ニッターズハイ!

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ニッターズハイ!
ジャンル 手芸漫画[1]
漫画
作者 猫田ゆかり
出版社 KADOKAWA
掲載誌 コンプティーク
レーベル 角川コミックス・エース
発表号 2021年4月号 -
発表期間 2021年3月10日[2] -
巻数 既刊4巻(2023年12月7日現在)
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画
ポータル 漫画

ニッターズハイ!』は、猫田ゆかりによる日本漫画。『コンプティーク』(KADOKAWA)にて、2021年4月号(2021年3月10日発売)から連載開始[2]。同年10月に単行本第1巻が発売された際には、発売を記念してYouTubeのKADOKAWAオフィシャルチャンネルにてボイスコミックを公開[1]

男子高校生が手芸をする青春漫画である[1]

あらすじ[編集]

中学時代に有望な陸上部の選手だった浜仲健斗は、高校に入学して手芸部に入ることになる[3]。編み物王子と呼ばれる黒葉類[3]、傍若無人な手芸部部長の金子天馬、一見穏やかだが毒舌な織武蓮とともに、健斗は手芸の楽しさを知っていくのだった。

登場人物[編集]

声の項はボイスコミックの声優。

浜仲健斗(はまなか けんと)
声 - 八代拓[1]
本作の主人公[4]。高校1年生[2]
元ネタは手芸メーカー「ハマナカ」。
黒葉類(くろば るい)
声 - 小林千晃[1]
高校1年生。
元ネタは手芸道具メーカー「Clover」。
金子天馬(かねこ てんま)
声 - 伊東健人[1]
手芸部部長[1]。高校2年生。
元ネタは川村製紐工業株式会社のブランド「金天馬」。
織武蓮(おりむ れん)
声 - 梅原裕一郎[1]
手芸部副部長[1]。高校2年生。
元ネタは手芸材料メーカー「オリムパス」。
ダルマ
健斗たちが通う学校に居着く猫。
元ネタは手芸メーカー横田株式会社の「ダルマ」。
大同進太郎(だいどう しんたろう)
手芸部顧問。
元ネタは株式会社「ダイドーフォワード」。
内藤先生(ないとうせんせい)
類の中学生時代の恩師。
岡田順夜(おかだ じゅんや)、湯沢篤(ゆざわ あつし)
健斗のクラスメイト。

制作背景[編集]

作者の猫田が編み物にハマった際、「これは漫画にしたら面白いな」と考えた[4]。そのころの猫田は帯状疱疹になり、痛みにより「漫画も書けないし、本も読めないし、寝ることもできない」状態であったが、「なぜか編み物をしていると、痛みをあんまり感じなくなった」のだという[4]。連載の構想中、猫田が友人に「編み物の漫画を描く」と話したところ、「主人公は女の子なの?」と返答された[4]。そこでなぜ友人は女の子だと思ったのか、猫田自身も「『男性が編み物をやっていると珍しいんじゃないか』『漫画として面白いんじゃないか』という発想があった」といい、それを機にジェンダーバイアスであると気づき、「このことをちゃんと書かないといけないんじゃないか」と考え、第1話の内容になった[4]

猫田は「編み物していると『自分と向き合う時間』ができ」、「集中できて心の整理もついていく」という経験をしているため、「漫画の中でもキャラクターに編み物をさせながら、彼らがだんだん笑顔になっていくということを自信を持って描ける」と話している[4]

書誌情報[編集]

  • 猫田ゆかり『ニッターズハイ!』KADOKAWA〈角川コミックス・エース〉、既刊4巻(2023年12月7日現在)
    1. 2021年10月8日発売[1][3]ISBN 978-4-04-111746-0
    2. 2022年6月10日発売[5]ISBN 978-4-04-112517-5
    3. 2023年3月10日発売[6]ISBN 978-4-04-113412-2
    4. 2023年12月7日発売[7]ISBN 978-4-04-114273-8

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j “傷心男子高校生の編み物ライフ「ニッターズハイ!」1巻、ボイスコミックも”. コミックナタリー (ナターシャ). (2021年10月8日). https://natalie.mu/comic/news/448541 2023年3月4日閲覧。 
  2. ^ a b c “「ぐだぐだエース」新展開第1回は沖田総司の話、コンプティーク新連載3本開始”. コミックナタリー (ナターシャ). (2021年3月10日). https://natalie.mu/comic/news/419535 2023年3月4日閲覧。 
  3. ^ a b c 「ニッターズハイ! 1」猫田 ゆかり”. KADOKAWA. 2023年3月4日閲覧。
  4. ^ a b c d e f 手芸は「呪い」を解く? 男子高校生が編み物を通して自分を取り戻す漫画「ニッターズハイ!」作者に聞く”. ハフポスト (2021年7月7日). 2023年3月4日閲覧。
  5. ^ 「ニッターズハイ! 2」猫田 ゆかり”. KADOKAWA. 2023年3月4日閲覧。
  6. ^ 「ニッターズハイ! 3」猫田 ゆかり”. KADOKAWA. 2023年3月10日閲覧。
  7. ^ 「ニッターズハイ! 4」猫田 ゆかり”. KADOKAWA. 2023年12月7日閲覧。