グランドスラム (ロックバンド)

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GRAND SLAM
出身地 日本の旗 日本
ジャンル ハードロック
活動期間 1989年 - 1997年
2023年 -
レーベル アルファレコード
DANGER CRUE
徳間ジャパンコミュニケーションズ
東芝EMI
公式サイト GRAND SLAM (grandslamofficial) - Facebook
メンバー 加藤純也(ボーカル
白田一秀(ギター
吉川裕視(ベース
旧メンバー 豊川義弘(ドラム
北岡シンキ(ドラム)

GRAND SLAM(グランドスラム)は、日本ハードロックバンド

来歴[編集]

1989年12月に結成。初期メンバーだった加藤(リアクション)・白田(ラジャス、プレゼンス)・吉川(44マグナム)・豊川(MAKE-UP)がそれぞれ実績のあるバンドに所属していたために、将来を嘱望されていたが、当時の日本のハードロックの市場の縮小や、諸般の事情により、1996年末に解散を発表し、1997年2月に渋谷公会堂で解散ライブを行った。

2014年11月9日、代々木ザーザズーで白田と吉川により“GRAND SLAM NIGHT”ライヴが行われた。サポートに本間大嗣(Ds)、清水賢治(Kb/ザ・ラヴロック・ヴァイオレント)、ヴォーカリストにSTEVIE(Vo/44MAGNUM)、木村直樹(Vo/ザ・ラヴロック・ヴァイオレント)、スペシャル・ゲストのkyo(Vo/D'ERLANGER)が出演した[1]

2019年発売の「BURRN! JAPAN Vol.15」に白田がインタビューで語ったところによると、解散の理由は金銭的な問題と白田のソロ活動が少なからず影響があったとされる[2]。一方で純也は前述のBURRN! JAPAN Vol.15の白田のインタビューを読んだ上で解散の理由の一つに金銭的な問題より純也の作詞、吉川の作曲数の多さによる印税収入の多さに対して白田の作曲数の少なさによる印税収入の少なさに関してメンバーが心配していた事を明かしていたが、純也が解散後に音楽の世界から足を洗う原因となったのは業界関係者に対する人間不信に陥った事が原因であると自身のSNSアカウントで明かしていた[3]

バンドのリーダーでメインソングライターだった吉川も解散の原因の一つにマネージャーをはじめとした業界関係者との齟齬や裏切り行為が続いた事で人間不信となり、後期に日清パワーステーションでライブを行った際にリズムが身体に全く入ってこないほど精神的な疲労を感じ取った事で解散を決意したという。同時に解散後には純也同様、音楽業界から距離を置くこととなり、2002年、2008年に44MAGNUMが再結成した際にも本格的に音楽活動を再開するのに腹を括ることが出来ず、2012年に知人の紹介でコピーバンドでベースを演奏したことをキッカケに音楽活動を本格的に再開したことを明かしている[4]

2022年には吉川、白田のオリジナルメンバーとボーカルにEARTHSHAKER西田昌史を迎えて再結成をし、2022年8月、2023年3月にそれぞれ新横浜NEW SIDE BEACH!!にて計4公演行ったが、2023年7月29日にギタリストの白田の急逝[5][6][7][8][9][10][11]により今後の活動が未定となっている。

メンバー[編集]

元メンバー[編集]

  • 豊川義弘 - ドラム ex.MAKE-UP、その後T.F.G.に参加。
  • 北岡シンキ(新紀) - ドラム その後SHY BLUEに参加していたが脱退した。

サポートメンバー[編集]

ディスコグラフィ[編集]

シングル[編集]

  1. WITHOUT DREAMS (1991年1月25日発売) マキシシングル
  2. FARAWAY (1991年7月21日発売) ビデオ同梱
  3. LET IT GO (1991年10月21日発売)
  4. CRY AGAIN (1992年2月1日発売)
  5. CAN'T STOP BELIEVIN' (1993年2月1日発売) マキシシングル
  6. SONG FOR YOU (1993年3月1日発売)
  7. 風にのって RIDE THE WIND (1996年4月22日発売)

アルバム[編集]

  1. RHYTHMIC NOISE (1990年11月28日発売)
  2. INFINITY (1991年9月1日発売)
  3. INSIDE OR OUTSIDE (1993年2月21日発売)
  4. GRAND SLAM (1996年5月6日発売)

