WATER BOYS

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WATER BOYS
ジャンル 学園ドラマ
原作 矢口史靖
企画 金井卓也
関口大輔
脚本 橋本裕志
中谷まゆみ
出演者 山田孝之
森山未來
瑛太
石垣佑磨
田中圭
オープニング 佐藤直紀「シンクロBOM-BA-YE」
エンディング 福山雅治
製作
プロデューサー 船津浩一
柳川由起子
制作 フジテレビ
共同テレビ
放送
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間2003年7月1日 - 9月9日
放送時間火曜21:00 - 21:54
放送枠火曜9時枠の連続ドラマ
放送分54分
回数11
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WATER BOYS』(ウォーターボーイズ)は、映画『ウォーターボーイズ』を元に制作されたテレビドラマ2003年7月1日から9月9日まで毎週火曜日21:00 - 21:54にフジテレビ系で放送された。全11回。初回は10分、最終回は15分拡大。平均視聴率16.0%。

概要[編集]

舞台は、映画版から2年後の同じ唯野高校水泳部。映画版出演の眞鍋かをりが引き続き水泳部シンクロ同好会の顧問・佐久間恵として、玉木宏が水泳部のOB・佐藤勝正として出演している。また磯村・オカマバーのママ・杉田教諭・尾崎校長なども映画版に引き続き出演している。初回及び最終回には、主題歌「」を歌う福山雅治ラジオパーソナリティ役で声の出演を行った。

2003年12月には、メイキングと未公開シーンを合わせた特別番組が放送された。

音楽を担当する佐藤直紀は、前クールに同枠で放送された『』からの続投である。

翌年2004年7月から『WATER BOYS2』が放送された。しかし舞台や出演者は異なり、直接的にはストーリーの関連性はない(映画版の登場人物で金子貴俊が演じた早乙女聖が登場するので、本作から完全に独立した世界観で描かれているわけでもない)。ただし、劇中曲を佐藤直紀、主題歌を福山雅治が担当するなどの共通点もある。

ストーリー[編集]

シンクロに憧れ唯野高校水泳部に入部した進藤勘九郎山田孝之)が高校最後の学園祭のシンクロ公演でリーダーに選ばれた。そこに、同じくシンクロに憧れている立松憲男森山未來)が転校してくるも、シンクロ公演が突如中止されることに。さまざまな壁を乗り越えて夢のシンクロ公演実現へと向かってゆく。

登場人物・キャスト[編集]

ウォーターボーイズ[編集]

