ノート:名古屋弁

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~らかす[編集]

これって助動詞にならないかなぁと…いくつか同じようなもので例があったので…by らあご 2006年9月6日 (水) 10:28 (UTC)[返信]

助動詞とはいえないと思います。助動詞と呼ぶためには多数の動詞に規則的に接続しなければならないと考えます。例えば丁寧の助動詞「ます」はあらゆる動詞に規則的に接続しますね。対して「らかす」は接続する動詞が限られすぎています。ひょっとしたら昔は助動詞だったのがいくつかの動詞に痕跡的に残っているのかもしれませんが、これも推測にすぎないので本文には書くべきでありません。--モノノハズミ 2006年9月6日 (水) 10:55 (UTC)[返信]


メディアと名古屋弁[編集]

徳川家康は三河国出身なのでリアリズムを追求するならば三河弁をしゃべらせるべきである。という記述ですが,そういう価値判断について載せるのはWikipediaの目的に反しませんか?当時の三河弁がどの程度今の三河弁に近い物なのかそもそも「わからない」ですし・・--Haruharu 2007年10月2日 (火) 17:12 (UTC)[返信]

ここでの主眼は「名古屋弁は家康が名古屋の町を造ったことによりやっと成立の土壌ができたものなので、家康が喋るわけがない」ということで、家康に喋らせてリアリティーのある方言を現在存在する日本語の方言から選ぶとしたら名古屋弁より三河弁だという趣旨です。私が1年前に編集したときから三河弁でも厳密には誤りであることは念頭にありましたが、テレビドラマにそこまで厳密なことを言うのも何だと当時は考えて編集要約で触れるに止めました。当時は「誤りである」という強い表現を緩和することに気が行っていて気づきませんでしたが、言われてみれば現行版ではテレビドラマで許される嘘の水準を私の主観で設定してしまっていますね。後ほど修正します。--モノノハズミ 2007年10月3日 (水) 10:44 (UTC)[返信]

赤かった[編集]

ノート:三河弁で「名古屋弁では『赤かった』をアケァカッタと発音する」と主張する方が見えます。ケァとは名古屋弁の項目で採用している表記法で、一般的な代用表記ではキャアになりますね。

赤いをアケァとは確かに言いますが、赤かったをアケァカッタと言うとは、私には信じがたいのですが、そんな言い方しますか?

モノノハズミ 2007年10月6日 (土) 11:55 (UTC)[返信]

ご参考までに、一例、申し上げます。、東海ラジオ放送蟹江篤子アナウンサーの「かにタク言ったもん勝ち」で「あけぁあかったな」と発音をして居ました。但し、相方のタクマさん(敬称につき--ウィキ豊 2007年10月7日 (日) 13:05 (UTC))は兵庫県で上方(かみがた)の方ですし、蟹江篤子アナウンサーも尾張国とは言え旧知多郡(かつては額田県に所属して居た)の東海市出身のため、狭義の名古屋弁とは言えないかも知れませんが(言えんかも知らんがね)。--ウィキ豊 2007年10月7日 (日) 00:46 (UTC)[返信]

付言しますと、上のウィキ豊さんはノート:三河弁において「名古屋弁や関西弁では『会う』『買う』をオー・コーと発音する」という、ノート:関西弁で言下に否定されるようなことを主張されていた方です。蟹江篤子の例の信憑性は、そういう方による採取であることを考慮の上でご判断ください。関西人さえ知らないような珍しい関西弁を遠く離れた三河の地で採取できるほど耳の鋭い人のようだから信用できると判断するか、思い込みの激しい人のようだから信用できないと判断するかはお任せします。--モノノハズミ 2007年10月7日 (日) 02:43 (UTC)[返信]
モノノハズミさん、ウィキ豊です。ようまあ言いますな。申し上げたいことが御座います。もう少し、丁重にお相手して下さりますと誠に有り難いので御座いますが。--ウィキ豊 2007年10月7日 (日) 13:05 (UTC)[返信]
ちゃんと敬語で書いていますので、「ようまあ言いますな」というのは言葉遣いではなく内容面に対してですよね。確かに皮肉がきつかったです。その点はお詫びします。しかし、ノート:三河弁におけるウィキ豊さんも、Haruharuさんに対して言葉遣いこそ丁寧でも内容面ではかなり厳しいことを言っていますよ。お互い気をつけましょう。今回は皮肉の強いこと言ってすみませんでした。--モノノハズミ 2007年10月7日 (日) 14:23 (UTC)[返信]

