イイデリンドウ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
イイデリンドウ
福島県飯豊山 2010年8月
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: リンドウ目 Gentianales
: リンドウ科 Gentianaceae
: リンドウ属 Gentiana
: ミヤマリンドウ G. nipponica
変種 : イイデリンドウ
G. nipponica var. robusta
学名
Gentiana nipponica Maxim. var. robusta H.Hara
シノニム

Gentiana jamesii Hemsl. var. robusta (H.Hara) Ohwi

和名
イイデリンドウ(飯豊竜胆)

イイデリンドウ(飯豊竜胆、学名:Gentiana nipponica var. robusta)は、リンドウ科リンドウ属多年草ミヤマリンドウを基本種とする変種で、飯豊山地に特産する高山植物

特徴[編集]

基本種のミヤマリンドウは、花冠の副片が花冠裂片とともに平開するのに対し、本種は花冠副片が開花時に直立し、花喉を被う。裂片は反り返らない。

の基部が長く這い、茎先が立ち上がり、高さは5-12cmになる。は茎に対生し、葉の形は小型の卵状長楕円形で、長さは5-10mmになり、やや厚め。花期は7-8月で、茎の上部に長さ20-27mmになる青紫色の基本種より大型のを1-4個ほどつける。

分布と生育環境[編集]

福島県、新潟県および山形県にまたがる飯豊山地に特産し、やや乾いた岩礫地の小低木の群落中に生育する。

飯豊山地においても、基本種のミヤマリンドウは沢筋などの湿り気のある場所に生育する。本種は飯豊山地の南部では飯豊山神社から飯豊本山を経て御西岳までの稜線に、北部では烏帽子岳から北股岳、門内岳、地神北峰にかけた稜線の新潟県側斜面の乾いた場所にみられる。

Status[編集]

絶滅危惧II類 (VU)環境省レッドリスト

2007年8月レッドリスト

ギャラリー[編集]

参考文献[編集]