進藤勘九郎(しんどう かんくろう)(演:山田孝之)※2代目主人公
シンクロ同好会のリーダー。5人の中で一番内気ではあるが、なかなかのアイデアマンでもある。ただし学校での成績は著しく悪く、模試の結果では「どの大学にも入れない」と記載されていた。5人の中では唯一の水泳部出身者。2年前(映画版の頃)のシンクロを安田と一緒に見てからシンクロに憧れを抱いたが、前年の文化祭のシンクロでは本番直前に緊張のあまり腹を下し、参加できなくなってしまった。元々引っ込み思案な性格で、当初は消極的な言動が多く頼りなかったが、シンクロに掛ける情熱や仲間に対する思いやりは人一倍強く、様々な出来事を乗り越えるうちに人望を集めていく。響子に憧れていたものの、次第に何かと世話を焼いてくる幼馴染の麻子が気になる存在に。
立松憲男(たてまつ のりお)(演:森山未來
転校生。シンクロ同好会の中では、一番のムードメーカーで盛り上げ役。唯野高校のシンクロに憧れ、シンクロをやるために転校してきたという情熱を持つ。フットワークが軽く行動力に優れており、思ったことをすぐ実行に移すため、当初は強引なやり方で進藤を振り回すこともあった。進路を強制する父親と折り合いが悪く、家出同然の状態で親戚の家に居候している。根は優しく母親想いで、父親にも自分の生き方を認めて欲しいと思っている。母親が病気で入院した際、自責の念から一時シンクロ同好会を抜けるが、後に復帰。普段はおちゃらけており、試験中にも堂々と居眠りをするが学年トップの好成績の持ち主。
田中昌俊(たなか まさとし)(演:瑛太
生徒会長。シンクロ同好会の中では頭脳派である。校内での試験結果ではこれまで毎回1位だったが、立松の転入後は2位に転落する。最初はシンクロ同好会を遊びと言って見下していたが、自身のミスから進藤らに盗難の濡れ衣を着せてしまい、その償いとして同好会に参加することに。理路整然と意見を述べることができ、ブレーン的な役割を担う必要不可欠な存在。しかし、シンクロに集中したことで模試の結果が急落。そのショックからシンクロと学業の狭間で揺れ動くが、仲間と最高の時間を過ごしたいという思いから両立させていく事を決意。ちなみに自宅は医院である。
スペシャルドラマ『WATER BOYS 2005夏』の主人公。
高原剛(たかはら ごう)(演:石垣佑磨
シンクロ同好会の中で唯一、水に顔を付けることも苦手というスイマーにとって致命的なカナヅチであった。暴力事件がきっかけで留年した為、彼だけが1つ年上で、他のメンバーからは「高原さん」と呼ばれることが多い。格闘技が得意で腕力も強く、常に体を鍛える肉体派だが、自宅がピアノ教室のためにピアノも弾ける。シンクロメンバーでは一番硬派だが、虫が苦手で天然な面もある。後に懸命な練習や仲間の協力を得て泳げるようになった。物語序盤では殆どしゃべらなかったが、回を追うごとに口数が増えるようになる。人付き合いが苦手だが、内心では人の輪に入りたいと思っている。
安田孝(やすだ たかし)(演:田中圭
おっとりした性格で事なかれ主義であり、シンクロ同好会に参加しようと思っていたが、父や周囲の反対で一度は大学進学の為にシンクロを断念。その甲斐あってか成績が大きく向上し。また、シンクロ部に対しても署名運動に協力する等で父にも情熱を認められ、最後のメンバーとして加入した。


その他のウォーターボーイズ

  • 石塚太(いしづか ふとし)(演:石井智也
常時お菓子を所持しているぽっちゃり系で、「子豚」と呼ばれる。太っている事を気にしてはいるが、ダイエットをする気はないらしい。溺れた高原を助けた際に見事な泳ぎを見せたことで同好会に誘われるが、当初は卑屈な言動が多く勧誘を拒否していた。進藤たちの熱意に触れ、自身を変えるためメンバーに参加した。基本的に気弱だが、ノリやすい性格でお調子者な一面も。桜木女子の生徒を盗撮するなどシンクロ同好会で一番のスケベである。入学以来追試や補習を繰り返し、教頭に留年をほのめかされるなど成績は勘九郎以下。体型に似合わず動きは俊敏で泳ぎの他にダンスも得意である。あつみに惚れていたが、彼氏がいる事を告げられ失恋する。

桜木女子高校[編集]

  • 大西麻子:宮地真緒 - ヒロイン。勘九郎の幼馴染で、陰に日向にシンクロ同好会の活動を応援する。学園祭実行委員を務める。勘九郎とは互いに好意を抱いているが、素直になれずにいる。絵を描くのが得意で美大進学を目指している。
  • 花村響子:香椎由宇 - 麻子の友人で勘九郎や田中の憧れの人。学園祭実行委員を務める。多くの男子からもてているが、その好意に気付かない鈍いところも。料理の腕前は酷い。勘九郎とは当初相思相愛だったが、後に田中と交際することになる。
  • 早川あつみ:相武紗季 - 女子シンクロ選手で勘九郎たちにシンクロを厳しく指導する。その一方で、ジュニアオリンピック選考会で落選となり、シンクロを辞めようとするが、石塚の説得により思い直し、翌日謝罪した。
  • 絵梨:竹村愛美 、奈美:桜川博子 - 学園祭実行委員のメンバー。グループデートをきっかけに石塚と仲良くなり、最終話では二人で石塚に黄色い声援を飛ばしていた。

家族[編集]

