つのがい

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つのがい
生誕 日本の旗 日本 静岡県浜松市
職業 漫画家
イラストレーター
公式サイト つのがい.net
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つのがいは、日本漫画家イラストレーター。フリーとしての活動の他、手塚プロダクションの公式イラストレーターの一人としても作画を担当する。平成生まれ[1]静岡県浜松市出身。

作風・来歴[編集]

  • 手塚治虫をルーツに持った昭和の漫画風の絵柄でグアム、海、夏、旅をテーマにした作品を描く。
  • 特別に絵の勉強をしたことはなかった[2]が、2015年6月頃、文房具屋でつけペンが目に留まったことで「絵が描ければ職場の忘年会で一発芸になるかも」と趣味として絵の練習を始めた。「(忘年会で披露するのであれば)広い世代に支持されている漫画家であり、(模写したキャラも)分かりやすいだろう」と手塚治虫のブラック・ジャックを参考にした。絵の練習の中で作品を自身のSNSに掲載するようになると、瞬く間に注目され多く拡散された。(徐々に現代の世相や流行を取り入れたシュールなギャグやストーリーをつけるようになったが、これはあまりにもペンタッチが似ていたため「トレースではないか」と訝しむ声が寄せられたためである[3]。)
  • 2015年11月、手塚るみ子から「一度会って話がしたい」とダイレクトメッセージが届き対面を果たす。その後も親交を深め[4]、2016年8月手塚プロダクション公式の作画ブレーンとなり、それ以降公式イラストレーターの一人として作画を担当している。手塚プロダクションのイラストレーターはつのがいを含め複数人おり全てを担当している訳ではないため、作画に携わる時は、作画担当として名前が公表される時とされない時がある。
  • SNSで投稿していたパロディ漫画は、手塚プロダクション公認のもと連載・書籍化されている。
  • 展示会も頻繁に開いており、個展では主にグアムを題材にしたものを開催。グループ展では永井博などと共にシティポップや海をテーマにした作品を寄稿した。
  • 漫画含め作中何度もグアムを登場させるなど、かなりのグアム好きである。2023年1月から3月まで、グアム島にて個展を開催。それに伴い旅行会社から「つのがいグアム個展ツアー」を催行した。2023年夏にはグアム政府観光局の「GOGO!GUAMキャンペーン」のキャラクター「ココちゃん」のキャラクターデザインを担当。同年秋ツーリズムEXPOジャパンのグアム政府観光局ブース内にて個展を開催。同イベントにてスタッフのTシャツデザインも担当している。
  • 音楽好きであることも公言しており、フリーのクライアントワークとしてももいろクローバーZの10周年を記念したイベントのコンプリートBOX「夏S 2018 ももクロトリビュート~みんなで10周年をお祝いしちゃうぞ! ~ Complete Box」のジャケットや、MONO NO AWAREのアルバム「かけがえのないもの」のジャケット、GLAYRADIO CRAZYとのコラボグッズ、04 Limited Sazabysのイベントグッズなども手掛けている。
  • 「つのがい」は本名の苗字から。

単行本・連載[編集]

  • #こんなブラック・ジャックはイヤだ(2017年1月26日、小学館クリエイティブ
    • #こんなブラック・ジャックはイヤだ(2)(2018年4月25日、小学館クリエイティブ)
    • #こんなブラック・ジャックはイヤだ(3)(2019年5月15日、小学館クリエイティブ)
    • #こんなブラック・ジャックはイヤだ(4)(2019年10月29日、小学館クリエイティブ)
    • #こんなブラック・ジャックはイヤだ(5)(2020年8月27日、小学館クリエイティブ)
  • つのがいイラスト集 Daily Works(2019年5月15日、小学館クリエイティブ)
  • 芥川賞ぜんぶ読む(菊池良 - 宝島社 (2019/5/25))
  • 実践できるメンズメイクなど5つのステップ( - Zing)
  • 虫さんぽ・虫さんぽ+(黒沢哲哉 - 手塚治虫オフィシャルサイト))
  • ぱいどん(人物作画担当、モーニング2020年13、20号)[5]

