スーパードラッケン

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スーパードラッケン
ジャンル アクションRPG
対応機種 スーパーファミコン (SFC)
開発元 コトブキシステム
発売元 コトブキシステム
プロデューサー 道浦忍
シナリオ ひらはらしょうこ
プログラマー 戸野文雄
増野宏之
たにおさむ
音楽 小松真理
美術 すえだきみなり
シリーズ ドラッケンシリーズ
人数 1人
メディア 16メガビットロムカセット[1]
発売日 日本 199408261994年8月26日
アメリカ合衆国 1994111994年11月
その他 型式:日本 SHVC-XO
アメリカ合衆国 SNS-ADVE-USA
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スーパードラッケン』は、1994年8月26日に日本のコトブキシステムから発売されたスーパーファミコンアクションロールプレイングゲーム。北米では『Dragon View』のタイトルで発売された。

フランスインフォグラムから発売されたパソコン用ソフト『ドラッケン』(1989年)の続編である。遥か昔に神々が住んでいたと言われるケザー島を舞台に、主人公のアレクスを操作して魔導士に攫われた恋人のカテリーナを救出する事を目的としている。ゲームシステムは前作とまったく異なるものとなっている。

開発はコトブキシステムが行い、プロデューサーはスーパーファミコン用ソフト『ファランクス』(1992年)を手掛けた道浦忍、シナリオはファミリーコンピュータ用ソフト『ミッキーマウスIII 夢ふうせん』(1992年)を手掛けたひらはらしょうこ、音楽は後にバーチャルボーイ用ソフト『バーチャルプロ野球'95』(1995年)を手掛けた小松真理が担当している。

本作は2019年Windows用ソフトとしてSteamにて配信された。

ゲーム内容[編集]

フィールド[編集]

フィールドは3Dマップで表現されている。

大地の星
フィールドに存在する紋章。2つの地点を結ぶワープポイントである。
もや
フィールド上のもやに触れると敵と遭遇し、戦闘状態になる。この戦闘からは逃げられない。

ダンジョン[編集]

ダンジョンは横スクロールアクション方式であり、敵モンスターが徘徊している。敵モンスターは同時に4体まで出現する。アレクスのHPが0になると断末魔の叫びとともに死亡し、ゲームオーバーになる。ゲームオーバーになるとタイトルに戻り、セーブした時点からのやり直しとなる。

爆弾を投げたり、宝箱を調べたり、像を押したりするなどの謎解き要素がある。危険な地形があったり、ボスが待ち構えている事もある。

強化・成長[編集]

EXP
敵を倒すとEXPを取得できる。一定値のEXPを取得するとレベルアップし、攻撃力などが上昇する。
最大HP
初期値は48。「HPのうつわ」で上昇していく。
最大MP
「MPのうつわ」で上昇していく。
フォース系統
武器防具の能力を上げる、またその度にグラフィック(色)も変化する。
ソードフォース、ハウザーフォース、アーマーフォース
指輪の強化
魔法使いが指輪を強化してくれる。
必殺技
必殺技を習得できる場所がある。

その他のシステム[編集]

神殿
無料で全回復、セーブをしてくれる。また、旅の案内人からアドバイスを聞くことができる。
SHOP
買い物が出来る。
地図
L・Rボタンで地図を表示する。地図は様々な場所でもらえる。

アイテム[編集]

武器[編集]

ソード
アレクスが最初に持っている武器。足元の敵などにも有効。
ハウザー
射程が長く、ブーメランのように戻ってくる。
矢を飛ばして攻撃する、戦闘以外にも使い道がある。

その他のアイテム[編集]

HP回復
ポーション
MP回復
魔法の水晶
指輪系統
装備することによって炎、氷、雷の魔法が使えるようになる。

敵が落とすアイテム[編集]

敵を倒すとアイテムを落とすことがある。これらのアイテムはツボや岩に隠されていることもある。

ジェイド
この世界の通貨。宝石のような外見をしている。色によって価値が異なる(青5、赤10、黄20)。
HP回復
ハートの形をしている。
MP回復
☆の形をしている。

