ノート:イソアワモチ

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種について[編集]

2種あるとの記述がありますが、学名は一つしか示されていません。どうなっているのでしょうか?--Keisotyo会話2022年6月22日 (水) 03:37 (UTC)[返信]

コメント Dayrat et al. (2020) では日本に分布するPeronia属の種としてPeronia verruculataのほかにP. peroniiP. okinawensisP. setoensisが挙げられています(後者二つは固有種として新種記載)。片桐・片桐 (2007) が報告したイソアワモチOnchidium verruculatum・ミニアワモチ(仮称)Onchidium sp. の2種は、Dayrat et al. (2020) ではそれぞれP. verruculataP. setoensisとの対応が推定されていますが、先述の通り日本産が4種とされたため、例えば濱口・吉岡 (2002) の報告した沖縄産のイソアワモチP. verruculataはDayrat et al. (2020) の分類体系では別種となる可能性もあります。記事立項者の利用者:Ryuichiro Kasatani会話 / 投稿記録さんはあえてDayrat et al. (2020) の分類を採用されていないのかもしれませんが、新旧の分類体系がごちゃ混ぜで記述され一般の読者にはわかりにくくなっていると思います。--火乃狐会話) 2022年6月29日 (水) 15:42 (UTC):出典修正。--火乃狐会話2022年6月29日 (水) 17:11 (UTC)[返信]
 追記 奥谷編著 (2017) の『日本近海産貝類図鑑 第二版』では、Peronia sp. に対してチゴイソアワモチという和名新称が与えられているようなので、仮称であるミニアワモチを本文に使用するのは適切ではないかもしれません。--火乃狐会話2022年6月29日 (水) 17:11 (UTC)[返信]
コメント Keisotyoさん、火乃狐さん、ご指摘や詳しいご説明をくださりありがとうございます。記事を投稿するには調査不足・知識不足ですので、わずかばかりですが修正させていただきました。チゴイソアワモチがPeronia setoensisだと記載された文献がありましたら、小型種についても学名を記載したいと思います。--Ryuichiro Kasatani会話) 2022年6月30日 (木) 10:08 (UTC)--Ryuichiro Kasatani会話2022年6月30日 (木) 10:11 (UTC)[返信]
返信 和名の修正についてご対応ありがとうございます。なお種の同定に関していくつか懸念を述べておきます。外観での特定は難しいため体長を参考として検討しますが、Dayrat et al. (2020) によると各種の最大体長はP. verruculataが60mm・P. peroniiが140mm・P. okinawensisが27mm・P. setoensisが20mmとされています。分類表に使用された画像(ファイル:イソアワモチ 三浦半島.jpg)の個体は「小型種」(=P. setoensis?)とされていますが「長さ約4cm」とされP. setoensisの値を上回っています。本文で「10cm程度の大型種」とされる福江島の個体はP. peroniiの可能性がありますが、Dayrat et al. (2020) は沖縄以北での分布を確定していません。濱口・吉岡 (2002) の報告した沖縄産の個体は30mm以上とされているためP. okinawensisP. setoensisである可能性は低そうです。--火乃狐会話2022年6月30日 (木) 19:29 (UTC)[返信]
日乃狐さん、どうもありがとうございます。P. setoensisが20mmとしますと、片桐さんの文献のミニアワモチとは異なりますね。悩ましいです。--Ryuichiro Kasatani会話2022年7月1日 (金) 09:41 (UTC)[返信]
あくまでDayrat et al. (2020) がタイプ標本として用いた和歌山産個体での最大値ですので、三浦半島や房総半島の個体群では異なるのかもしれません。また高木ら (2019) の解析ではグループIIとされる大型の2個体(沖縄産、体長74mm・77mm)がイソアワモチ、グループVとされる通常個体(鹿児島・沖縄産)が隠蔽種(=チゴイソアワモチ?)と推定されましたが、Dayrat et al. (2020) ではグループIIがP. peronii(別の隠蔽種)、グループVがP. verruculata(イソアワモチ)という結論が得られており、サイズ差のみで種の関連付けを行うのも困難であるようです。--火乃狐会話2022年7月1日 (金) 16:40 (UTC)[返信]
アワモチ科の素晴らしい文献など、多々ご教示くださりありがとうございます。P. setoensis (チゴイソアワモチ)については、別種ですので、本稿から外させていただきました。--Ryuichiro Kasatani会話2022年7月2日 (土) 02:45 (UTC)[返信]