ちくわサラダ

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ちくわサラダ
熊本市の居酒屋で提供されているちくわサラダ
発祥地 日本の旗 日本
地域 熊本県
考案者 おべんとうのヒライ[1]
誕生時期 1971年ごろ[2]
主な材料
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ちくわサラダは、熊本県B級グルメ[3]。熊本県民のソウルフードとも呼ばれる[2][4][5]ちくわポテトサラダを詰め、天ぷらにした料理である[2][3]

熊本の惣菜屋には必ず置いてある[3]ほか、居酒屋定食屋でも提供される[6]

概要[編集]

1971年ごろ[2]おべんとうのヒライで開発された料理である[1][5][7]。ポテトサラダはヒライの人気商品であったが、売上が多いぶん、大量生産することで廃棄品も多かった[7]。現場の女性が廃棄品を再利用して作ったのがはじまりとされる[7]。熊本の名産でもあるからし蓮根に着想を得たとも言われている[7]

2009年7月に『秘密のケンミンSHOW』で採り上げられたことから人気が広まり、以降のヒライでの売り上げは10倍に急増した[7]。ヒライでは、2018年時点では年間200万本[2]、2022年時点では年間250万本を売り上げている[5]

ヒライでは専用のちくわを用い、キユーピーと共同開発したちくわサラダ専用マヨネーズを使用している[7]

また、ヒライではポテトサラダ以外にも肉じゃが大葉チーズたまごマヨネーズ、カニカマアスパラなどをちくわに詰めた商品を製造販売している[4]

熊本県八代市日奈久温泉でも、ちくわサラダは食べ歩きの定番料理となっている[8]

サガン鳥栖のホームスタジアムである鳥栖スタジアムでも人気メニューとして発売されており、多いときには200本を完売する(2014年時点)[9]

公式キャラクター[編集]

2019年頃に公式キャラクターちくわサラ太くんが登場している[4]

キャラクター頭部のポテトサラダが漫画『特攻の拓』の登場キャラクター武丸を彷彿とさせる特徴的なリーゼントの前髪になっている熱血硬派スタイルである[4]

選定コンテストの審査員は小山薫堂が務めた[7]

関連商品[編集]

出典[編集]

  1. ^ a b 小山薫堂「一食入魂」『Dancyu』2020年10月号、プレジデント社、2020年、150頁。 
  2. ^ a b c d e “年間売上200万本 県民の心つかむ ちくわサラダ”. 毎日新聞. (2018年10月22日). https://mainichi.jp/articles/20181022/k00/00e/040/147000c 2022年7月16日閲覧。 
  3. ^ a b c 藤吉和男 (2018年4月30日). “熊本県民の定番メニュー「ちくわサラダ」を知っていますか?【筋肉料理人】”. Hot Pepper. 2022年7月15日閲覧。
  4. ^ a b c d 村瀬秀信「絶頂チェーン店」『散歩の達人』2021年6月号、交通新聞社、2021年、123頁。 
  5. ^ a b c 高橋ホイコ (2022年5月18日). “熊本県民のソウルフード「ちくわサラダ」がネット購入可能に 発祥の店「ヒライ」が全国発送開始 ちくわにポテサラ詰めて天ぷらにしたヤツー!”. ねとらぼ. 2022年7月16日閲覧。
  6. ^ a b Sayaka Miyata (2023年5月26日). “【熊本県おすすめ土産】ご当地グルメ「ちくわサラダ」味のポテトチップスを実食!どんな味?”. TABIZINE. 2024年5月3日閲覧。
  7. ^ a b c d e f g 辰井裕紀「廃物利用の逆転劇「ちくわサラダ」」『強くてうまい! ローカル飲食チェーン』PHP研究所、2021年。 
  8. ^ あなたのレシピが温泉観光地の新名物に!? 熊本県日奈久ちくわ新商品開発選手権「ちく-1(ちくワン)グランプリ」開催中! ━ 応募締切 2022年2月11日(金)まで ━』(プレスリリース)熊本県、2022年2月7日https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000083.000058711.html2022年7月16日閲覧 
  9. ^ スタジアムグルメ ヒライの「ちくわサラダ」”. オーレ!サガン鳥栖. 佐賀新聞 (2014年10月4日). 2024年5月3日閲覧。
  10. ^ カルビーがお弁当のヒライの「ちくわサラダ味」を密かに発売!”. 肥後ジャーナル (2018年2月3日). 2024年5月3日閲覧。
  11. ^ サラダにパン・ビタミンも ちくわの穴の深遠な世界”. NIKKEI STYLE. 日本経済新聞 (2018年10月10日). 2024年5月3日閲覧。

外部リンク[編集]