  • 進藤勘一:浅野和之 - 勘九郎の父。唯野市役所観光課に勤めている。勘九郎の良き理解者であり、終始勘九郎を優しく見守る。
  • 進藤美和子:高橋ひとみ - 勘九郎の母。唯野市教育委員会の課長を務め、当初から勘九郎には厳しく接しており、シンクロ活動にも反対していたが後に応援する立場に回った。
  • 進藤仁美:碇由貴子 - 勘九郎の妹。生意気でませた小学生。憲男に好意を抱いている。
  • 立松憲介:平泉成 - 憲男の父。立松建設の社長で県議会議員でもある。憲男を後継者にしようと考えており、それに従わない憲男と衝突する。
  • 立松尚子:山本道子 - 憲男の母。憲男のやりたいようにさせてやりたいと思っている。
  • 石塚の父:鈴木弘明(第4話)→大塚ノボル(第9話)
  • 石塚の母:粕谷直子
  • 田中の母:平辻朝子(声のみ)

教師[編集]

  • 尾崎:谷啓 - 唯野高校校長。穏やかな性格で、陰ながらシンクロ同好会を応援している。
  • 山岡:布施明 - 唯野高校教頭。シンクロ公演には断固反対だったが、生徒や市民の熱意により、最終的には公演を挙行する事となる。
  • 杉田:杉本哲太 - 水泳部顧問。体育教師。佐久間の産休後はシンクロ同好会の顧問も務め、さりげなく進藤たちの味方をする。
  • 佐久間恵:眞鍋かをり - 水泳部顧問。国語教師。シンクロ推進派で同好会の顧問を買って出るが、映画に続いてまたも産休に。
  • 小野川静香:菊池麻衣子 - 進路指導・生徒会担当。数学教師。ややヒステリックで、シンクロ同好会に厳しい態度で接するが、後に応援するように。

喫茶ともしび[編集]

  • ママ:柄本明 - 「ともしび」のママ。立松憲介(憲男の父)とは高校の同級生で、実はママの初恋の相手(最終話より)
  • チィママ:徳井優 - 「ともしび」のチィママ。石塚のようなぽっちゃり系が好み。
  • 磯村清正:八嶋智人 - 「ともしび」の店員。借金のカタにタダ働きさせられている。
  • 磯村(兄):竹中直人 - 清正の兄。借金を清正に押し付けて逃げる。

その他[編集]

スタッフ[編集]

シンクロで使用された曲[編集]

ただし、DVD版ではMisirlou・シェリーに口づけ・ジンギスカンの3曲が差し替えられている。

主なロケ地[編集]

サブタイトル[編集]

放送回 放送日 サブタイトル 脚本 演出 視聴率
第1話 2003年7月1日 男のシンクロ ! ? 橋本裕志 佐藤祐市 17.9%
第2話 2003年7月8日 シンクロ危うし ! ? 13.6%
第3話 2003年7月15日 祝結成!シンクロ同好会 村上正典 16.4%
第4話 2003年7月22日 シンクロ公演決行 佐藤祐市 16.4%
第5話 2003年7月29日 シンクロ夏合宿! 中谷まゆみ 髙橋伸之 17.1%
第6話 2003年8月5日 涙のインターハイ 橋本裕志 村上正典 14.5%
第7話 2003年8月12日 シンクロへの想い 中谷まゆみ 佐藤祐市 14.4%
第8話 2003年8月19日 夏だ!海だ!サメ男だ! 橋本裕志 髙橋伸之 14.6%
第9話 2003年8月26日 解散なんかしない 中谷まゆみ 村上正典 16.7%
第10話 2003年9月2日 32人が起こす奇跡 橋本裕志 15.5%
最終話 2003年9月9日 男のシンクロ公演 最高の涙! 佐藤祐市 19.2%
平均視聴率・16.0%ビデオリサーチ調べ・関東地区)

エピソード[編集]

  • このドラマには、NTTドコモがスポンサーだったにもかかわらず、携帯電話が一切登場しない。当時、森山未來がJ-PHONEの携帯電話のCMに出演していた。
  • 石塚太役の石井智也は、「お菓子が大好きでぽっちゃり」した高校生役を演じるため、役作りのために太った。
  • ウォーターボーイズメンバーの一人を演じた平泉陽太は、立松憲男の父親役の平泉成の息子。しかしドラマ上での共演はなかった。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

フジテレビ 火曜21時台(連続ドラマ枠
前番組 番組名 次番組

(2003年4月15日 - 6月24日)
WATER BOYS
(2003年7月1日 - 9月9日)
あなたの隣に誰かいる
(2003年10月7日 - 12月9日)