JR貨物Z54A形コンテナ

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JR貨物Z54A形コンテナ
Z54A-3 落成より一年以内の真新しい姿。 東京貨物ターミナルにて、2004年1月1日撮影。
Z54A-3 落成より一年以内の真新しい姿。
東京貨物ターミナルにて、2004年1月1日撮影。
基本情報
製造メーカー 総合車両製作所和歌山事業所
製造初年 2003年
製造数 10個
常備駅 東京貨物ターミナル
主要諸元
外面色 青22号
全長(内寸法) 9,410mm (? mm)
全高(内寸法) 2,641mm (? mm)
荷重t
内容積 53.9 m3
自重 3.5 t
扉位置 片側妻面観音開き
備考 30 ft以上のコンテナ形式表示に付随する、30000番台適用外
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JR貨物Z54A形コンテナ(JRかもつZ54Aがたコンテナ)は、日本貨物鉄道(JR貨物)が保有する、31ft有蓋コンテナである。籍は職用(事業用)となっている。形式の数字部位 「 54 」は、コンテナの容積を元に決定される。このコンテナ容積54 m3の算出は、厳密には端数を四捨五入計算のために、内容積53.5 m3 - 54.4 m3の間に属するコンテナが対象となる[1]M250系電車(スーパーレールカーゴ)に、本来は乗せるU54A形30000番台の代わりに乗せて、走行試験を行うために2003年に製作された[2]。ただし、庫内に通常は試験用の機器類は常備されてはいないが、場合によっては試験輸送時に庫内へ積載している(砂袋やコンクリートの塊など)の監視と測定用に、カメラや各種センサー付き機器類および、電源用のバッテリーなどを臨時的に設置する場合もある。

構造[編集]

全高2,641mm、全長9,410mm、総重量11.5t、自重3.5t、内容積53.9m3、妻面に簡易の通風口の仕様となっており、これは私有コンテナのUV54A形30000番台と同じ大きさ・重量である。これらの仕様により、全高および、全長が規格外規模のために旧式仕様車で、もともと車高が高かったコキ50000系列の貨車が全廃になるまでは、旧式貨車へ積載することは一切できなかった。また、規格外仕様のために規制値を超えた部位を表す四個の三角マークを、ひし形状に組み合わせた通称、『ハローマーク』と呼ばれている表記はあるものの、30 ft級コンテナの本体番号に共通して付与される30000番台( 画像の事例では、Z54A-30003 )の付与はなく、小型コンテナと同様に0番台での表示が特徴的となっている。

外観は、青紫色一色地に『SUPER RAIL CARGO』と『JRF』のロゴが入っている。一部の個体がジェイアール貨物・南関東ロジスティクス所有になりU54A形に編入された(U54A-30136/30137)

番台毎の概要[編集]

他形式とは異なり、特異な付与がなされている。

0番台[編集]

1 - 9

脚注[編集]

注釈[編集]

出典[編集]

  1. ^ 貨車技術発達史編纂委員会(編著)/日本の貨車 技術発達史 明治5(1872)年〜平成16(2004)年/2008-03発行 /(社団法人)日本鉄道車輌工業会/記載 p449
  2. ^ 貨車技術発達史編纂委員会(編著)/日本の貨車 技術発達史 明治5(1872)年〜平成16(2004)年/2008-03発行 /(社団法人)日本鉄道車輌工業会/記載 p426

参考文献[編集]

  • 貨車技術発達史編纂委員会(編著)『日本の貨車 技術発達史 明治5(1872)年〜平成16(2004)年』社団法人日本鉄道車輌工業会、2008年3月。全国書誌番号:21465967 

関連項目[編集]

外部サイト[編集]

個人画像サイト『コンテナの絵本』内、31ft試験測定用コンテナ項目を参照。[1]