X Input Method
X Input Method (XIM) はX Window Systemにおけるテキスト入力のためのインプットメソッド (IM) である。
概要[編集]
XIMはマルチバイト文字を入力する際に使われ、Xlibがその関数インタフェースを提供する。テキスト入力を扱うXIMに対して、テキスト出力を扱うAPIはXOMである。X Window Systemの代表的なライブラリであるGTKやQtではimmoduleが実装されている[1]ので、これらのライブラリを用いればアプリケーション開発者が直接XIMを扱わなくても、作成したアプリケーションで日本語入力が行える。
入力スタイル[編集]
インプットメソッドの要求する可能性のある領域にはstatusやpreeditなどがある。これらの領域の設定によって入力スタイルが変わる。入力スタイルにはon-the-spot、over-the-spot、off-the-spotやrootがある[2]。GTK2[3]やQt[4]などのライブラリでは初期設定でon-the-spotになっており、on-the-spotスタイルが一般的に用いられる。しかし、on-the-spotスタイルではコールバック関数を定義する必要がある[5]ので、GUIライブラリにおける実装は他のスタイルに比べて複雑になる。
脚注[編集]
- ^ 「日本語入力システムの構造の概要」『UNIX USER』、ソフトバンクパブリッシング、2004年5月。
- ^ 日本語入力システムの概要とセットアップ
- ^ 「XIMのプリエディット描画スタイル」『UNIX USER』、ソフトバンクパブリッシング、2004年5月。
- ^ Choosing the input style[リンク切れ]
- ^ Internationalized Text Input,"Xlib Programming Manual" (O'Reilly & Associates, Inc.)
関連項目[編集]
- Smart Common Input Method (SCIM)
- uim