他の方の発言を待っている間に忘れてしまっておりましたが、一応。

カニタク聞いてみましたが、蟹江アナウンサーはそもそもエァのような発音自体をほとんどしていませんしたよ。彼女の出身地の東海市は、文献の上でも私の経験からももともと赤い→アケァのような発音自体をしない地域なので、頷けるところです。ラジオ向けには名古屋弁のステレオタイプに合わせて喋ったほうが受けが取れるだろうに、それをしない態度は立派だと思います。赤い→アケァという比較的よく聞く発音の変化すら起さない人が、赤かった→アケァカッタ(?)という聞いたこともない変化だけを起すとは考えにくいです。

相方の方はときどきエァ式の発音をしていましたが、関西出身の方なので参考になりません。

以上、私が言ってもウィキ豊さんは信用してくださらないかもしれませんが。

モノノハズミ 2008年5月22日 (木) 17:42 (UTC)[返信]

ウィキ豊と申します。名古屋弁では、関西弁とはアクセントが違うものの、「使って居る」→「ツコール」や「違って居る」→「チゴール」(抑揚において太字が高音)などと発音しますね。こういうような連用形(助詞「て」などが付く場合)でのウ音便について、詳しい方がいらしたら記述して頂けませんか。--ウィキ豊 2007年10月10日 (水) 05:15 (UTC)[返信]

一応,三河弁ノート・ウ音便と促音便を参考情報として載せておきます。あと,「~してまう」(~してしまう)に「た」を付けた形はどうなるのか。普通の「~う」で終わる動詞+た,て,とる等の変化についてはどの動詞を活用がウ音便/促音便を起こしたのかも情報がいただけるとうれしいです。--Haruharu 2007年10月10日 (水) 13:57 (UTC)[返信]
無用な混乱を避けるために予め聞いておきますが、ウィキ豊さんのここでおっしゃる「名古屋弁」とは、今現在使われている生きた名古屋弁のことですか、それとも共通語などの影響を受ける前の伝統的な名古屋弁のことですか? ノート:三河弁の議論では、ウィキ豊さんは当初前者の意味でおっしゃっていたのが、後のほうになると後者の意味になってきているようで、一貫しませんので。--モノノハズミ 2007年10月10日 (水) 21:34 (UTC)[返信]
モノノハズミさん、こんにちは。ウィキ豊です。ここで言う名古屋弁はでき得る限りウィキペディアの分類に従いたいと思います。生きた名古屋弁対伝統的名古屋弁の分類、中区や東区あたりの狭義の名古屋弁対尾張地域全域の方言(講義の名古屋弁)の分類なども、ウィキペディアの名古屋弁で中心の編集方針に従いたいと思います。個人的な使用方法はなるべく避けるつもりです。生きた名古屋弁も伝統的な名古屋弁をベースにした物と思いますので、どちらでもあると思います。名古屋弁について不勉強で申し訳御座いません。--ウィキ豊 2007年10月11日 (木) 01:31 (UTC)[返信]

図書館へ行って調べてまいりました。

まず『講座方言学6 -中部地方の方言-』編集委員飯豊穀一・日野資純・佐藤亮一、国書刊行会、昭和58年。これはHaruharuさんが読まれた本と同じですね。当然私が読んでも同じで、名古屋弁では「買う」は「買った」と活用すると書いてありました。

