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バン・ダルガン国立公園は、ヌアクショットヌアディブの間に位置する、モーリタニア西岸の国立公園である。ティミリス岬を中心とする12000km²の国立公園で、面積のおよそ半分は海域である。沖合いには暖流寒流がぶつかる潮目があるため、魚が多く集まり、それを目当てとする鳥類や海棲哺乳類も多く集まる。とりわけ、公園内のティドラ島、ニルミ島、ナイル島、キジ島、アルガン島などを含む砂州は、渡り鳥の楽園と化している。こうした鳥類と海洋生物の多彩さが評価され、ユネスコ世界遺産リストに登録されている。モーリタニア北西部ダフレト・ヌアディブ州の沿岸部の陸地及び海域が対象だが、国立公園内はかなり平坦な地形であり、最高点は標高15m である。海洋も遠浅の海が広がり、国立公園内では最深部でも5m の深さしかない。・・・