登場人物[編集]

アレクス(名前はゲーム開始時に変更可能)
主人公。修行の町ファイタスで日夜修行に明け暮れる。

人々[編集]

カテリーナ
アレクスの恋人。アルゴスにさらわれるが…
クノス老師
アレクスの恩師。
サラ
ギザの妹。病気で亡くなるが、死後もギザを想う。
ロディスタ
昔、ソードの修行をしていた人物。アレクスに助言をしてくれる。
オートラン
発明家。
さすらいの治療人
無料でセーブをしてくれる。また、有料で全回復をしてくれる。
まじゅつし
アレクスに試練を与える。フィールドの魔物を100匹退治してくる事などを求める。

敵側[編集]

ギザ
最終ボス。ラストバトルでネクロマントに変身し、アレクスに襲いかかる。妹のサラを病気で亡くした事がある。そのためにケザー島を滅ぼす事を決意する。アレクスに敗れ、ケザー島の人類を病気に苦しませようとするが、サラに説得され、良心を取り戻す。
アルゴス
ギザの手下。カテリーナを誘拐した。部下からは不満を持たれている。

移植版[編集]

No. タイトル 発売日 対応機種 開発元 発売元 メディア 型式 備考 Ref.
1 Dragon View INT 201901212019年1月21日
Windows コトブキシステム Piko Interactive ダウンロード
(Steam)
- [2]

スタッフ[編集]

  • プログラマー:戸野文雄、増野宏之、H.NAKAMOTO、A.MATSUSHITA、S.MURAKAMI、たにおさむ、E.OTSUKA、K.MUNEYOSHI、A.YOSHINO
  • グラフィック・デザイナー:Y.SHINTAKU、すえだきみなり、T.HOSOMA、H.KATSUBE、K.KITAHARA、K.GOTOU、S.WATANABE、H.SHINTAKU
  • 音楽:M.TAKENAKA、小松真理、T.SEKIDO
  • サウンド・パフォーマー:増野宏之、まえだあきら、まわたりえみ
  • マップ・クリエイター:R.GOTOH、M.YAMASAKI、T.KITAGAWA
  • ストーリー・メーカー:ひらはらしょうこ、K.GOTOH、Y.OISHI
  • エグゼクティブ・プロデューサー:しんじょうみつお、M.HIROSE、奥原征一郎
  • プロデューサー:道浦忍

評価[編集]

評価
レビュー結果
媒体結果
エレクトロニック・ゲーミング・マンスリー35/40点[3]
ファミ通23/40点[4]
GamePro4/5点[3]
ファミリーコンピュータMagazine21.5/30点[5]
RPGFan75%[3]

ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では、7・5・6・5の合計23点(満40点)[4]、『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通り、21.5点(満30点)となっている[5]

項目 キャラクタ 音楽 お買得度 操作性 熱中度 オリジナリティ 総合
得点 3.9 3.5 3.4 3.7 3.6 3.5 21.5

脚注[編集]

  1. ^ 前田尋之「Chapter 2 スーパーファミコンソフトオールカタログ 1994年」『G-MOOK176 スーパーファミコンパーフェクトカタログ』ジーウォーク、2019年9月28日、108 - 154頁。ISBN 9784862979131 
  2. ^ Arkblade (2019年1月22日). “SFCのカルトRPG『ドラッケン』続編『スーパードラッケン』Steam英語版が配信!” (日本語). Game*Spark. イード. 2020年7月11日閲覧。
  3. ^ a b c Dragon View for SNES (1994)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2020年7月11日閲覧。
  4. ^ a b スーパードラッケン まとめ [スーパーファミコン]” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2020年7月11日閲覧。
  5. ^ a b 「超絶 大技林 '98年春版」『Play Station Magazine』増刊4月15日号、徳間書店/インターメディア・カンパニー、1998年4月15日、254頁、ASIN B00J16900U 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]