『全国方言資料 第三巻東海・北陸編』日本放送協会編、日本放送出版協会。発行年はメモし忘れましたが、愛知県尾張地方での調査は1958年に行なわれました。論考よりも失われつつある純粋な方言を記録に留めることを目的とした本で、各地の方言の会話を文字に起こしたものをひたすら連ねております。記録に徹しているので「この方言では動詞の音便は……である」などの解説はなされていませんが、愛知県尾張地方を代表する形で愛知県海部郡立田村小家で記録された老人の会話は「イッテマッタ(言ってしまった)」、「オモッテモ(思っても)」(p.423)などと、ことごとく促音便が使われています。「ユーテモータ」「オモーテモ」とは記録されていません。なお、この本では純粋な方言を記録するために、記録される対象者を原則として55歳から69歳まで、止むを得ない場合でも50歳以上の者としています。50歳未満の者では「方言がそうとう崩れていると考えられる」からだそうです。調査当時49歳の人も今生きているとしたら98歳ですから、この基準でいくと今生きている老人はほぼすべて方言がそうとう崩れていることになりますね。これからどう実地調査しても、この本に記録されているものより純粋な方言を採取することは無理でしょう。調査地が名古屋市の中心部でなくいわゆる田舎なのも、田舎ほど古い時代の純粋な方言が残されているとの考えからのようです。

『お国ことばを知る 方言の地図帳』小学館辞典編集部編、小学館、2002年。こちらでも、ハ行四段活用動詞は岐阜県と北陸三県滋賀・三重両県の県境を境として東で促音便、西でウ音便が使われるとあります。疑問なのは添えられた地図で愛知県全域が「単語によりウ音便と促音便」の色になっていることですが、東京や三河も含めて東日本の大部分がその色ですので、これは地図の凡例の誤植でしょう。

他にも何冊か名古屋弁の本はありましたが、面白おかしく書いた軽い本のようでしたので、時間がなかったこともあり、調べませんでした。

ウィキ豊さんが確かに聞いたとおっしゃる以上、名古屋市内または周辺のどこかに動詞ウ音便が使われる地域があるのではないかとは思います。今日図書館で調べる際には、内心「名古屋市○○区付近ではハ行四段動詞がウ音便を起こす」のようなことが書かれていないかと期待していたのですが、残念ながら見つけることができませんでした。このままではすっきりしないので引き続き調べるつもりですが、Haruharuさんが調べても私が調べてもなかなか名古屋弁で動詞ウ音便が使われるとの資料が見つからないところを見ると、使われている地域は狭そうではあります。多くの著者が「一部地域だけだから言及しなくてよいだろう」と判断する程度の範囲なのでしょう。

モノノハズミ 2007年10月11日 (木) 13:09 (UTC)[返信]

(追記)思い出しましたが、みず谷なおき『人類ネコ科』という漫画で名古屋出身という設定の守山という登場人物が動詞ウ音便を使っていたような気がします。守山という名前からすると、守山区(旧守山市)の言葉なのでしょうか? 漫画作品なので、これ自体を典拠とするのは問題があるでしょうし、そもそも使っていたような「気がする」という頼りない話ですが、参考まで。--モノノハズミ 2007年10月11日 (木) 13:41 (UTC)[返信]