ミニアルバム[編集]

  1. GRAND SLAM (1990年5月30日発売) 後の同名アルバムとは別物で、GOLDEN BATという名義で発表された。インディーズ作品。
  2. FREE (1992年7月10日発売)
  3. EASY ACTION (1993年9月1日発売)
  4. BIG DEAL (1994年10月1日発売) インディーズ作品

ベストアルバム[編集]

  1. SINCE 19XX - BEST OF GRAND SLAM (1996年5月9日発売) ベストアルバム
  2. TWIN SUPER BEST OF GRAND SLAM (1997年7月24日発売) 2枚組ベストアルバム
  3. VERY BEST OF GRAND SLAM (2000年6月28日発売) ベストアルバム、EMIミュージック・ジャパンより発売された。全曲リマスタリングされている。

ライブアルバム[編集]

  1. THE LAST ROCK SHOW "SONG FOR YOU" (1997年8月27日発売) 解散ライブアルバム2枚組

ビデオ[編集]

  1. RHYTHMIC NOISE (1991年2月25日発売)
  2. FARAWAY (1991年7月21日発売) CDシングル同梱
  3. ZETA VOL.8 -GRAND SLAM SPECIAL-(1991年発売)
  4. INFINITY (1992年2月21日発売)
  5. DANCE! DANCE! DANCE! Live at NHK Hall (1992年5月21日発売)
  6. EXCELLENCE (1992年11月21日発売) レーザーディスクによる作品
  7. INSIDE OR OUTSIDE (1993年9月21日発売)

タイアップ一覧[編集]

起用年 曲名 タイアップ
1991年 LET IT GO オリンピックスポーツ CMソング

脚注[編集]

  1. ^ グランド・スラム、17年9ヵ月ぶりのライヴ!(WeROCK blog, 2014年12月26日). 2015年11月6日閲覧。
  2. ^ BURRN! JAPAN Vol.15(2019年 シンコーミュージック・エンタテイメント) 98 - 99pp
  3. ^ cg_junyarock 加藤純也 2019年9月25日 Instagram
  4. ^ BURRN! JAPAN Vol.10(2018年 シンコーミュージック・エンタテイメント) 138 - 139pp
  5. ^ 訃報:PRESENCEやGRAND SLAMのギタリストとして活躍した白田一秀が急逝”. BURRN! ONLINE (2023年7月30日). 2023年8月10日閲覧。
  6. ^ a b 80'sジャパメタブームから活躍したギタリスト、白田“RUDEE”一秀が死去│音楽ナタリー”. ナターシャ (2023年7月30日). 2023年8月10日閲覧。
  7. ^ a b “ギタリストの白田 “RUDEE” 一秀、急逝”. BARKS. (2023年7月30日). https://www.barks.jp/news/?id=1000237746 2023年8月5日閲覧。 
  8. ^ a b “白田〝RUDEE〟一秀さん死去 60歳 ハードロックシーンで活躍したギタリスト”. 東スポWEB. (2023年7月30日). https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/271364 2023年7月30日閲覧。 
  9. ^ a b 元「PRESENCE」の白田〝RUDEE〟一秀さん急逝、60歳 臼井OZMA孝文「憎めないかわいい後輩だった」”. zakzak by 夕刊フジ (2023年8月1日). 2023年8月11日閲覧。
  10. ^ a b ギタリスト・白田“RUDEE”一秀さん死去 60歳 遺族が発表「次の世界でも疑う事なくギターを持つ」”. スポニチ (2023年8月10日). 2023年8月11日閲覧。
  11. ^ 【訃報】ギタリストの白田一秀さんが急逝…│テレ朝news”. テレビ朝日 (2023年8月10日). 2023年8月11日閲覧。
  12. ^ @presence_new (2023年8月9日). "-ご報告-". X(旧Twitter)より2023年8月9日閲覧
  13. ^ @Zi5kId (2023年8月9日). "ご報告". X(旧Twitter)より2023年8月9日閲覧
  14. ^ WeRock Vol.099 p25. 2024年2月22日閲覧。
  15. ^ @presence_new (2023年7月30日). "2023年7月29日 日本のスーパーギタリスト白田"RUDEE"一秀が永眠しました。". X(旧Twitter)より2023年7月30日閲覧

関連項目[編集]

外部リンク[編集]