウォーター、1980年代に冷戦ベースで第3次世界大戦小説を書いたトム・クランシー(レッドストーム)の系譜にはあるという解釈です。日本ではバイウォーターの本は仮想戦記ジャンルで出版されました。区分けが難しい一例だと思います。トム氏は新潮ですが同系統の小説は光人社NF文庫でも扱いがあり、同じ戦史系の学研文庫でも戦国系の架空の扱いがあり結構入り組んでますよね。2000年代の傾向ですが、ネットでの創作活動の隆盛や、他ジャンルへの波及、融合も取り上げたいところです。架空鉄道はそういう影響を受けていた節があります。佐藤氏が情景模型で例えたように世界を作るという意味では同じだからです。架空の社史などもあり、R25だったかな?北海道中央電鉄が取り上げられた事もあります。模型で架空艦船が出されるようになったのもこの頃でしょう。超大和型戦艦の食玩やみらい、いそかぜなどは一種のメディアミックスですよね。そういう意味では架空戦記やSFが中心になって作り上げてきた平行世界という発想は一般に取り込まれたといえます。ライトノベルや漫画でも魔法がある現代日本(魔法使いに大切なこと、でしたっけ?)とかありますよね。本来の架空戦記はジャンルとしては衰退しましたが、より平行世界、第2次大戦以外の世界を舞台とする方向で視点を置くよう努力している傾向も読み取れます。批判本がこの辺を無視して相変わらず太平洋戦争にこだわり兵器や戦略(といっても作戦に近い方の)ばかり採り上げていますが。( iwami 2007年10月7日 (日) 20:45 (UTC) )[返信]

「架空戦記の問題点」節について[編集]

架空戦記#架空戦記の問題点の節についてですが、書かれている内容が独自研究であり、独自研究テンプレートが貼られて出典の要請が行われてから、2年以上も放置されています。1ヶ月ほど前にIPユーザーの方が一旦削除されたようですが、その後も全く改善の見込みがありませんので、一旦削除しようと思います。--Dr.Jimmy 2009年12月7日 (月) 06:05 (UTC)[返信]

特に反対意見もありませんでしたので、コメントアウトいたしました。時機を見て除去する予定です。もし復帰したい方がいましたら、こちらにて提案・議論をお願いします。出典の無い復帰は、差し戻させていただきます。--Dr.Jimmy 2009年12月15日 (火) 02:48 (UTC)[返信]
復帰の議論を経ず当該の記述が復帰していたので再び削除しました。--オクラ煎餅 2010年4月26日 (月) 12:13 (UTC)[返信]
消すなら残った文中節リンクもきちんと編集して下さい。孤立していますので復帰させました。--113.197.200.120 2010年5月12日 (水) 13:59 (UTC)[返信]

Category:パラレルワールドを題材にした作品[編集]

Category:パラレルワールドを題材にした作品を外します。全ての架空戦記がパラレルワールド物、ということではないからです。--124.108.255.11 2016年1月12日 (火) 17:26 (UTC)[返信]