個人的には,名古屋市でウ音便を使うパターンとしてあり得そうなのは,次の3つのパターンだと思います。
① 名古屋弁の動詞の一部がウ音便を起こす可能性(東京方言でいうとウ音便専用の問う,請う,ウ音便・促音便・音便なし兼用の負う,沿う等のように)
② 本当に名古屋市の一部(地理的・階層的)にウ音便が分布している可能性
③ 三重,滋賀,北陸以西から名古屋に通勤,転勤,移住などで来た人,その子供または影響を受けた個人が使う可能性
③を無視すると,一番有りそうなのは①でしょうか?東京でさえ一部の動詞にウ音便が分布しているのであれば,それ以西の方言にはウ音便を用いる動詞が何個かあっても不思議ではないと思います。②については,どうでしょうかね?この地域を調査した言語学者等の調査に本当は存在しているにもかかわらず,たまたまその話者がいなかった(それほど狭い地域,階層にしか分布しない)という可能性は完全否定することは難しいですね。悪魔の証明ですが・・。調査でひっかかったにも関わらず,一部地域だから言及の必要なしと判断した可能性も有りますが,普通の言語学者なら大喜びで一部地域に存在すると報告すると思います。③については,現に多くの名古屋市民がウ音便を耳にしているにもかかわらず,調査ではあがってこないのであればそうかもしれません。つまり,調査対象が生粋の名古屋人に限定されたため(ふつうそういう調査をします)引っかからなかったと。もっとも,③は除外することで恐らく異論はないと思います。第四の選択肢(名古屋弁は完全にウ音便)というのはまず考えられませんから,①と②について例があれば・・ということになろうかと思います。--Haruharu 2007年10月11日 (木) 15:06 (UTC)[返信]

こんにちは。ウィキ豊です。モノノハズミさんの資料が「調査地が名古屋市の中心部でなくいわゆる田舎なのも、田舎ほど古い時代の純粋な方言が残されているとの考えからのようです。」の点ですが(モノノハズミさんへの反論ではなく、調査した学者への反論)、京言葉をほうふつとさせる上町の名古屋弁と言う言葉はなまじ都市部に残って居るものです。特にウ音便は上古の動詞活用の名残である由緒有る言葉遣いであり、上町には残っても同じ尾張国名古屋城下の下町には残りにくいでしょう。京風の雰囲気になじまぬ田舎に動詞ウ音便が残っておらぬのは当然であると思って居ます。Haruharuさんの②の可能性は有り得る事と思います。方言学者は田舎に標準語化される前の方言が残存して居るのではと調査するようですが、名古屋弁のウ音便は学者の調査対象と外れ都市部の上流階級に残って居るからです。田舎や下町の言葉をいくら捜しても動詞ウ音便に行き着けぬのは当然至極です。②の上町あたりを調査すると良いかもしれませんが、なかなか資料が見つかりません。言語学者はどうも都市部の調査を嫌うようです。--ウィキ豊 2007年10月12日 (金) 00:32 (UTC)[返信]

そんなに資料が見つけにくいですかね。上で挙げた『講座方言学6 -中部地方の方言-』も上町言葉には言及していましたよ。下町ではエモ、上町ではナモを使うなどと。しかし、ハ行動詞の音便に関しては促音便であると述べるだけで、地域差に言及がありませんでした。地域差の中でも上町対下町の違いに特に注目しているようでしたから、下町内相互の違いであれば省略するにしても、上町対下町の違いであれば喜んで書きそうなものです。参考文献に挙げている芥子川律治『名古屋方言の研究』は下町言葉よりも上町言葉について熱心に述べていましたが、動詞ウ音便についてどう書いてあったかは思い出せません。近いうちに確認してみます。
あと、「由緒ある」とか「京風」などの表現が目につきますが、これは控えてもらえませんか。名古屋市に隣接する自治体に住む者として、名古屋弁をそのように表現されるのは内心まんざらでもありません。正直、事実かどうかを確認しないまま「名古屋弁はウ音便を使う京風の由緒ある方言である」ということにしてしまいたい誘惑を感じないではありません。しかし、私の郷土愛のために名古屋弁が実際と違う形に歪めて記述されてしまっては困ります。ここは由緒あるとか京風とかを交えずに事実だけを論じませんか。
モノノハズミ 2007年10月12日 (金) 12:54 (UTC)--(修正)モノノハズミ 2007年10月12日 (金) 13:03 (UTC)[返信]

