スクアリコラックス

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スクアリコラックスSqualicorax
Squalicorax falcatus の復元画像
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordate
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrate
上綱 : 顎口上綱 Gnathostomata
: 軟骨魚綱 Chondrichthyes
亜綱 : 板鰓亜綱 Elasmobranchii
: ネズミザメ目 Lamniformes
: Anacoracidae
: スクアリコラックス Squalicorax
学名
Squalicorax

スクアリコラックス学名Squalicorax)は、白亜紀に生息していたサメである。スクアリコラクスと表記されることも多い。学名の意味はカラスザメを示す。

化石ヨーロッパ南北アメリカアフリカ中近東インド日本オーストラリアロシアなどから発見されており[1]、ほぼ世界中の海域に分布していたとみられる[2]

形態および生態[編集]

体形において、現在のサメと大きな違いはなく、の形はイタチザメに似ていた。全長は最大約5mで、クレトキシリナよりやや小さかった。

食性は多くのサメと同様に肉食性で、魚類ウミガメなどを食べていたと考えられる。食べる際に抜け落ちたと考えられる歯の化石が、クレトキシリナの石灰化した骨格とともに発見されている。また、歯の化石から小型のモササウルス類の化石が見つかり、の中からはシファクティヌスの骨格が発見されることもある。しかし、これらは彼ら自身が襲って捕食したものではなく、それらの死体を食べていたものであると考えられている。

出典・脚注[編集]

  1. ^ マイケル・J・ベントン 他、「生物の進化大図鑑」、河出書房新社、2010年、p308
  2. ^ 分布域が広い種は、汎存種と呼ばれる。