シナマーレ橋

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シナマーレ橋
ސިނަމާލެ ބްރިޖް
Sinamalé Bridge
中国－马尔代夫友谊大桥
シナマーレ橋の航空写真
通行対象 自動車、オートバイ、歩行者
交差 マーレ島―フルレ島―フルマーレ島
所在地 モルディブの旗 モルディブ
正式名称 シナマーレ橋
維持管理 中国港湾工程（英語版）（CHEC）
特性
形式 曲線橋
全長 1.39km
幅 20.3m
歴史
施工者 中国港湾工程（CHEC）
完成 2018年8月30日
開通 2018年9月7日
開通式 2018年8月30日
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シナマーレ橋（ディベヒ語: ސިނަމާލެ ބްރިޖް‎、英語: Sinamalé Bridge）は、モルディブのマーレ島、フルレ島、フルマーレ島を連結する海上橋で、中央のフルレ島を経由して3島を繋げている[1]。全長1.39kmのこの橋は自動車2車線に加えてオートバイ車線と歩道があり[2]、2018年8月30日に開通した。元来この橋は中国・モルディブ友好橋（英語: China–Maldives Friendship Bridge）あるいは中国・モルディブ友好大橋（簡体字中国語: 中国－马尔代夫友谊大桥 / 中马友谊大桥）と呼ばれていたが、それは中華人民共和国政府から資金提供を受けていたためである[3][4]。シナマーレ橋はモルディブ初の離島架橋である[5]。

マーレ島とフルレ島の2島を結ぶ橋の構想は2007年に初めて提起されて[6]、2008年に当時の大統領マウムーン・アブドル・ガユームが再選を狙う大統領選挙（英語版）で橋の建設を公約に掲げたことから広く議論されるようになった[7][8][9]。対抗するモハメド・ナシード大統領候補と野党モルディブ民主党（MDP）は当初この案を批判していたが、後にマーレ島、フルレ島、フルマーレ島、ヴィリンギリ島、グリファル島を1基の橋で連結するという対抗公約を提示した[7]。

大統領選挙ではナシード候補が勝利し、2011年12月20日、ナシード内閣は「国民に手頃な価格の住宅を提供し、その他の社会的問題を解決するため」首都マレの過密解消計画に基いてマーレ島とフルレ島を繋ぐ橋の建設を進めることを決定した、と政府の公式ウェブサイトで発表した[10]。しかしながら、ナシード大統領が辞任したことにより一旦この計画は頓挫した。架橋計画がアブドゥラ・ヤミーン大統領によって2014年に再開された後[11][12]、2018年に正式に開通した[13]。

シナマーレ橋の建設費は2億1000万米ドルと見積もられており、うち1億2600万米ドルは中華人民共和国政府が無償資金協力（英語版）として支払うことになっている[14]。

中国港湾工程（英語版）（CHEC）が主要な元請業者で、同社はマレーシアのスルタン・アブドゥル・ハリム・ムアザム・シャー橋（マレー語版、英語版）を建造したことで知られている[15]。

出典[編集]

  1. ^ “SinaMalé Bridge/China-Maldives Friendship Bridge Opened to Traffic - YouTube”. www.youtube.com. 2020年7月14日閲覧。
  2. ^ “"China-Maldives Friendship Bridge" project launched” (英語). 2020年9月30日閲覧。
  3. ^ “"A new metropolis links up"”. The Business Report. 2018年9月10日閲覧。
  4. ^ “Sina-Male’ Bridge: No tolls until September 23”. Maldives Times. 2018年9月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年9月10日閲覧。
  5. ^ Macan-Markar, Marwaan (2018年9月20日). “Maldivians head to presidential election in China's shadow”. Nikkei Asian Review. https://asia.nikkei.com/Spotlight/Belt-and-Road/Maldivians-head-to-presidential-election-in-China-s-shadow2. "The most visible is the Chinese-Maldives Friendship Bridge, the first cross-sea link in the country and built with aid from Beijing is part of Chinese President Xi Jinping's ambitious Belt and Road Initiative." 
  6. ^ Abdulla, Ahmed Adham (2007). In-depth Technology Needs Assessment on transport sector. Male', Maldives: Ministry of Environment and Energy. pp. 40 
  7. ^ a b “Bore hole drilling begins for Malé–Hulhulé bridge survey”. Minivan News – Archive. 2019年10月15日閲覧。
  8. ^ Waheed, Abdulla. “A Bridge Too Far?”. Abdullah Waheed's Blog. 2019年10月15日閲覧。
  9. ^ “Imagine a bridge like the Oresund bridge connecting Male' to Hulhumale'”. Dhivehi Observer Maldives News. 2019年10月15日閲覧。
  10. ^ “The President's Office - Cabinet gives go-ahead for Male’-Hulhule Bridge”. The President's Office. 2018年11月17日閲覧。
  11. ^ “President of China concludes State Visit to the Maldives” (2014年9月16日). 2019年10月15日閲覧。
  12. ^ “Maldives, China eye bridge project for Male airport” (2014年12月2日). 2019年10月15日閲覧。
  13. ^ Zalif, Zunana (2018年8月30日). “President Yameen inaugurates Sinamale Bridge”. 2019年10月15日閲覧。
  14. ^ Housing Minister Dr Mohamed Muizzu has on Tuesday revealed that approximately USD 210 million will be spent on the Male’-Hulhule bridge
  15. ^ Witnessed by the President of China and the President of Maldives, CHEC Signed the MOU for Maldives Comprehensive Infrastructure Project CHEC

関連項目[編集]

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