若干揚げ足取り的になりますが,そもそも「ウ音便は上古の動詞活用の名残」でしょうか?奈良時代以前という意味で使っているのではなく,昔という意味でつかっていると考えても,「ウ音便は古い日本語の活用の名残」というのは言い過ぎじゃないでしょうかね。促音便形とウ音便形のどちらかが明確に古いということがあったかどうか・・・音便しない形が古いというならともかく・・まあ,これは議論の本筋から逸れてますかね。田舎を調査したことに対するウィキ豊さんの反論についてですが,京風でない田舎でウ音便が残る残らないというようなことは,そもそも検証不能ですし,自明なことでもないですから,反論になっていないと思います。そもそも調査地点の選定にそういう意図があったかどうか・・もし自分が全国300地点の調査を何年で行えというふうに指示されれば,本人と周囲の人間がその土地の人間であることを証明しやすい田舎を選ぶと思います。絶滅危惧種をなるべく多く生きたまま採取せよという状況ですからね。著者にしかわからないことですが・・・。

さて,本論に戻りますと,ウィキ豊さんも第四の可能性(名古屋市はウ音便専用地域)ということは考えていないと思いますが,仮に名古屋市のうち1~2万人がウ音便を使う階層・地域だとして,名古屋弁は「言う」等の動詞を促音便させる方言と考えるべきか,ウ音便をさせる方言と考えるべきか,どう思いますか?--Haruharu 2007年10月12日 (金) 17:08 (UTC)[返信]

Haruharuさん、こんにちは。ウィキ豊です。さすがに名古屋市民はウ音便しか使わぬとは申し上げません。「言う」+「て」については、「ユウテ」となるウ音便のほか、促音便でも「イッテ」のほか、「ユッテ」というものも有ります。これ以外有るか否かは知りませんが、多分、名古屋市内で調査すると三者とも存在すると思いますが。--ウィキ豊 2007年10月13日 (土) 02:34 (UTC)[返信]

「ゆって」に関しては,「ゆーて」とは関係ないですよね。「言う」を「ゆう」とも発音することが原因ですから。--Haruharu 2007年10月20日 (土) 08:10 (UTC)[返信]

Haruharuさん、こんにちは。全く関係ないとは思いません。ウ音便の「ユーテ」を言うつもりで詰まると「ユッテ」に成るでしょう。--ウィキ豊 2007年10月20日 (土) 23:18 (UTC)[返信]

「言う」については,別の問題が有ります。現代かなづかいの本文第2で,動詞の言うは「いう」と書くとあります。これは,「言う」を「ゆう」と発音するからです。この発音からの連想で、「ゆわない」「ゆった」等の発音をするひとは、名古屋に限らず東京にも近畿以西にもいるでしょう。ウ音便の言い間違いであれば、買う→「こった」,会う→「おった」という発音も存在しないといけません。「ゆった」と発音することを,ウ音便の問題と絡めるべきではありません。--Haruharu 2007年10月21日 (日) 06:43 (UTC)[返信]

僭越ながら補足をば。現代仮名遣いの付表を見ると分かりやすいですが、そもそも「言う」は「ユー」と発音するものなのです。「いう」というのは表記上のものに過ぎず、「ユー」と発音するのが正式なのです。「ユッテ」を説明するのにわざわざウ音便を持ち出す必要はないわけです。--モノノハズミ 2007年10月22日 (月) 11:30 (UTC)[返信]

間が空いてしまいましたが、以前確認すると約束しておりますので。

『名古屋方言の研究』を確認しましたところ、やはり記憶どおり名古屋弁では動詞にウ音便でなく促音便を使うとあります。P.77、江戸方言・京阪方言・名古屋方言の三者を対比した表に、江戸方言の「払った、買った」、京阪方言の「払うた、買うた」に対して名古屋方言は「払った、払った」であるとあります。P.100からは江戸時代の文献を検討していますが、熱田方面のことばを記したものにいくつかウ音便の例が見られるが、他の大部分は促音便だとしています。P.35からP.43にかけて上町言葉の特徴を述べていますが、江戸時代の文献から多くの会話文を引用して、「なも」や「ござります」「存じまする」「あそばせ」「お孫さま」などを上町言葉の特徴とする一方で、動詞の音便に上町言葉ならでは特徴があるとはありません。

