カルソネス・ロトス

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粉糖を振ったカルソネス・ロトス

カルソネス・ロトススペイン語: calzones rotos)は、チリの伝統的な郷土菓子[1]

由来[編集]

「カルソネス・ロトス」を日本語に直訳すると「破れた女性の下着」の意味になる[1]

スペイン植民地時代、サンティアゴのアルマス広場で女の子がお菓子を手売りしていた。ある吹雪の日、その女の子のスカートが突風にあおられてめくれ上がり、破れた下着が見えてしまったことから、その女の子が売っていたお菓子は「破れた女性の下着」≒「カルソネス・ロトス(Calzones Rotos)」と呼ばれるようになった[2]

作り方の例[編集]

薄力粉ベーキングパウダーグラニュー糖全卵レモンの皮、牛乳を合わせて作った生地を麺棒で約1.5㎜の厚さに延ばし、長さ10、幅3㎝ほどの長方形に切り分けて、中央に少し切り込みを入れる[2]。中央の切り込みに片側を通して成形したものを油で揚げ、粉糖を振る[2]

牛乳とベーキングパウダーの比率が高く、生地には水分を多く含んで膨らむため、冷めても固くなりにくいのが特徴である[2]。また、レモンの皮には油臭さを打ち消す効果がある[2]

出典[編集]

  1. ^ a b 鈴木あや (2016年12月13日). “南米・チリで突撃取材!サンティアゴのお母さんに習う「ドキッ」とする郷土菓子!?”. ハフポスト. "旅するパティシエ"世界一周!郷土菓子レッスンの旅. 2023年6月22日閲覧。
  2. ^ a b c d e 鈴木あや (2016年12月16日). “その名も"破れた女性の下着"!? チリの郷土菓子「カルソネス・ロトス」を作ってみた♪”. ハフポスト. "旅するパティシエ"世界一周!郷土菓子レッスンの旅. 2023年6月22日閲覧。

外部リンク[編集]