Transpo '72

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Transpo '72
U.S. International Transportation Exposition
イベントの種類 見本市
開催時期 1972年5月27日 - 6月4日(9日間)
会場 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 ワシントンD.C.ダレス国際空港
主催 アメリカ合衆国運輸省
来場者数 125万人
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Transpo '72(U.S. International Transportation Exposition)は、1972年5月27日から6月4日までワシントンD.C.ダレス国際空港で開催された交通関係の見本市

概要[編集]

開催期間はわずか9日間だったが、自動案内軌条式旅客輸送システムターボトレイン等の高速鉄道が展示された[1]。当時の新鋭機種だったDC-10等のワイドボディ機が展示された。開催の経緯はヨーロッパにはファーンボロー航空ショーパリ航空ショー等の自国の航空機を売り込む目的の国際的な航空ショーがあったものの、アメリカ国内には相当する航空ショーがなかったので開催することにした。当初は航空ショーとして航空機を各国の関係者に売り込む目論見だったが、航空機産業ベトナム戦争の終結とアポロ計画の終了に伴い、売り上げが下降線を辿っていた。そこで航空機だけでなく当時開発が進みつつあったTTI ホバー等の空気浮上式鉄道ROMAG磁気浮上鉄道を含む新交通システムも展示して売り込みを企図した[2][3][4]。来場者数は当初の見込みの100万人を上回る125万人が来場した。入場料は大人は3$で子供は1$だった[2]

影響[編集]

開催期間はわずか9日間と短期間ではあったが、当時開発途上だった自動案内軌条式旅客輸送システムが実演され、その後、各地に設置される契機となった。

脚注[編集]

  1. ^ MacKinnon, D. "Personal rapid transit systems at TRANSPO 72." Personal Rapid Transit II (1974).
  2. ^ a b Popular Mechanics: 88-89. (1972年4月). 
  3. ^ Ross, James A. "ROMAG® Transportation system." Proceedings of the IEEE 61.5 (1973): 617-620.
  4. ^ Gilliland, Richard G. "Mag-transit-Development at Boeing." Vehicular Technology Conference, 1979. 29th IEEE. Vol. 29. IEEE, 1979.

関連項目[編集]