ここで今までに挙げられた促音便説・ウ音便説それぞれの根拠を列挙しますと、

促音便説:

  1. 東西方言の対立から見た大垣方言
  2. 日本方言の記述的研究
  3. 千種区の子守歌
  4. 講座方言学 6 中部地方の方言(編集委員:飯豊毅一,日野資純,佐藤亮一 発行者:佐藤今朝夫 発行所:国書刊行会)
  5. 現代方言大辞典第一巻(平山輝男編)
  6. 『全国方言資料 第三巻東海・北陸編』日本放送協会編、日本放送出版協会
  7. 『お国ことばを知る 方言の地図帳』小学館辞典編集部編、小学館、2002年
  8. 芥子川律治『名古屋方言の研究』(江戸時代にウ音便の例が少数あるものの、大部分は促音便)
  9. (尾張地方在住のモノノハズミの証言)

ウ音便説:

  1. 名古屋人と思われる人物のブログ
  2. 名古屋市千種区の子守唄
  3. 『人類ネコ科』? 守山区? 記憶違いでした
  4. (三河地方在住のウィキ豊さんの証言)

一部地域の名古屋弁で動詞のウ音便が使われるにしても、ウ音便が使うのが一般的なあるいは正統的な名古屋弁であると世間で考えられていることはなさそうです。

本文では文献で一般的なとおり「名古屋弁の動詞は(多くの地域では)促音便である」と記述すれば足りるのではないでしょうか。一部地域が具体的にどこかはっきりすれば「○○付近ではウ音便も使われる」旨書いてもよいでしょうが、現状はっきりしませんので。

モノノハズミ 2007年11月11日 (日) 06:08 (UTC)--(訂正)モノノハズミ 2008年1月14日 (月) 10:17 (UTC)[返信]

いつまでもスタブにしておくのも何なので、本文は、名古屋弁ではハ行動詞は促音便である(出典として4~8を示す)、ということでよろしいでしょうか? --モノノハズミ 2007年11月30日 (金) 21:48 (UTC)[返信]
ウィキ豊です。動詞活用でウ音便を用いるか否かについては名古屋弁に詳しい方の手に委ねます。正統派名古屋弁がどうなのかについてはわたくしの手には限界が有ります。--ウィキ豊 2007年12月2日 (日) 01:14 (UTC)[返信]
ご理解ありがとうございます。私が名古屋弁に詳しいかどうかはさておき、しばらく待って異議がなければ上で提案したようにさせていただきます。--モノノハズミ 2007年12月4日 (火) 12:22 (UTC)[返信]
異論なきようなので、提案どおりにいたしました。--モノノハズミ 2007年12月16日 (日) 00:48 (UTC)[返信]

しばらく放置してしまい申し訳ございません。異議はございませんので、現在の表記で問題ないと思います。--Haruharu 2008年1月5日 (土) 09:33 (UTC)[返信]

『人類ネコ科』を読み返しましたが、守山が動詞ウ音便を使っているというのは私の記憶違いだったようです。隅から隅まで読んだわけではありませんが、ざっと読んだかぎりではウ音便を使っていませんでした。関西弁ならばウ音便を使うであろう箇所で促音便を使っている箇所はありました。--モノノハズミ 2008年1月14日 (月) 10:17 (UTC)[返信]

独自研究[編集]

wikipediaの方針により、独自研究は載せないというテンプレートが貼られてしまいましたが、編集する際には出典先を載せた方がよろしいですね。
僕も遠州弁のページを編集する際、書籍等を参考にしましたが、出典先を載せるのを忘れていました。 --デビット 2008年8月19日 (火) 21:36 (UTC)[返信]

IPユーザさんへ[編集]

