ダンマシュトック

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ダンマシュトック(Dammastock)とは、ユーラシア大陸の西部のアルプス山脈の西部を構成する山の1つである。

解説[編集]

ダンマシュトックとダンマ氷河
別な角度から見たダンマシュトック。
北にあるde:Schneestockから見たダンマシュトック。

ダンマシュトックの山頂の標高は、約3630mである[1]ヨーロッパのアルプス山脈の西部の一部にウルナー・アルプス山脈英語版と呼ばれる部分があり、ダンマシュトックは、そのウルナー・アルプス山脈の中では最も高い山であるとされている。なお、この山からは天候さえ良ければ約100km先を見ることもできる[1]。この山は、おおよそ北緯46.64333、東経8.42083に位置していて[1]、この場所はスイスに属している。そして、ちょうど同国のウーリ州ヴァリス州との州境に当たる場所である。なお、ウーリ州においては、この山が最も標高の高い山だとされている。ところで、ダンマシュトックは、かつては 多くの場所が雪と氷に覆われていた山であり、山の西側にはローヌ氷河、山の東側にはダンマ氷河、山の北側にはトゥリフト氷河が存在している。しかし、これらの氷河は後退中であり、年々縮小を続けているなど[2]、この山の周囲の雪と氷は少なくなりつつある。

その他[編集]

ダンマシュトックは、スイスのベルン州とも近いものの、同州にはかかっていない。スイスのウーリ州とヴァリス州とベルン州の3州が境界を接しているエッグシュトックは、この山から北北西に約1kmほどの距離で存在している。他にも周辺には幾つもの山が存在しており、例えば約5km西にはディーヒターホルンがある。

出典[編集]

  1. ^ a b c ダンマシュトック
  2. ^ Andreas BAUDER、Claudia RYSER 編集 (2011年) 『The Swiss Glaciers』 ISSN 1424-2222