イラスト[編集]

  • 2021年1月 「ふなっしーLAND in 池袋」グッズ「漫画ふなっしー名言集」シリーズ作画
  • 2020年10月 手塚治虫記念館「CAPCOM VS. 手塚治虫 CHARACTERS」のカット作画
  • 2020年10月 「夏の魔物 SPECIAL MAMONOISM」描き下ろしイラスト作画
  • 2020年7月 家の光協会様「第20回読書エッセイ」ポスター作画
  • 2020年4月 04 Limited Sazabys「YON FES 2020」グッズ作画
  • 2020年4月 MONO NO AWAREエッセイ集「YOLO」イラスト作画
  • 2019年12月 「FM802 30PARTY FM802 ROCK FESTIVAL RADIO CRAZY 2019」GLAYグッズ作画
  • 2019年9月 火の鳥コンピアルバム「NEW GENE.」PR漫画作画
  • 2019年9月 MONO NO AWAREアルバム「かけがえのないもの」アートワーク作画
  • 2019年8月 「お願い!ランキング」「真夏の声優まつり」メインビジュアル・グッズ作画
  • 2019年7月 「テヅコミ Vol.10」カバー絵作画
  • 2019年5月 「芥川賞ぜんぶ読む」カバーイラスト題字・挿絵漫画
  • 2019年3月 夏S 2018 ももクロトリビュート〜みんなで10周年をお祝いしちゃうぞ!〜 Complete Box 作画
  • 2019年1月 月刊「HOUSING」2019年3月号 ・漫画「住宅メーカー あの名作が生まれた日」
  • 2018年4月 おそ松さんと手塚プロダクションのコラボシリーズ「手塚おさ松さん」作画
  • 2017年8月 TV Bros. ショバリーダーワン「夜のとばりのショバリーダー・ワン」漫画作画
  • 2017年7月 手塚治虫記念館「初音ミク×手塚治虫展-冨田勲が繋いだ世界-」のカット作画
  • 2017年6月 プリンセス編集部「「KING OF PRISM by PrettyRhythm」アンソロジー ストリートのカリスマ(プリンセス・コミックスDX)」漫画掲載
  • 2017年4月 プリンセス編集部「刀剣乱舞―ONLINE-」アンソロジーーただいま帰還! - (プリンセス・コミックスDX)漫画掲載
  • 2022年9月 藤白圭「怖い物件」単行本カバー・挿絵
  • 2022年11月 さかいゆうorigami PRODUCTIONS、アルバム「CITY POP LOVERS」ジャケットアート
  • 2023年2月 「吸血鬼すぐ死ぬ」公式アンソロジー 新横浜で会いましょう 第2巻にイラスト寄稿

脚注[編集]

  1. ^ 平成人<5> SNS上で作品を発表する漫画家 つのがいさん、平成生まれを対象とした地元インタビュー
  2. ^ 手塚治虫×初音ミクを実現させたパロディー漫画家「つのがい」! 話を聞くと時空を超えて誕生した「新生・・手塚治虫」だった!”. アニメイトタイムズ (2017年9月6日). 2018年5月9日閲覧。
  3. ^ 東京新聞 2017年5月26日付「パロディー人気 手塚プロ公式作家に」
  4. ^ 2017年10月6日にるみ子が桐木憲一と結婚披露パーティーを行った際にはウェルカムボード制作を担い、火の鳥を描いている。
  5. ^ “AIにマンガは作れるのか?「TEZUKA2020」から生まれた読み切り「ぱいどん」”. コミックナタリー (ナターシャ). (2020-02.-27). https://natalie.mu/comic/news/368891 2020年6月18日閲覧。 

外部リンク[編集]