先のIPユーザさんの編集を一部差し戻ししました。編集要約に書ききれないのでこちらで説明いたします。

  1. アクセントに関してあなたは半分ほど関西アクセントに同調しているとされましたが、物の本では名古屋弁のアクセントは基本的に関東型であるとしています。図書館へ行って調べてみるとよいでしょう。あなたの感覚ではそのように感じられたのかもしれませんが、半分ほど関西アクセントに同調しているとはいかになんでも言い過ぎですので、修正しました。
  1. 書きゃひん、けーへんに関しては、元の記述に戻しました。参考文献にも挙げた芥子川律治『名古屋方言の研究』は1971年に出版された本ですが、これによると動詞の否定の「~へん」という形も名古屋弁としては比較的新しい形で、伝統的には「~せん」が使われていたそうです。まして「~ひん」という形には触れてさえいません。現在では一部そういう形の使われている地域もあるのかもしれませんが、「が、があ、げ、げえ、がん、がんねぇ」に関しては伝統的な名古屋弁ではないという理由で削除しながら、動詞の否定形に関しては新しい形についても記すというのでは一貫性がありません。

モノノハズミ 2009年3月29日 (日) 09:30 (UTC)[返信]

「一部の語彙には京阪式に同調するものもある。」という表現がのこっていますが,これは不要ではないでしょうか?靴をHLと発音するようなものの事を言っているのだと思いますが,類似の例は東京方言や広島方言にもあり,特定の方言に対する記述として,「一部の語彙が京阪式」と言うのは適切ではないと思います。--Haruharu 2009年6月11日 (木) 17:11 (UTC)[返信]

1類・2類という表記について[編集]

この記事では、用言のアクセントについて、終止形において起伏型になるものを1類、平板型になるものを2類と呼んでいますが、非常に問題があります。

まず、ここでの1類、2類の分類は、「売る・囲む・着る・並べる・赤い・危ない」などを1類とし「書く・集まる・見る・答える・良い・少ない」などを2類とする「語類」とは無関係のものなのでしょうか?記事の中では「共通語で2類となる形容詞は名古屋弁ではすべて1類になる」と述べられていますが、語類というのは共通語でも名古屋弁でも京阪式アクセントでも共通のもので、方言によって分類が変わるというものではないと私は理解しています。「危ない」を例にとると、東京では「あぶない」、名古屋では「あぶない」(もしくは「あぶい」でしょうか?)、京都では「あぶない」と発音しますが、「危ない」はどこでも1類の形容詞です。1類、2類という分類は方言によって変化するものではないので、この記事での表記は読者に大きな誤解を与えます。

また、もう気付かれたかもしれませんが、記事中の1類・2類の定義は私が上で示した分類と逆になっています。共通語では1類は平板型、2類は起伏型で発音するので、「終止形において起伏型になるものを1類、平板型になるものを2類」という定義は逆であり、混乱のもとです。

したがって、これらの表記を修正し、起伏型を1類、平板型を2類とするのをやめ、「名古屋弁では形容詞で1類・2類の区別がなく、すべて起伏型になる」というような表記としてもよろしいでしょうか?--Henlly 2009年12月6日 (日) 01:26 (UTC)

1類2類の一般的な定義とこの記事中での定義が逆になっているということならば、単に一般的な定義に合わせればよいことではないでしょうか。--モノノハズミ 2009年12月8日 (火) 13:09 (UTC)[返信]

では一般的な定義に合わせて書き換えておきます。--Henlly 2009年12月8日 (火) 14:03 (UTC)

可能[編集]

「文法」の「動詞」節の冒頭についてですが、名古屋弁では「読めれる」「書けれる」「歩けれる」という「レ足す」に統一されているのでしょうか。最近の傾向としてそうだとしても、もともとの名古屋弁としては「読める」「書ける」「歩ける」ではないのでしょうか。それと「見える」「閉じる」は「見れる」または「見えれる」、「閉じる」。という文の修正を求めます。--Henlly2010年6月23日 (水) 11:48 (UTC)[返信]

否定「~しん」[編集]

否定の助動詞として「しん」というのは本当にあるのでしょうか。サ変の否定を「せん」ではなく「しん」と言うなら分かりますが。--Henlly2010年6月23日 (水) 11:48 (UTC)[返信]