Infrastructure as a Service

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Infrastructure as a Service (IaaS) は、インターネットを利用したコンピュータの利用形態である。IaaSでは、コンピュータシステムを構築および稼動させるための基盤(仮想マシンやネットワークなどのインフラ)そのものを、インターネット経由のサービスとして提供する。

IaaSはクラウドコンピューティングサービスの1種類(または1要素)としてSaaSPaaSに並ぶものとされ、PaaSの発展系ともされる。IaaSは当初はHardware as a Service (HaaS)とも呼ばれていた。ただしHaaSは単なるハードウェアリソース(ハードディスクなど)の、インターネット経由のサービスとしての提供とされる場合もある。

読み方[編集]

IaaSをどう読むかは定まっていない。

発音例:

概要[編集]

IaaSは、仮想化されたプラットフォームなどのコンピュータ基盤を、インターネット経由のサービスとして提供するものである。提供される「仮想化された基盤のスタック」は、サービス化の潮流の一例であり、多くの特色を持つ。ユーザーはサーバソフトウェアデータセンターのスペースなどを自分で購入する代わりに、完全にアウトソースされたサービスとして購入する。そのサービスは典型的にはユーティリティ・コンピューティングをベースとして、利用レベルに応じた従量制で課金される。それはウェブホスティングやサーバ仮想化の進化系である。

結果、IaaSを利用してシステム構築しようとする者は、"仮想サーバ"上で下記の選択が可能となる。

  • OS
  • CPU
  • メモリ
  • ストレージ

歴史[編集]

HaaSという言葉は2006年3月 エコノミストのNicholas Carrによって最初に使われたが、IaaSという言葉に取って代わられた。IaaSは2006年の後半にSavvis、BlueLock、ZDNet、Tier 3などによって使い始められ普及した。

出典[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]